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新型チェロキー、本気になったジープの底ヂカラ

2014-5-15 12:30| post: biteme| view: 174| コメント: 0|著者: 文:小沢 コージ /写真:小林 俊樹

摘要: クライスラーからの最高の置き土産 「マルキオンネ、Love's Jeep!」ニヤリと笑いながら来日中のプロダクト・プランニング・マネージャーのエイドリアン・ヴァン・カンペンハウト氏が語った時、不肖オザワは一瞬です ...

新型チェロキー、本気になったジープの底ヂカラ

クライスラーからの最高の置き土産

「マルキオンネ、Love's Jeep!」

ニヤリと笑いながら来日中のプロダクト・プランニング・マネージャーのエイドリアン・ヴァン・カンペンハウト氏が語った時、不肖オザワは一瞬ですべてが分かった気がした。マルキオンネ氏とはフィアットから来た新生フィアットクライスラーのカリスマCEOのことであり、つまりジープはある意味、同グループに取っての最高の宝物であり、プレゼントであり、千載一遇のチャンスということだ。

実際、ここ数年のジープの伸びはハンパじゃなく、2010年にグローバルで42万台弱だったのが、2013年はイッキに過去最高の73万台強! 日本単独1867台も過去最高で、勢いは今も止まらない。その理由をデザイン統括のマーク・アレン氏はこう語ってくれた。「ジープは既にグローバルプロダクト。北米はもちろん、欧州でもアジアでも有名。これほど世界的に強いSUVブランドはありません」。

確かにその通り。日本でSUVと言えばパジェロやレガシィだが、それは一部だけで、ポルシェがカイエンで有名になったのもここ10年。ところがジープはSUVメーカーとしてなんと70年以上の歴史を誇り、クルマに興味のない女のコでも知っていてイメージまでいい。ある意味、コカコーラやリーバイスにも匹敵するストロングブランドであり、今までは硬派を貫きすぎて宝を捨てていたような状態だったのだ。

中でもグローバルプレイヤーとして期待できるのが今回の5代目チェロキーだろう。ボディが大きすぎないミッドサイズで、2代目からモダンなモノコックボディを導入。ここ数年は見た目的にも中身的にも新鮮さに欠け、急速に高品質化とインターナショナル化が進むSUV界に付いていけなかったが、今回マルキオンネ氏の元でイッキに大革命がなされたってわけなのだ。

顔がカピバラになったわけ

最大の注目はやはりエクステリアだろう。チェロキーと言えば、日本ではボクシーな2代目のイメージだが、今回はあっと驚くモダンデザインを採用。特にツンと薄く丸くとんがったマスクは、動物のカピバラっぽくてビックリだ。

正直、今までのチェロキー好きからすると「ヤリ過ぎじゃ……」と思えるほどだし、中でもフロント回りは賛否両論。これを前述アレン氏は100%アメリカンデザインと言うが、一体どうしてこんな大改革ができたかと思ったら、やはりマルキオンネ氏の存在があった。

デザイン決めの時、他にもっと保守的なデザインもあったが、彼が一番モダンでアグレッシヴなものを選び、それがこのカピバラマスクだったのだ。そう考えるとイタリアンテイストが入っているんだろうか!?!?

それにこのデザイン、極薄の7本スロットグリルやヘッドライトこそ目立つが、腰下の無骨なフェンダーアーチやキックしたウィンドウラインは意外に変わってない。イメチェンはしたが力強さは落ちていないのだ。

外観以上に変わったのがインテリア。確かにメーターはシンプルな2連式だし、センターのダイヤモンド型っぽい8.4インチワイドモニター周りは伝統のグリルデザインを模したという。だが、全体のムードやクオリティは全く違う。

