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N-WGNは見た目よし走ってよしの隙がほとんど見当たらない国民車だった

2019-12-9 07:00| post: biteme| view: 858| コメント: 0|著者: 文:伊達軍曹/写真:篠原 晃一

摘要: まずNシリーズをおさらいしてみる 「新時代の国民車」を探す実地調査企画の第25回。今回の調査対象は、2019年7月にフルモデルチェンジを受けて第2世代となったホンダの軽ハイトワゴン「N-WGN」である。>>国民車と ...

N-WGNは見た目よし走ってよしの隙がほとんど見当たらない国民車だった

まずNシリーズをおさらいしてみる

「新時代の国民車」を探す実地調査企画の第25回。今回の調査対象は、2019年7月にフルモデルチェンジを受けて第2世代となったホンダの軽ハイトワゴン「N-WGN」である。
>>国民車とは?

結論から申し上げる。軽自動車ならではのサイズと重量ゆえに「衝突安全性」の部分で気分的な不安は残るものの、仮にそこさえ不問とするならば、今回テストしたノンターボエンジン搭載の2代目N-WGNは日本国民ならびに国内居住者各位に強く推奨したい、素晴らしい大衆実用車であった。

2代目N-WGNという車の詳細なプロフィール解説はすでに各メディアで繰り返し行われているため、ここで繰り返す必要はないだろう。ホンダの軽自動車である。

といってもホンダのいわゆる乗用車タイプの軽自動車は今回のN-WGNに加えて「N-BOX」と「N-ONE」もあるため(N-BOX SLASHはニッチゆえ割愛)、「それぞれの違いがよくわからん!」という人もいらっしゃるかもしれない。

そういった方のために説明すると、各モデルの違いは以下のようにざっくりとらえればそれでOKだ。

・N-ONE=普通盛り
・N-WGN=大盛り(ちょっと背が高い)
・N-BOX=メガ盛り(かなり背が高い)

背の高さに加えて「後部ドアの開き方の違い」というのも重要な違いかもしれない。それはすなわち以下のとおりである。

・N-ONEとN-WGN=ヒンジ式ドア(左右にパカッと普通に開くタイプ)
・N-BOX=スライド式ドア(横方向にスライドするタイプ)

これをもってホンダは「N-BOX=家族向け」「N-WGN=パーソナルな車」という位置づけをしているようだが(N-ONEは超モデル末期なので割愛)、筆者が見た限りではN-WGNも十分以上に「家族向け」として使えるように思われた。

軽にありがちなダサくてしょぼい、がない

まずは外観デザインから。あ、ちなみに試乗車両は「L・Honda SENSING(2WD)」というノンターボの売れ筋グレードである。で、初代N-WGNのフロントマスクは同時期のN-BOXとほぼほぼ似たような「ちょいゴテゴテ系」であった。

しかし2代目N-WGNは「シンプルであること」を開発テーマとしただけあって、ややレトロにも感じられるシンプルな丸目フェイスを採用。このあたりの評価は人それぞれだろうが、筆者個人としては「これ(2代目)なら抵抗なく乗れる!」と感じた。

内装のデザインおよび質感も素晴らしい。や、「素晴らしい」といっても当然ながら軽自動車ゆえの限界はある。だがブラウン+アイボリーを基調とする内装全般には少なくとも「無印良品」か「イケア」「フランフラン」あたりの家具や雑貨に近いデザイン性と世界観があるため、従来の軽自動車ではしばしば感じた「ダサくてショボい内装だな……」という感慨はいっさいわかないのだ。

さらに素晴らしいのがシートだ。聞くところによると新型N-WGNのシートは前後ともかなり凝った作りをしているそうだが、そういったウンチク抜きに「座ってみれば誰もがわかる!」という具合の良好な座り心地である。

さすがにその前後長こそやや短めだが、横方向および縦方向の余裕は十分。そして体重をかけた際の絶妙な沈み込みおよび反発は、それこそフランフランあたりで売られているソファのようだ。少なくとも、従来からある軽自動車のそれは軽く凌駕している。

