優等生が最高ではないかもと思ってしまう自分に合うクルマ最近、身の回りで(おそらく最後の)結婚ブームが続いている。そのせいで私も「そろそろ本気で結婚を考えないと」と思うことがある。友人たちに聞くと、思いのほか「婚活サイトで出会った」という人が多い。 「今どきの結婚ならそういうのも当たり前なのかな」と、自分でもそういったサイトをチラリと覗いて見るものの、年収や職業や身長、体重、趣味などなど……まずはそれらの項目である程度相手を選ばなければいけないというところで、それ以上進む気がなくなってしまう。ひねくれている私は「たとえば、有名な企業で働いているお金持ちで、背が高いイケメンが本当に最高の相手なの?」と思ってしまうのだ。こんなんだから、なかなか出会いがないのは分かっているが。 私はクルマも同じような見方をしている節がある。「すべて完璧なクルマがいいのだろうか?」と。優等生でもイケメンじゃなくてもいいから、自分にぴったり合っているような、一緒にいるだけで何だか楽しい気持ちになるような、そんなクルマの方が気になってしまうのだ。 最近そんな風に思えたのは、シトロエン「C3 エアクロス」。もともとノーマルの「C3」も好きなのだが、C3 エアクロスはすこしサイズアップして、よりSUVらしくアクティブな印象になって、新しい選択肢ができたところが嬉しい。 C3 エアクロスは、端正な顔立ちとは違うけれど、ポップなデザインでところどころ個性的なアクセントが効いているところが目を引く。カラーリングも落ち着いた色合いと鮮やかな色を組み合わせられるところが、国産車にはなかなかないセンスだ。 シトロエンのクルマは、どこを触ってもそのクルマのイメージを崩さないようにできている気がする。ドアを開けたり閉めたりする感触や音、シートに腰掛けた触感、インフォテインメントシステムのフォントやウィンカーの音まで……どれもひとつの糸でつながっているような。だからこそ、そのキャラクターがありありと感じられるのかもしれない。 “ハイドロ”のようなイメージではなく、ちょっと硬い足だがシトロエンというと“ハイドロ”のイメージがあって、地面に吸いつくような乗り心地を想像する人も多いと思うが、C3 エアクロスはそのイメージからするとちょっと硬い。段差ではぴょこんぴょこんと跳ねるような仕草を見せる。ただ、ハンドリングはとっても素直で、ハンドルの軽さと回した量に対してのクルマの動きがぴったりで、右に左にハンドルを切るのが小気味いい。 エンジンも思いのほか力強く、アクセルを踏み出したところから前へ前へ進もうとするので、ドライブしていて元気をもらえるような気がする。こんな風なキャラクターだと、乗り心地も個性の一部のような気がして、いつの間にか気にならなくなってくるのが不思議だった。 ゆったりとしっとりと走るハイドロチックな乗り味もいいけれど、シトロエンはそもそも“極上の乗り味”だけを追求しているブランドではないはずだ。ハイドロも元々はクルマの動作系を液体でつないで、より一体感のあるクルマを作ろうというのが志だと聞く。 それなら、このC3 エアクロスは、ちょっとスキップするくらいの足にすることで、乗っていてワクワクしたり気持ちを高揚させるクルマとして一貫性を持たせているのでは……と思うのは、私の考えすぎだろうか? シトロエンは、人によって好き嫌いが分かれやすいブランドかもしれないが、私にとってはやはり心惹かれる部分が多い。改めてC3 エアクロスに触れてみて、すべてが高いレベルでまとまっているクルマよりも、多少クセがあっても、自分の道や志を大切にして、それを貫いているクルマの方が好きなのだと感じた。……やっぱり、婚活は難航するかもしれないです……。 ---------- 【 シトロエン C3 エアクロスSUVのその他の情報 】 スペック【 C3 エアクロス SUV SHINE 】 |
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