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アクセラ3モデル試乗。ベストバイは?

2014-3-20 11:00| post: biteme| view: 694| コメント: 0|著者: 文:塩見 智/写真:菊池 貴之

摘要: ガソリン、HV、ディーゼルのアクセラが揃う 鹿児島・指宿周辺で行われたマツダ・アクセラのフルラインナップ試乗会に参加した。マツダがこの場所で試乗会を開くのは毎年恒例のことらしいが、僕は初めて。アクセラに ...

アクセラ3モデル試乗。ベストバイは?

ガソリン、HV、ディーゼルのアクセラが揃う

鹿児島・指宿周辺で行われたマツダ・アクセラのフルラインナップ試乗会に参加した。マツダがこの場所で試乗会を開くのは毎年恒例のことらしいが、僕は初めて。アクセラには関係ないが、47都道府県で唯一足を踏み入れたことのなかった鹿児島に行かれてうれしかった。行ってみて、鹿児島はワインディングロードの宝庫だと知った。とりわけ指宿スカイラインは素晴らしい道路だった。マツダが(東京から)遠いのに、わざわざこの地で試乗会を開くのもよくわかる。

アクセラは、CX-5、アテンザに続く、スカイアクティブ・テクノロジーをフルに取り入れて開発したモデルの第3弾だ。グローバルではCセグメントのハッチバックに分類されるサイズで、VWゴルフやフォード・フォーカスあたりがライバルとなる。日本メーカーもかつてはこのサイズに力を入れていたが、今ではほぼ消滅。売れ筋がその下のBセグメント(トヨタ・アクア、ホンダ・フィット、マツダ・デミオなど)に移行したのと、トヨタ・プリウスがあまりに売れてこのセグメントの他のモデルを駆逐してしまったからだ。今やアクセラとガチンコライバルになりそうなのはスバル・インプレッサくらいか。

スカイアクティブ・テクノロジーは、マツダが社運をかけて開発した技術の集合体のこと。おおまかに言うと、エンジン、トランスミッション、ボディ、シャシーの4分野に分かれる。これらを導入する前のマツダ車と導入した後のマツダ車では、内容がまったく異なる。近頃のマツダ車はどれに乗っても感心するが、それ以前のマツダ車のことはほとんど思い出せない。

アクセラについておさらいすると、ボディは5ドアハッチバック(マツダは「スポーツ」と呼ぶ)と、4ドアセダンがある。エンジンはいずれも4気筒で、ガソリンは1.5Lと2L、ディーゼルは2.2Lターボが載る。その他に2Lエンジンにトヨタから供給を受けたハイブリッド・システムを組み合わせたハイブリッドもある。ガソリンの2Lとディーゼルはハッチバックのみ、ハイブリッドはセダンのみで、ガソリン1.5Lは両方から選ぶことができる。

山道で差がつくプリウスとの違い

最初に乗ったのはハイブリッド。昨年末、横浜の市街地で出たばかりのハイブリッドを試乗したが、その際にはマツダ初の量産ハイブリッドということで、経済性ばかりに目がいった。

マツダ プリウスだと思った。プリウスは素晴らしいエコカーだと思うが、プリウスをつくるのはマツダの仕事かな? と疑問をもった。

パワースペックはプリウスと同一。エンジンは排気量が異なるものの、最高出力99ps/5200rpm、最大トルク14.5kgm/4000rpmという数値(発生回転数も)はまったく同じ。モーターの最高出力82ps、最大トルク21.1kgmもまったく同じ。マツダのエンジニアは「エンジンのスペックがそろったのは偶然で、THSと組み合わせるのに最適なスペックがその数値だとわかった」と言っていたが、真相はどこにあるのだろうか。勝手な組み合わせを許されなかったということはないのだろうか。JC08モード燃費は30.8km/Lと、プリウスの(売れ筋グレードの)30.4km/Lを超えているが、これは次のプリウスで大幅に上回るのだろう。

ただし、パワートレーンはほぼプリウスでも、その他のクルマづくりはマツダそのもの。端的に言うと、飛ばせば飛ばすほどアクセラはプリウスからかけ離れていくということが、鹿児島の山道を走らせてわかった。以前、エンジニアはアクセラのハンドリングについて「ステアリングの切り始めにタメをつくって、よりドライバーが心地よいと感じる挙動を目指した」と言っていた。なんでも、ステアリングを切り始めたら即座に曲がり始めるほうがいいという以前の考えから、ステアリングを切り始めたら一瞬外輪が沈み込んで、その後に曲がり始めるほうが、人間は自然で気持ちよいと感じるという考えに達し、アクセラをそのように仕立てたという。

実際、60km/h以上で右へ左へと連続するコーナーでアクセラは真価を発揮する。運転しているうちに、エコカーでも運転して楽しいクルマをつくるというのはまさにマツダの仕事だと感じて、最初の印象を改めた。

大トルクのディーゼル車はMTに試乗

最も楽しみにしていたのが唯一乗ったことのなかったディーゼルだ。マツダの誇るスカイアクティブDエンジンを搭載する車種のうち、最もコンパクトなアクセラ。CセグメントのFWDハッチバックに最大トルク42.8kgmのエンジンをぶち込んだ例は世界的に見ても珍しいのでは? ちなみに最高出力は175ps/4500rpm。