走りはすべてが自然で運転していて気持ちいい

運転席に座るとすぐに気づくのが、「異様なまでに前方および斜め前方の視界が良好だな!」ということ。これは、試乗時には気づかなかったのだが、その後調べたところによればAピラー(前方左右の柱)をあえて細めにしているからとのこと。なるほど、それであそこまで視界が良かったのか……。

またステアリングホイールにテレスコピック(前後位置の調整機能)が付いた点も称賛に値する。値が張る系の普通乗用車では当たり前のように備わっているテレスコピックだが、軽自動車や小型車では割愛されている場合がほとんど。そのためドライバーは納得が行く運転姿勢を取ることが少々難しく、その結果として「疲労」や「危険の増大」につながっていた。

だが、たかが3cmの幅とはいえステアリング位置の奥行き調整も可能になった新型N-WGNは、完璧ではないが「ほぼほぼ理想的なドラポジ」を取ることが可能となるため、安全運転の遂行可能度は格段にアップしている。ここは本当に素晴らしい改善点であると思う。

で、走り出してみて感じるのは「すべてが自然である!」ということだ。試乗車両はノンターボ版であったゆえ、もちろん数値的には大したパワー&トルクではない。しかしペダルの踏み込み量や、そもそもその踏み込み量を決定する「人間のマインド」と妙にうまく連動している感じでパワーおよびトルクが発生してくるため、端的に言うと「運転してて気持ちいい」のだ。

この自然な感じを実現させるためには、おそらくだがホンダ技術者各位の不自然な(?)努力があったはず。……敬服せざるを得ない。

ペダルの踏み込み量および人間のマインドと妙にうまく連動しているのはブレーキも同様だ。この種の、大変失礼ながら安手の国産車というのはカック~ン! と利いてしまう安っぽいブレーキフィールである場合が多いのだが、新型N-WGNのそれは「踏んだ分だけ利く」というニュアンスの本格派。そこには、駆け抜ける歓びならぬ「スムーズに止まる(減速する)歓び」があった。

サスペンションは全体として「やわらかめ」と感じた。とはいえふわふわと不快な感じでは決してなく、「しなやか」という印象。走行中に遭遇するやや大きめな段差は本当に上手に「いなす」感じで、その際に、背が高いボディはミシリとも言わない。

ノンターボでも十分なパワー感

ノンターボエンジンがもたらす加速感は、最初のひと転がりかふた転がりこそ「遅えな……」と感じるものの、三転がりしあたりからは「おっ、けっこう速いじゃないか!」という印象にガラリと変わる。「何人たりともオラの前を走らせねえ!」みたいな人は別として、マトモな神経を持つ常識人であれば、そして主に平地での使用を前提としているのであれば、わざわざターボ版を選ぶ必要はないだろう。

ただ、「通勤や買い物には山を1つか2つ越えることになります」という地域にお住まいの方は、ターボ版を選んだほうが満足できるはず。ややキツめの上り坂が続くシーンでは、新型N-WGNのノンターボエンジンは「まあ普通に登るは登るのが、ちょっとうるさくてかったるい」という印象に変わってしまうのだ。

高速道路においても、ノンターボ版は「いちばん右の追い越し車線をガンガンリードして走る」みたいな使い方には(当たり前だが)向いていない。速度だけでいえばそういった走り方も可能なのだが、前述の「やわらかサス」のせいか、110~120km/hぐらいのレンジだと全体がふわふわと落ち着かない感じとなり、不快かつ不安なのである。

ただ、軽自動車本来の使い方である「80~100km/hぐらいで普通に巡航する」という使い方であれば、ノンターボ版であっても何ら問題は感じなかったことは付記しておきたい。そういった使い方をする限りは、ノンターボ版新型N-WGNの車内は高速道路であってもひたすらに快適である。そこそこ背が高い車だが、風切り音もきわめて小さめだ。

