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インプレッサ STI スポーツ試乗 STIらしからぬ上質な走りゆえに浮かび上がるCVTのフィール ...

2021-3-2 11:55| post: biteme| view: 356| コメント: 0|著者: 文:伊藤 梓/写真:篠原 晃一

摘要: キモはショーワ製の「周波数応答型」ダンパー フロントグリルにピンクのエンブレム。このSTIのバッチだけで期待してしまうのはなぜだろう。スバル「インプレッサ STI Sport(スポーツ)」に試乗すると聞いただけで、 ...

インプレッサ STI スポーツ試乗 STIらしからぬ上質な走りゆえに浮かび上がるCVTのフィール

キモはショーワ製の「周波数応答型」ダンパー

フロントグリルにピンクのエンブレム。このSTIのバッチだけで期待してしまうのはなぜだろう。スバル「インプレッサ STI Sport(スポーツ)」に試乗すると聞いただけで、頭の中はSTIのチェリーレッド一色になっていた。

とはいえ、試乗するのはコンプリートカーの「STI」ではなく、あくまで量産車をベースに、スポーツ性能と全体の質感をバランスよくチューニングしたというSTI スポーツ。「一体どんなモデルなのだろう?」と乗り込んだ。

インプレッサのノーマルモデルとSTI スポーツの違いを一通り見てみると、まずは特別なカラーリングのインテリアに目が止まる。ファブリックのシートはブラックとレッドの組み合わせ。インパネやドア周りも黒を基調としていて、アクセントに赤のステッチが入っている。メーターにもSTIのロゴが刻まれていて、青くぼんやり光っていたメーター照明が赤に変わっていた。さらに足下には、ダークメタリック塗装の18インチアルミホイールも装備されている。

そんなやる気満々なインプレッサ STI スポーツを見て、「やっぱりハードコアなモデルなのでは?」と、ハンドルを握る手にもつい力が入る。しかしアクセルを踏み込んでみると、とてもスムーズな走り出しに驚いた。

STIのイメージから「足回りは硬いのだろうな」と思っていたのに、むしろしっとりと地面に吸い付くように柔軟な足腰。段差のある場所では多少コツコツとした硬さも感じるが、それをぐるりとひとまわり柔らかいクッションで包んでいるかのように不快感はない。

ノーマルモデルとSTI スポーツの足回りの違いは、フロントダンパーをショーワ製の「SFRD(周波数応答型)ダンパー」に変更しているだけだという。この機械式ダンパーは、路面から伝わる振動の周波数によって自動的に減衰力を変化させるので、乗り心地と操縦安定性を両立できるそうだ。

ステアリングはセンターがどしっと座っていて、高速道路などでもハンドルを細かく切って修正する必要がなく、とても快適に運転することができた。ちょっとしたカーブに差し掛かると、クイックに切れるというより、ハンドル回し始めからクルマをじわーっと緻密にコントロールできている感覚がある。

インプレッサ自体が「SGP(スバル グローバル プラットフォーム)」を採用している高剛性なモデルということもあるが、STI Sportはさらに運転しやすいワンランク上のモデルになっていると感じた。

走りの質感が良いだけにCVTのフィールが惜しい

「STI」と名乗るクルマは「ごつくて汗くさいスポーツモデル」という先入観があったので(失礼)、そのイメージをくつがえすインプレッサ STI スポーツのしっとりとした上質な乗り味には良い意味で驚かされた。

ただ、ひとつ気になったのは、CVT。「スバルはCVTが気に入らない!」と言う大人にはなりたくないと思っていたのに、思いの外上質なクルマだったので、どうしてもそこが引っかかる。CVTによってエンジンが「うわぁーん」と間延びした音を立てる度に、テンションが下がる自分がいる。踏み込んだ時にすぐトルクが応じてくれない感覚を何度も味わうと「これさえなければ……」と思ってしまった。

上質な乗り味のインプレッサ STI スポーツ。STIとSTI スポーツでは違うコンセプトで作られているのだろうかと思いスバル広報に話を聞いてみると、「STIはコンプリートカーとしてSTIが企画しており、1台1台手作業でチューニングを施していますが、STI スポーツはSTIのエンジニアが開発に携わりつつ、量産ラインで生産しています。クルマの成り立ちは違いますが、“運転がうまくなるクルマ”を実現するというコンセプトはどちらにも共通しています。たとえば、ニュルブルクリンク24時間レースでも誰が運転しても自在に走れる走行性能、つまり“運転がうまくなるクルマ”でなければ、24時間戦って勝利するというのは困難です。STI Sportも、公道のどんな路面でもまっすぐに走ったり、行きたいところにクルマを動かせる走りを目指して作り込みました」とのこと。

その言葉に「なるほどなぁ」とすっかり納得させられてしまった。WRXでニュルブルクリンク24時間レースに出場している井口卓人選手と山内英輝選手に話を伺った際にも、二人とも口を揃えて「年を追うごとに運転しやすくなっている」と答えていたのが印象的だった。「それが24時間しっかり戦って勝つことができている秘訣のひとつだ」とも。

究極のレースカーといえば、足回りはガッチガチで、なんなら重ステで人間がねじ伏せるように乗る! というものだと思っていたが、それはすでに時代遅れなのかもしれない。そう考えると、STI スポーツの快適な乗り味に深く納得する。

そしてこれくらい軽やかに運転できて快適なクルマであれば、STI好きだけではなくしっとりした上級モデルとして幅広い人たちに好まれるモデルになるのではないだろうかと思った。

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伊藤 梓(いとう あずさ):ライター
クルマ好きが高じて、グラフィックデザイナーという異業種から自動車雑誌の編集者へと転身。2018年からクルマの魅力をより広く伝えるために独立。自動車関連のライターのほか、イラストレーターとしても活動している。

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スバル インプレッサ スポーツの買取相場

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スペック

【 インプレッサ STI スポーツ 】
全長×全幅×全高=4475×1775×1480mm
ホイールベース=2670mm
車両重量=1400kg
乗車定員=5名
駆動方式=4WD
エンジン=2.0L 水平対向4気筒DOHC直噴
最高出力=113kW(154ps)/6000rpm
最大トルク=196Nm(20.0kg-m)/4000rpm
トランスミッション=CVT(リニアトロニック)
使用燃料=レギュラーガソリン
WLTCモード燃費=12.4km/L
サスペンション=前:ストラット式
        後:ダブルウィッシュボーン式
タイヤサイズ=前後:225/40R18(アルミホイール)
車両本体価格=292万6000円


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