今回、編集部が選んだのは6MT。マツダのMTの特徴である節度ある感触を楽しみながら変速を繰り返し、ぶっといトルクにものをいわせてグイグイ走る。箱根ターンパイクと芦ノ湖スカイラインの中間くらいの曲率のコーナーが続くガラ空きの指宿スカイラインに差し掛かると、もうインプレッションなんてどこかへ吹っ飛んで、ただただBe a driver! 明日へ突っ走れ~♪ 心地よい足まわりとトルキーなエンジンの組み合わせはやみつきになる。マツダのディーゼルは4気筒としては振動、騒音ともに最高レベルだ。この点については決してBMWにも劣らない。

もっとも、MTで回転をおいしい(トルキーな)ゾーンにとどめながら走るのは楽しくないわけではないが、おいしい回転域が低く狭いので、少々せわしない。変速はクルマに任せ、フールプルーフに右足の力の入れ具合だけで大トルクを楽しむATのほうがディーゼルには似合うと思う。

ところで、マツダはアクセラシリーズのうち、ディーゼルモデルを最上級グレードに据えた。先に出たCX-5やアテンザの場合、安いディーゼルグレードが高いガソリングレードよりも安いのに対し、アクセラの場合、ディーゼルグレードのXDは快適装備や安全装備が軒並み標準装備され、306万7200円(消費税8%の価格)と、ディーゼル以外で最も高いハイブリッドS Lパッケージよりも約37万円も高い。JC08モードじゃ21.4km/L(ATは19.6km/L)。アテンザよりも悪いのはなぜだろう。

ディーゼルエンジンは高価なので、安いクルマに積むほどエンジンのコストが目立つ。アクセラの価格帯だと安く売るのが難しいのかもしれない。となると、マツダは次期デミオに1.5Lディーゼルターボを搭載すると言われているが、やっぱりダントツの最上級グレードに据えられるのだろうか。それにしても1.5Lのディーゼルだなんて魅力的そうだな。

2リッターNAガソリンの走りは?

最後に乗ったのは、2Lガソリンの20Sツーリング。最高出力155ps/6000rpm、最大トルク20.0kgm/4000rpmは、2Lの自然吸気エンジンとして標準的なスペックなのだが、前日に最大トルクが2倍以上のディーゼルに乗った後では少々物足りない。ATは6速と昨今の多段化ブームにあっては控えめな段数だが、特に不満はない。

ディーゼルの大トルクが生み出す“くせになる系”の魅力は感じられないものの、237万6000円(レザーシートなどが付くLパッケージは250万5600円)と、ディーゼルより約70万円安いと聞けば話は別で、がぜんガソリンが魅力的に思えてくる。パワーが控えめな分、相対的に足まわりに余裕が生まれ、ハンドリングはディーゼル以上かもしれない。JC08モード19.0km/Lは立派。

と、走りの印象ばかりを書いてしまったが、アクセラは走り以外も新しい。エクステリアデザインは、CX-5、アテンザから続く一連のテイストを感じさせる。遠くからアテンザと識別するには、フロントのナンバープレートを見ればいい。アテンザではフロントのナンバープレートが五角形フロントグリルの下にあるのに対し、アクセラでは五角形の中に置かれる。カタログなどではプレート位置に黒い化粧パネルが配置されるのでわからなかったが、白い本物のプレートが付くと、少々違和感があった。

まあでもデザイン上気になるのはそこだけ。ハッチバックのリアデザインなんかボリュームがあってなかなかセクシーだ。ロゴを取り去ったら欧州車に見えるというのはマツダ車の昔からの言われ方で、カッコ悪いよりはずっといい。

インテリアは、カーナビや各種情報を映すディスプレイがダッシュボード上に独立して置かれるデザインとなって、各種操作を手元のダイヤルで行うようになったのが新しい。ダイヤルでも操作できるが、タッチパネルを使っても操作できる。普通、ダイヤルはタッチパネルがスマートじゃないし、走行中の操作が危険だという考え方から採用されるものだが、開発者はどちらの操作方法に正義があると考えているのか。せっかくダイヤル付けたんなら、いっそ操作はダイヤルに集約すべきだ。

また、アクセラには、エンジンオンでメーターフード上に透明のプラスティックパネルが出てきて、車速やナビルートを示すアクティブ・ドライビング・ディスプレイという装備が備わる。視線移動が少なく有益だという人もいるだろうが、ないほうがすっきりしていいという人もいるだろう。僕には不要だが、上級グレードには必ずついてきて、走行中に収納することはできないという。オプションにするかパネルを収納できるようになっていたほうが親切かもしれない。

鹿児島にも渋滞はあって、今回の試乗でも何度かハマった。そんな時に役立つのが前車追従のレーダー・クルーズ・コントロール。ただし、マツダのは30km/h未満ではキャンセルされてしまう。これははっきりと不満。スバルをはじめ、他社が完全停止にまで対応する以上、見劣りするのは否めない。

とまあ、いくつか不満を並べたが、いずれもクルマの本質ではない部分なのでアクセラのクルマとしての高評価は揺るがない。ハイブリッド、ガソリン、ディーゼルとパワートレーンがいろいろあるのがアクセラの特徴で、そのどれを選んでも、ならではの魅力が備わる。グッドハンドリングは全車標準装備。全車ベストバイ。その上であえて言うなら、トルキーで経済的なディーゼルの魅力は格別だ。


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