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新型レヴォーグ STIスポーツEX試乗 間違いなく「買い」のステーションワゴンだが難点はデザイン ...

2020-12-28 11:55| post: biteme| view: 562| コメント: 0|著者: 文:伊達軍曹/写真:望月 浩彦

摘要: STIスポーツにはZF製電子制御ダンパーが付く 「2020-2021 日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した新型スバル「レヴォーグ」の、一番人気のグレードである「STIスポーツEX」に試乗した。いや、より正確に言うなら「 ...

新型レヴォーグ STIスポーツEX試乗 間違いなく「買い」のステーションワゴンだが難点はデザイン

STIスポーツにはZF製電子制御ダンパーが付く

「2020-2021 日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した新型スバル「レヴォーグ」の、一番人気のグレードである「STIスポーツEX」に試乗した。いや、より正確に言うなら「購入」した。写真は筆者が購入した個体ではないが、「実際買ってみてどうだったのか?」との視点から、新型レヴォーグSTIスポーツEXの試乗レポートをお届けしたい。

各メディアですでにさんざん紹介されているモデルゆえ、「クルマのプロフィール解説」は最小限にとどめよう。

レヴォーグとは、2014年に初代モデルが発売となったスバルのステーションワゴン。2020年10月15日に発売された2代目(現行型)は、エンジンをそれまでの2.0Lターボまたは1.6Lターボから新開発の1.8L水平対向4気筒ターボに一本化し、ボディ骨格をフルインナーフレーム構造とした最新の「スバルグローバルプラットフォーム(SGP)」に刷新。そのうえで新世代アイサイトを全車に標準装備し、準天頂衛星「みちびき」やGPSから得られる情報と3D高精度地図データを利用した新機能「アイサイトX」も設定している。

グレードは大きく分けて、ベーシックな「GT」と中間グレードの「GT-H」、そしてZF製電子制御ダンパーをスバルとして初採用した「STIスポーツ」の3種類。前述したアイサイトX搭載車はグレード名の後ろに「EX」と付く。

で、今回試乗したのは――というか購入したのは、最上級グレードであり一番人気グレードでもある「STIスポーツEX」だ。

まずディーラーにて担当セールス氏からコックピットドリル(諸々の操作方法の説明)を受けるが、昔のクルマと違ってあまりにも複雑かつ高度な機能を有しているため、とてもじゃないが一度では覚えきれない。そして担当氏も「まぁ細かいことはおいおい覚えるようになされば十分かと存じます」と言うので、安心して(?)細かいことは無視して帰途につく。

ディーラーから自宅まではわずか1kmほどの距離でしかないためイマイチつかめなかったというのもあるが、よくある「10m走らせただけで『このクルマはすごい!』と実感しました」みたいなことは特になかった。

新型レヴォーグSTIスポーツEXに驚愕したのは納車翌日のことである。

一般道をユルユルと走らせた時に感じた「異変」

ド新車ということで少々の慣らし運転はしようと思い、購入翌日、回転数上限をおおむね2000rpmと設定してユルユルと都内から千葉方面へ。

途中の高速道路では、筆者が直近まで乗っていたスバルXV(現行型前期)のアイサイトver.3と比べると「車線をつかむ能力」は段違いであること、フルインナーフレーム構造を用いた新骨格は相当に剛性感が高いことなどは確かに実感した。

しかし前述のとおり回転数上限をおおむね2000rpmにしていたことと、まだこの車に不慣れなこと、そして計5種類ある「ドライブモードセレクト」の中でもっとも穏やかな「Comfort(コンフォート)」を選んでいたということもあってか、ごく正直な印象は「うむ、噂どおりの良き車であるな」程度のものでしかなかった。

「異変」を感じたのは高速道路を降り、千葉県は房総半島のややツイスティな一般道を(相変わらずComfortモードでユルユルと)走行中のことだ。

妙に気持ちが良いのである。ただただ普通に、30~60km/hほどで田舎道を右へ左へと走らせているだけだというのに。

新型レヴォーグSTIスポーツEXは、欧州列強の類似クラスと比べれば(全長以外は)微妙に小ぶりで、微妙に軽い車ではある。だがそれでも全長4755mm×全幅1795mm×全高1500mmの車両重量1580kgということで、国産車の中では決して極端に小さいわけでも軽いわけでもない。またステアフィールなども、これまた列強と比べた場合はさておき、国産車の中では間違いなく「かなりの重厚感がある」という部類に入る。

だがそんな小さくも軽くもなく、重厚感もある3ナンバーサイズのステーションワゴンが、まるで軽量スポーツカーのように軽快なフィールと動きでもって、田舎道を右へ左へと行くのである。

いや、「まるで軽量スポーツカーのように」というのも表現としてちょっと違う。

あくまでも中型サイズのステーションワゴンならではの質量は感じるのだが、それとまったく同時に「軽量スポーツカーのようなフィール」も感じてしまうのだ。

軽快な動きが気持ちいい車、あるいは重厚感あふれるタッチが素敵な車は、これまで何車種もあったし、今もある。だが、その2つの要素がここまで見事に(不思議に?)両立している車は、筆者は寡聞にして知らない。

筆者は運動音痴のド素人であるため想像に過ぎないが、「オリンピックレベルの身体能力を持つ一流アスリートが、本気ではなくアップのために軽くジョグしたり体操をしたりする際の身体感覚って、おそらくこんな感じなのでは?」と思いながら、40~60km/hほどでユルユルと走り続けた納車翌日であった。

日本の速度域ではComfortモードがベスト

そして俗に言う慣らし運転は順調に進み、「上限2000rpm」を意識することなく、おおむね普通のマナー内にて新型スバル レヴォーグSTIスポーツEXの能力を解き放つ日がやってきた。

