エクステリアはセダンのリアが大きな変更点2020年10月下旬、千葉県富津市にて、新型メルセデス・ベンツ「Eクラス」に編集が試乗しましたのでレポートします。2020年9月10日、メルセデス・ベンツ日本はEクラス(セダン、クーペ、ステーションワゴン、オールテレーン)のマイナーチェンジを発表しました。Eクラスは2016年のフルモデルチェンジ以来の変更改良で、エクステリアの変更、「MBUX」のARナビの採用、安全運転支援システムのアップデートなどが実施されています。 今回試乗したのは、多くのラインアップの中でもベーシックなグレードです。 エクステリアでは、セダンのテールランプのデザイン刷新が大きな変更点です。これまでのアーモンドに似た楕円のテールレンズが、トランクリッドまで伸びた横長の線基調なデザインに変更されました。また、E450エクスクルーシブとオールテレイン以外のラジエターグリルは下部が広がる台形に変更になっています。 慣れれば見やすいARナビドアを開けて運転席に乗り込むと、スポーツとAMGグレードに新たに採用された3本のツインスポークステアリングが以前と異なる雰囲気を醸し出しています。ステアリングスポークのタッチセンサースイッチは、右左折時などステアリングホイールを回転させている際に誤ってスポークに触ってしまい、誤作動をさせてしてしまうこともありますが、タッチ動作のみで主要な設定を変更することができます。また、「ディスタンスアシスト・ディストロニック」(ACC)使用時のハンズオフ検知機能のために、新たにリムに静電容量式センサーを備えたパッドを採用。ステアリングにトルクがかからなくても、ステアリングリムを握っていればACC機能を継続使用できる仕様に変更されています。 ARナビは、目的地を設定するとフロントのカメラでリアルタイムに撮影されるトラフィック映像に、道路名が書かれた右左折指示の矢印などのグラフィックが重ねて表示され、目的地まで誘導します。複数の走行車線がある場合の車線の迷いも、画面右下に表示される車線のグラフィック表示と合わせて確認すると、的確な情報を得ることができます。 金属バネ仕様では気になる荒れた路面の微振動郊外の一般道を走行します。2016年のフルモデルチェンジ時から採用されているランフラットタイヤが、タイヤの銘柄を問わず路面の細かい微振動を拾いますが、大きなアンジュレーションはサスペンションがストロークして車体をフラットに保っているようなイメージを持ちました。今回、4輪金属スプリングのセダン、リアのみエアサスのワゴン、4輪エアサスのクーペの順に試乗しましたが、ランフラットタイヤはエアサスとのマッチングが良いように感じました。ワインディングを走らせると、1.7t以上ある重量級ボディを感じさせない正確なハンドリングレスポンスで車体の向きを変えることができます。全開時は2LのE300が絶対的な速さを持っていますが、48VのBSG(スターターとジェネレーターを兼ねるモーター)の恩恵もあって、1.5Lでも力不足を感じるシーンは少なそうです。 Eセグメントでは快適性のメルセデスEクラス、走りのBMW5シリーズ、クワトロで安定した走りのアウディA6という伝統のイメージが一般的ですが、近年のモデルでは、走りも重視するEクラス、快適性も追求した5シリーズとA6、とキャラクター性が変遷しているという意見も多く聞かれます。 メルセデス広報によると、年始からさらにディーゼルやプラグインハイブリッドなど続々と新たなグレードが入ってくるとのこと。今後のラインアップの展開とその走りに注目です。 スペック例スペック例 |
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