先入観を抜きにすれば洗練された良い形のクルマ日本では、ランボルギーニというと「派手なものが好きな人が乗ってるクルマ」と思う人も多いのかもしれない。その先入観を抜きにして、ひとつのプロダクトとして見てみると、個人的には「洗練された良い形のクルマだなぁ」と思う。 特に私はランボルギーニの中でもこの「ウラカン」のデザインが好きだ。ぴたりと地面に張り付くようなフォルム、折り紙で折ったようなシンプルなプレスライン。虫の羽のように幾何学的な模様の背中、そしてそこから覗くV10エンジン。ボディカラーは鮮やかなカラーリングの印象が強いが、自分だったらあえて白を選ぶかもと思った。 ウラカンはウラカンEVOになったウラカンが去年の3月に大幅な改良を受け、名前が「ウラカン EVO」になった。グリルまわりは空力性能も向上させるため凝ったデザインになり、これまでよりも“やる気”な雰囲気が滲み出ている。それもそのはず、V10エンジンはこれまでハイパフォーマンスモデルのペルフォルマンテに搭載されていた640psを発揮する高出力版が組み込まれ、4輪操舵に加えて、車両のセンサー類やドライバーの操作から自動で最適なセッティングにしてくれるLDVI(ランボルギーニ・ディナミカ・ヴェイコロ・インテグラータ)も初採用している。 残念ながら今回は試乗時間が短く、ほぼ高速道路での走行だったため、こういった機能を存分に試すことはできなかったが、直線を走るだけでもたまらないモデルだということを体感できた。バカッとアクセルを開けたとき、あまりの鋭い加速に脳が後ろに置いていかれる感覚。それに呼応するように頭の後ろからクオーンと甲高い雄叫びが聞こえてくる。同時に自分の血液もふつふつと湧き立ってきて、自然と口角が上がってしまう。こういう麻薬のようなクルマに毒されるのもいいなぁとうっとり。 やっぱりクルマっていいなと感じさせてくれるモデル日本の公道の制限速度ではこの喜びを味わい尽くすことは難しそうだが、こんなクルマが自分のガレージに置いてあるというだけで、走れない分の欲求は簡単に満たせてしまいそう。単純に街中を流して走っているだけでも、クルマの持つポテンシャルや人の注目を集めるようなブランド価値をありありと感じることができる。 こういったウラカン EVOのようなスーパーカーは、自動車を取り巻く環境がどんどん変化している今でも、「やっぱりクルマっていいな」と感じさせてくれる。そういった憧れを叶えてくれるひとつのモデルとして、これからも輝いていて欲しいと改めて思った。 【 ランボルギーニ ウラカンのその他の情報 】 ---------- スペック【 ウラカン EVO 】 |
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