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新型ダイハツ タントは広く推奨されるべき実用車だが、ある種のこだわりを持つ守旧派には厳しい面も ...

2019-12-2 07:00| post: biteme| view: 701| コメント: 0|著者: 文:伊達軍曹/写真:編集部

摘要: 素晴らしい道具グルマだが適さない人もいそう 「新時代の国民車」を探す実地調査企画の第24回。今回の調査対象は、今年7月のフルモデルチェンジで4代目へと生まれ変わった軽のスーパーハイトワゴン、「ダイハツ タン ...

新型ダイハツ タントは広く推奨されるべき実用車だが、ある種のこだわりを持つ守旧派には厳しい面も

素晴らしい道具グルマだが適さない人もいそう

「新時代の国民車」を探す実地調査企画の第24回。今回の調査対象は、今年7月のフルモデルチェンジで4代目へと生まれ変わった軽のスーパーハイトワゴン、「ダイハツ タント」である。
>>国民車とは?

タントという車自体についての詳細な説明はもはや不要だろう。「すっごく背が高い軽自動車」で、「左側にBピラー(真ん中の柱)がないから、人の出入りや荷物の出し入れがすっごくラク」という、CM等でおなじみのアレだ。

今回のフルモデルチェンジで大きく進化した点は主に3つ、

・「DNGA(ダイハツ ニュー グローバル アーキテクチャー)」という新しいプラットフォームの採用
・「ミラクルウォークスルーパッケージ」という、やたら使い勝手の良い室内レイアウトの採用
・全車速対応ACC(アダプティブクルーズコントロール)を含む予防安全機能「次世代スマートアシスト」の採用

である。

この3つの進化点を中心にさまざまなチェックを行ったわけだが、その結論は以下のとおりであった。

「新型タントは、ある種の国民には強く推奨したい素晴らしい道具グルマである。しかし同時に、ある種の国民には推奨しにくい微妙な車でもあった」

以下、ご説明しよう。

ウルトラ便利な機能や装備をもつ生活のパートナーを求める方に

「タントの購入を強く推奨したいある種の国民」のことを、仮に「国民A」と呼ぶことにする。で、国民Aとは果たしてどんな人々のことなのか?

それは、いみじくもタントのカタログの最初にドドーンと大きな文字で書かれている。カタログの文言をそのまま引用する(※ただしカギカッコは筆者が付けたものである)。

「クルマを超えて。新時代のライフパートナーへ。」

この短いコピーを筆者なりに翻訳すると、下記のとおりとなる。

「車に関する伝統的なマインドセットから解脱し、従来型の車の枠を超えた『生活のパートナー』を求める人に、新型タントをお届けします」

車に関する伝統的なマインドセット、すなわち乗り味がどうのとか、アンダーステアがこうのとかついつい言いたくなるマインドからは脱却した人が、生活のパートナー=便利に使える道具を求めているのであれば、新型タントは素晴らしい選択肢としか言いようがない。

左側にBピラー(真ん中の柱)がなく、なおかつフロアの位置が低いため、人の出入りや物の出し入れは相変わらずウルトラ便利。今回のモデルチェンジでは自動オープン機能や予約ロック機能なども追加されたため、実生活のうえではウルトラ便利である。

さらに「ミラクルウォークスルーパッケージ」のキモである世界初の運転席ロングスライドシート(運転席を54cmもガバっと後方に下げることができる機構)も、子育て真っ最中のパパさんやママさんはウルトラ重宝するだろう。

またこれらのポイントは子育て期間中のパパさん・ママさんだけでなく、高齢となった親御さんなどを車に乗せる機会が多い各位にとっても、けっこう重要となるはずだ。

ちなみに筆者は過去、高齢となった義母をルノー カングーという車でしばしば送迎していた。カングーはカングーで便利な車だったが、フロア位置が決して低くはないため、足腰が弱っていた義母は乗り降りにやや苦労したようだ。

そして新型タントはいわゆる先進安全装備も充実している。

全車速対応ACCはXターボとカスタムRSなどにはパックで装着できるものの、売れ筋と思われる「ノンターボの普通のやつ」には残念ながら装着できない。

しかし衝突回避支援ブレーキや誤発進抑制機能、車線逸脱抑制制御機能などは「L(スマートアシスト非装着車)」という、営業車以外ではほとんど選ばれないはずのグレード以外では標準装備。これら機能が付いていれば、運転に不慣れな家族にも、ある程度は安心して運転させることができる。

乗り味も良好、全国民に推奨したくなる車とも思われるが…

そして「乗り味がどうのこうのからは解脱した人におすすめ」と先ほど申し上げたが、新型タントの乗り味は決して悪くはない。むしろ「なかなか良好」である。

今回試乗したのはノンターボの「X」という、おそらくはもっとも売れ筋となるだろうグレードだが、ノンターボであってもエンジンの力強さは十分。まあ最初のひと転がりかふた転がりはかったるいが、まさかタントでグワッと加速したいという人もおるまい。ある程度我慢してしばらく進めばエンジンの力強さが(ある程度)出てきて、特に何の不満もなく巡航させることができる。一般道でも高速道路でも、だ。

「特に何の不満もなく」どころか、一般道や高速道路でのちょっとしたカーブでは新しいプラットフォーム「DNGA」の威力を思い知ることになるだろう。極端にタイトなカーブは別だが、普通のそれであればどんな局面でもスッと鼻先が入り、そのままド安定した姿勢でカーブを抜けていくことになるのだ。

それゆえ、ダイハツが言う「クルマという存在を超えた新時代のパートナーを求める人」、筆者が言うところの「国民A」にとっては、新型タントはうってつけの選択肢である。便利で、安いのに先進安全装備が標準装備で、そしてけっこうよく走る、と。

強いて言えばの問題点というか懸念点は「ところで軽自動車の受動的安全性ってどうなんだっけ……?」ということぐらいだろうか。

であるならば、新型タントは全国民にあまねく推奨したくなる国民車なのではないか……とも思われるわけだが、ところがどっこい、世の中には国民Aだけではなく「国民B」も一定数が生息している。

「動きの快感まで含めて車」と考える守旧派には少々厳しい

「国民B」とはどんな人々のことなのか?