独特のブラウンを混ぜた色遣いこそジープっぽいが、ソフトパッドを全面に貼った樹脂といい、プラスティックパネルといい、本革シートといい、まさに高級車。かつての素っ気なかったアメリカンSUVとはまるで違うのだ。マジメにポルシェ・カイエンなど、ドイツの高級SUVと比べてもいいんじゃないかってレベル。シートの座り心地1つとっても、ソフトで今までとは明らかに異なっている。

元を辿ると新生ジュリエッタのプラットフォーム

乗り込み、走り出すとこれまた衝撃的変貌だ。今までのジープ特有のゴツゴツさやユサユサ感とは無縁で、乗り心地は静かかつ滑らかでボディ剛性もたっぷり。オンロード性能はまさしく上級サルーン並みだ。

ハンドリングも滑らかで上質感があり、かつてのチェロキーとは別物。テイストはジープらしく若干ゆるめだが、しっかり感もあって明らかにドイツ製SUVや日産エクストレイルなどと同レベルのオンロード性能。実際、足回りにもアルミ製フロントクロスメンバーやアルミ製バネリンクを採用しており、今までとは次元が違う出来映えだ。

その根源たる秘密は明らかで、今回はプラットフォームをダッジ・ダートと共有。元を辿ると現行ジュリエッタの新世代FFプラットフォームで、ホワイトボディの65%に超高張力鋼板や高強化スチール、ホットスタンプ加工を採用。ねじれ剛性だけとっても前モデル比36%アップとまるで違う。

それはパワートレインや4WDシステムも同じで、ベーシックな2.4リッター直4のタイガーシャークエンジンは、177ps/229Nmの十分なパワー&トルクを発揮するだけじゃない。燃費効率を実に45%も改善。それを搭載する「ロンジチュード」はJC08モード燃費で10.4km/Lだから、今までのはなんだったの? ってくらいに良くなっている。

同様に本格オフロード仕様の「トレイルホーク」と豪華バージョンの「リミテッド」に搭載される新型3.2リッターV6のペンタスターエンジンも272ps/315Nmを発揮するだけじゃない。燃費効率は30%も改善して、JC08モード燃費は9km/L弱。ちなみにどちらのエンジンも9速ATと組み合わされる、超ハイテクぶりなのだ。そして実際のマナーは非常に上質。かつてのジープにあった時代遅れ感はまるでなし。

当然4WDシステムも最新。リミテッドに積む「アクティブドライブII」と、ハードなトレイルホークに積む「アクティブドライブロック」の2種類で、どちらも走行モードが選択できるセレクテレインシステムを備える。しかし本当の注目は残るロンジチュードがチェロキーとして初のFFモデルであること。遂にジープも都会派仕様を出す時代になったわけ。これまた隔世の感がある。

イッキに10年分のアップデート

しかしここがジープのジープたる所以で、最もハードなトレイルホークまで軟弱化したと思ったら大間違い。4WDシステムとサスセッティングが微妙に異なっているとはいえ、悪路走破性はハンパじゃなく、今回のワイルドな富士樹海のコースでも全然平気。

一応、最初はスーパーローギアードの「4Lowモード」で走ってみたが、その後、普通のモードで走っても全然イケるし、安定感は抜群。おそらくジープ史上始まって以来のオンロード性能とオフロード性能の両立ぶりだ。

加え、最新ハイテクまで満載で今定番化しつつある「ぶつからない機能」のクラッシュミティゲーションは付いたし、細かいところを含むと約70のセキュリティ機能を装備。デザインからクオリティから走りからハイテク度まで、まさにイッキに10年分はアップデートしたと言っていい。

それもこれも辣腕マルキオンネ氏が、ジープはちゃんとやれば世界で売れる! 中でも今や北米以上に売れる巨大マーケット、中国で売れると踏んだからで、実際ジープブランドは、2018年には今の倍どころかそれ以上の年間190万台を見込んでいる。

まさしくフィアットクライスラーの命運を握るであろうジープとその中核チェロキー。気合いが入りまくっているのも当然という出来映えなのである!

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