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コペン GR SPORTは上質な乗り味を得てその間口を広げた

2019-12-10 07:00| post: biteme| view: 151| コメント: 0|著者: 文:山田 弘樹/写真:篠原 晃一

摘要: 開発はダイハツ主導で行い、節目ごとにGRが確認した ダイハツ「コペン GR SPORT」を試乗した。GR SPORTを設定した理由は、コペンが毎年行う年次改良の時期を迎え、このタイミングでかねてから市場での要望が多かった ...

コペン GR SPORTは上質な乗り味を得てその間口を広げた

開発はダイハツ主導で行い、節目ごとにGRが確認した

ダイハツ「コペン GR SPORT」を試乗した。GR SPORTを設定した理由は、コペンが毎年行う年次改良の時期を迎え、このタイミングでかねてから市場での要望が多かった「走行性能の向上」に応えようとしたことがきっかけだったという。

トヨタ側としても、自社にはないライトウェイトスポーツカーであるコペンを一緒に磨き上げることで、ダイハツとのコミュニケーションを図るのは願ってもない機会だったのだろう。彼らが持つ小型車造りのノウハウを吸収しながら、自分たちの技術も伝えることができる、絶好のチャンスだったというわけである。

そんな、メーカーの垣根を越えたコラボレーションによって生まれたコペン GR SPORTは、確かにコペンシリーズにおいて一番バランスの優れた一台に仕上がっていた。そしてコペンが持つ潜在能力を、これまで以上に引き出しているのがとても魅力的だった。

走りの要となったのは、オープンボディの剛性向上だ。具体的には新規にフロント・ブレースバーを床下に追加し、センターブレースの形状を変更してこれと連結。リア・ブレースバーと共にフロア剛性を大きく高めた。そしてこのボディ剛性向上に対しスプリング&ダンパーを最適化させ、電動パワーステアリングの制御も専用チューニングとした。この手法は、「C-HR」と同じである。

その開発はダイハツ主導で行い、節目ごとにGRが確認するという方法を採った。そして当日話をしてくれたトヨタ開発陣のひとりは、「ダイハツの開発スピードの早さにはとても驚きました」と教えてくれた。“GRらしさ”を実現する上で自分たちが出したリクエストに対し、それを素早く形にする能力。それは、ダイハツというメーカーが持つ柔軟性の高さであり、見習うべきポイントだったという。

果たしてGR SPORTチューニングは、コペンにリニアな操作性を与えたと思う。もともとコペンにはビルシュタインダンパーを装着した「S」が存在する。当日はこれも試乗車としてラインナップされており比較することができたが、その違いは乗り味にはっきりと表れた。

開け放ってもボディ剛性を落とさずに走る様は見事

「S」はGR SPORTよりもサスペンション剛性が高く、操舵時の反応がダイレクト。フロントタイヤのグリップを素早く引き出して自らが曲げて行く、古典的なタイプのハンドリングである。対してGR SPORTは、ボディのシッカリ感に対してサスペンションが追従するイメージ。操舵レスポンスはそれほど鋭くないのだが、ハンドルを切ると自然にボディがロールして、結果的に素早く、自然に曲がっていく。またしなやかなサスペンション特性から路面の凹凸に対する振動吸収性も高く、乗り心地までもが上質になった。

これだけスムーズな旋回性と、乗り心地の良さを備えるのであれば、「S」はいらないのでは? そんな意地悪な質問を開発陣にぶつけてみると、「S」にはきちんとニーズがあるのだという。よりトレッドを広げたタイヤを履き、アグレッシブに走りを求めるユーザーたちは、「S」を指名買いするというのであった。

そういう意味で言うとGR SPORTは、「SPORT」という名前を持ちながらも、より一般的にコペンの間口を大きく広げた。これまでにないリニアリティと上質な乗り味を得たことで、自らの財産をも光らせたと思う。

小さなボディに、ロックこそ手動だがあとは全自動のハードトップを装着し、これを開け放ってもボディ剛性を落とさずに走る様は、本当に見事だ。全長3395mm×全幅1475mm、ホイールベースは2230mm。狭いトレッドでも直進安定性に優れ、ひとたびハンドルを切ればスムーズにコーナリングをしてくれるその走りは、小型オープンスポーツカーの魅力を一段引き上げてくれた。

価格は243万5000円と、少し手を伸ばせばマツダ「ロードスター」が見えてくる。また走りを積極的に求める向きには、ホンダ「S660」という候補も挙がるだろう。しかし誰もが構えることなく、気軽にフルオープンの楽しさを味わえるコペン GR SPORTの存在は、こうしたライバルたちと十分に肩を並べられる。

麗らかな小春日和に西湘バイパスをフルオープンで駆け抜けてみると、なんとも幸せな気持ちになった。これこそがコペンの持つ、最大の魅力であると私は思う。

スペック

【 コペン GR SPORT(5MT) 】
全長×全幅×全高=3395×1465×1280mm
ホイールベース=2230mm
駆動方式=FF
乗車定員=2名
車両重量=850kg
エンジン=658cc直列3気筒DOHCターボ
最高出力=47kW(64ps)/6400rpm
最大トルク=92Nm(9.4kg-m)/3200rpm
トランスミッション=5速MT
サスペンション=前:マクファーソンストラット式
        後:トーションビーム式
タイヤサイズ=165/50R16
WLTCモード燃費=18.6km/L
使用燃料=レギュラーガソリン
車両本体価格=243万5000円


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