それは「ついつい乗り味がどうとか、アンダーステアがこうとかも少しは考えてしまう人々」のことだ。言い方を変えるなら「車の動きと、それがもたらす快感/不快感についてまあまあ意識的な人々」のことである。

自分がそのような「国民B」に該当する自覚がある人に対しては、無理に止めはしないが、「できることなら別の軽、例えばホンダのN-WGNとか日産のデイズにしたほうがいいんじゃないですか?」と助言したいというのが、当会議の立場である。

「お前、ついさっき『新型タントの走りはけっこういい』って言ったじゃないか! 矛盾だムジュン!!!」という非難もあるかもしれない。

先ほど申し上げた内容にウソはないが、あれは「必然的にタテヨコ比がちょっとおかしい(?)軽スーパーハイトワゴンとしては」という前提に基づいて述べたものである。普通ぐらいのタテヨコ比の各車と比べてしまうと、やはり新型タントの走りは少々厳しいのだ。

国民Aはそれでも気にならないか、あるいは「そんな話からはもう卒業したよ」となるのだろうが、国民Bとしては、どうしたって常に付きまとう「上屋がゆらゆら揺れてる感じ」が気になってしまうのである。

路面の舗装状態がウルトラ素晴らしい局面では、新型タントはタントとしての背の高さをほとんど感じさせない。この種のボディ形状としては風切り音も小さく、きわめて快適である。「さすがはDNGAだぜ!」という気分になってくる。

だが世の中の道路というのは、そのようにウルトラ素晴らしい舗装だけで成り立っているわけではない。むしろウルトラ素晴らしい局面は少数派であるはずだ。

やや荒れていたり、舗装の目地がやや粗い局面では、新型タントは決して「愉快な車」ではない。

悪いわけではなく、むしろ「このタテヨコ比なのにすげえなダイハツ!」とすら感じるのだが、しかし冷静になると「ところでオレ、観葉植物を運んでるわけでもないのになぜ、こんなに背が高い車に乗ってゆらゆらしてるんだっけ?」という素朴な疑問がわいてくるのだ。

乗り味のディテールなどどうでも良いと考える人。あるいは「決してどうでもいいわけではないけど、この種の背が高くて便利な車がどうしても必要なんだよ」という人には、新型ダイハツ タントは広く推奨されるべき素晴らしい出来栄えの実用車である。

しかし「車ってのは動きの快感までも含めて車だろ!」と考える比較的守旧派の国民で、なおかつ小さな子供や高齢者、あるいは自転車やバイク、はたまた観葉植物を運搬する予定がない人に対しては、「ま、メディアが一様にホメてるからって無理に選ぶ必要はないですよ」と、筆者としては申し上げる。

全日本国民車評議会(通称:国民車会議)議長としての勝手な評価まとめは以下のとおりだ。

【 ダイハツ タント X(2WD)=149万500円 】
・車両価格:★★★★☆(安い)
・気持ちよく走れる度:★★★☆☆(悪くない)
・燃費:★★★★☆(良好)
・積載性:★★★★☆(良好)
・おしゃれ度(外観):★★★☆☆(悪くない)
・おしゃれ度(内装):★★☆☆☆(質感とセンスはホンダN系が勝る)

・総合国民車度:★★★☆☆

【 ダイハツ タントのその他の情報 】
ダイハツ タントの中古車一覧
ダイハツ タントのカタログ情報
ダイハツ タントの買取相場

国民車とは

今、「新時代の国民車」が待たれている。いや、それを待っているのはわたしだけという可能性もあるわけだが、筆者が考える新時代の国民車とは以下のようなクルマだ。

「安価だが高機能かつ低燃費で、それでいておしゃれ感もある、程よいサイズの実用車」

100万円台でまるっと買えるのが望ましく、それが難しい場合でもせいぜい200万円台前半ぐらいまで。自動車オタクが求めがちなマニアックな諸性能はどうでもよく、どんな状況でも普通か普通以上ぐらいに気持ちよく運転でき、燃費が良くて維持費も安く、人と荷物をある程度積載できて、邪魔くさくないサイズで、それでいて大のオトナが乗るにふさわしい質感とデザインも備えているクルマ。

……そんなある意味ぜいたくな一台を探し出すため、筆者はこのたび「一般社団法人 全日本国民車評議会」を(脳内で)設立し、実地調査に乗り出すことにした。

【国民車調査バックナンバー】
■リッターカー顔負け。新型日産 デイズは軽ハイトワゴンのレベルを超えたおススメ国民車
■実用性高い「ワゴンR」はまるでワークマンのアウトドアウェアのようだ
■スペーシア ギアはデザイン、走り、価格も納得の強くオススメできる大衆実用車
■ホンダ N-BOXはニトリ的ステキさで非自動車マニアを惹きつける有力国民車候補


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