結論から申し上げると、ほぼ非の打ち所のない車であった。

新開発の1.8Lターボエンジンは、それまでの超強力な2Lターボエンジンと違ってパワーとトルクの絶対値は正直大したことがなく、最高出力177ps/5200~5600rpm、最大トルク30.6kgf-m/1600~3600rpmでしかない。

だが回転数の数値からもわかるとおり、実用域で十分以上のトルクを発揮することに(たぶん)重きを置いているこの1.8Lターボエンジンは、普通に2020年の公道で乗る分には「けっこう速い!」と感じることこそあれ、「かったるい……」と感じることはほぼないと思われる。

いや、Comfortモードでの低回転域(1600~2000rpm付近)ではややかったるいと感じたが、その場合はNormal(ノーマル)またはSport(スポーツ)モードを選択するか、あるいは個別の設定ができる「Individual(インディビジュアル)モード」にて、エンジン特性のみをNormal以上にすれば万事解決するだろう。

万事解決しないのは、どうしても300ps級の大パワーが欲しくてたまらない各位の場合だ。その場合はもうどうすることもできないので、他の車を探すか、あるいは先代の2.0Lターボに乗り続けるしか方法はない。

直進安定性はすこぶる良好で、100km/h前後の高速域からカーブへ進入し、そしてカーブの頂点を抜けて立ち上がっていく際の動きと感触は、BMWやアウディ、あるいはメルセデスなどの欧州列強に近い。

STIスポーツのZF製電子制御サスペンションは――各メディアですでにさんざん報告されていることではあるが――Comfortモードでも十分というか、現代ニッポンの速度域=昔より“スピード”が歓迎されない時代の実質的な速度域においては、むしろComfortモードの「快適で穏やかだが十分な踏ん張りが利き、速度を上げても何ら不安を感じない足」こそがベスト、あるいは基本と言えるのかもしれない。

まだ自分の中で正式決定はされていないが、筆者は今後、個別の設定ができるIndividualモードは「サスはComfortで、エンジン特性はSport。それ以外はNormal」にしようかと思っている。

ADAS(先進運転支援システム)関係の話としては、前述した新世代アイサイトは、筆者がこれまで使用していたver.3の体感1.5倍から2倍ほどの精度で道路白線と車線の中央を死守し続ける。

現行型前期のXV(アイサイトver.3搭載)では「そこそこ頻繁に車線を見失う」という状況だったが、新世代アイサイトではほとんど見失うことがない。またアダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)使用時の加減速も、2倍とまではいかずとも1.3倍ぐらい(さらに)スムーズになった感がある。

唯一の難点はエレガンスを感じないデザイン

そして話題の「アイサイトX」だが、これもすこぶるよろしい。

これまでのアイサイトでは、高速道路上でACCを100km/hに設定し、前方車の都合により60km/hほどで走っている際に前方車両がいなくなると、途端にカーブに向かって100km/hまで加速を開始しようとする局面もあるため、一瞬アセることもあった(もちろんすぐにブレーキを踏めばいいだけなので、特に危険ではないのだが)。

だがアイサイトXでは、そんな場合でもカーブ曲率に合った速度までしっかり減速してくれるため、「おっと!」という一瞬が存在しないのだ。

またウインカーレバーを操作することで(高速道路上の一定条件下で)自動的にレーンチェンジを行ってくれる仕掛けも、十分実用に値する。

これを試す前は「正直、レーンチェンジは機械なんかよりオレ様のほうが上手いだろ!」と思っていたのだが、今ではその自信はない。微妙なところではあるが、おそらくは筆者よりも機械(スバルのテスターが育て上げた機械)のほうが上手な気がしている。

そして高速道路上での渋滞時に使用可能となる「ハンズフリー」は快適&安心のかたまり。車の自動運転にさほどの興味はない筆者だが、高速道路のうっとうしい渋滞はぜひともアイサイトXにすべてを丸投げしたいと熱望している。

シートの作りも前後とも優秀で、荷室容量も十分(フロアボード下のサブトランクもかなり広い)。要するに走りと使い勝手に関しては文句なしで、燃費も、テキトーな満タン法ではあるが、特にエコドライブを意識せずとも(今のところ)13km/Lぐらいは走っている。フルタイム4WDのターボ車としては「まずまず」と言えるはずだ。

以上、まるでスバルの回し者のような絶賛の嵐となってしまったが、本当のことなのだから仕方ない。購入者としてのひいき目も極力排除して本稿を書いたつもりだ。

唯一の難点を挙げるとしたら「デザイン」だろうか。内外装とも悪くないというか、なかなか素敵なデザインだとは思うが、類似クラスの欧州製ステーションワゴンと比べれば「エレガンス」が若干欠けていると指摘せざるを得ない。

だがそこが気にならないのであれば、あるいは許せるのであれば(筆者は許すことに決めた)、新型スバル レヴォーグSTIスポーツは間違いなく「買い」のステーションワゴンである。

スペック

【 スバル レヴォーグ STI Sport EX 】
全長×全幅×全高=4755×1795×1500mm
ホイールベース=2670mm
車両重量=1580kg
駆動方式=4WD
エンジン=1.8L 水平対向4気筒DOHCターボ
最高出力=130kW(177ps)/5200-5600rpm
最大トルク=300Nm(30.6kg-m)/1600-3600rpm
トランスミッション=CVT
使用燃料=無鉛レギュラーガソリン
WLTCモード燃費=13.6km/L
サスペンション=前:ストラット
        後:ダブルウイッシュボーン
タイヤサイズ=前後:225/45R18(アルミホイール)
車両本体価格=409万2000円(税込)


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