またこれも本来の使い方からは外れているが、タイトなカーブに「あえて突っ込み気味」で入ってみた際も、前輪が外側に逃げていく感触はほぼ皆無で、N-WGNのタイヤは最後までスキール音もほとんど立てないまましっかりと路面をとらえ続けたことは、いちおうご報告しておく。

推しポイントの荷室が本当に使いやすい

テスト日は、各地に甚大な被害をもたらした台風19号が首都圏を直撃するとされていた日の、ちょうど前日。そのため筆者もご多分に漏れずN-WGNでスーパーマーケットに立ち寄り、自宅に籠城するための飲料水や食料などを買い込んでN-WGNの荷室に載せた。

その際に感じたのは、荷室の床面を従来型より180mm低床化し、なおかつ荷室を上下に仕切るボードを設けた新型N-WGNの荷室は「やたらめったら使いやすいな!」ということだった。特に「2段ラック」は本当に使い勝手が良く、特許や実用新案などの関係で難しいのかもしれないが「これをニッポンの全小型車の標準装備にしてほしい!」とつくづく思った筆者であった。

安価な中間グレードであるL・Honda SENSINGであっても必要な装備はほぼほぼ標準で装着されており、標準装備に含まれるHonda SENSINGの渋滞追従機能付ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)は、こけおどしではなく「ぜんぜん普通に使える!」という高レベルな出来。

そしてここまで繰り返し述べてきたとおりの良好なる走行性能と、まずまずハイセンスな全体のデザイン。さらに加えて言えば、テスト当日の実燃費は(燃費計によれば)20.6km/Lというなかなかのモノ。

……これはもう「強力な国民車候補」として推すほかない、なんとも隙が見当たらない優秀な実用小型車(軽自動車)であった。

全日本国民車評議会(通称:国民車会議)議長としての勝手な評価まとめは以下のとおりだ。

【 ホンダN-WGN L・Honda SENSING(2WD)=136万4000円 】
・車両価格:★★★★★(安い)
・気持ちよく走れる度:★★★★☆(ほぼ文句なし)
・燃費:★★★★☆(なかなか)
・積載性:★★★★☆(4名乗車でも良好)
・おしゃれ度(外観):★★★★☆(良好)
・おしゃれ度(内装):★★★★☆(良好)

・総合国民車度:★★★★☆

【 ホンダ N-WGNのその他の情報 】
ホンダ N-WGNの中古車一覧
ホンダ N-WGNのカタログ情報
ホンダ N-WGNの買取相場

国民車とは

今、「新時代の国民車」が待たれている。いや、それを待っているのはわたしだけという可能性もあるわけだが、筆者が考える新時代の国民車とは以下のようなクルマだ。

「安価だが高機能かつ低燃費で、それでいておしゃれ感もある、程よいサイズの実用車」

100万円台でまるっと買えるのが望ましく、それが難しい場合でもせいぜい200万円台前半ぐらいまで。自動車オタクが求めがちなマニアックな諸性能はどうでもよく、どんな状況でも普通か普通以上ぐらいに気持ちよく運転でき、燃費が良くて維持費も安く、人と荷物をある程度積載できて、邪魔くさくないサイズで、それでいて大のオトナが乗るにふさわしい質感とデザインも備えているクルマ。

……そんなある意味ぜいたくな一台を探し出すため、筆者はこのたび「一般社団法人 全日本国民車評議会」を(脳内で)設立し、実地調査に乗り出すことにした。

【国民車調査バックナンバー】
■ホンダ N-BOXはニトリ的ステキさで非自動車マニアを惹きつける有力国民車候補
■スペーシア ギアはデザイン、走り、価格も納得の強くオススメできる大衆実用車
■実用性高い「ワゴンR」はまるでワークマンのアウトドアウェアのようだ
■たとえば中年おやじがミラ トコットに乗るとどう感じるのか?
■僭越ながら、第一回「国民車オブ・ザ・イヤー2018」を決定してみた(一人で)


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