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FF化したBMW「1シリーズ」試乗。実用上はFF化のメリットがデメリットを上回った

2019-12-16 07:00| post: biteme| view: 805| コメント: 0|著者: 文:塩見 智/写真:篠原 晃一

摘要: デザインは平凡だがFF化のメリットは大きい BMW「1シリーズ」、FRやめたってよ。すでに「2シリーズ」や「X1」、「X2」がFFで登場しているために1シリーズのFF化も既定路線なのだが、1シリーズは初代、2代目とCセグメ ...

FF化したBMW「1シリーズ」試乗。実用上はFF化のメリットがデメリットを上回った

デザインは平凡だがFF化のメリットは大きい

BMW「1シリーズ」、FRやめたってよ。すでに「2シリーズ」や「X1」、「X2」がFFで登場しているために1シリーズのFF化も既定路線なのだが、1シリーズは初代、2代目とCセグメント唯一のFRであることが特徴だったため、「惜しいクルマをなくした」と一言、二言惜別の情を述べたくはなるが、覚悟はできていた。

問題はFF化した新型1シリーズの出来がどうかということ。結論から申し上げると、山道と街中を試乗して確かめた結果、問題ないどころか非常によかった。

スタイリングはやや平凡だと感じた。例のキドニーグリルの巨大化、立体化は1シリーズにも及んでいる。けれどもそれ以外にさしたるスタリイング上の特徴が見当たらない。

専門的に見ると、エンジンを横に置いて前輪を駆動するメカニズムのためにフロントオーバーハング(前輪よりも前部分)が長めで、前輪とドアの距離が近いプロポーションになったが、それはつまり世のほとんどのハッチバックに近づいたことを意味する。凝ったプレスラインが随所にあしらわれるなど、あちこちに仕掛けは見られる。長い目で見て飽きないデザインなのかもしれない。

パッケージングの面ではFF化のメリットが炸裂している。後席足元空間は確実に前モデルよりも広い。ラゲッジスペースもしかり。同程度のサイズのクルマであれば、細長い直列エンジンを縦に置いたらそれだけ乗員スペースを食うのは当たり前で、横に置けば車内は広くなる。ライバルのCセグメントハッチバックに比べ引けを取らない空間が確保された。

FFでも自然で上質なステアリングフィーリング

走りはどうか。FF化されたということは、つまり同グループの別ブランドであるミニとプラットフォーム(車台)とパワートレーン(エンジン+トランスミッション)を共用しているわけだが、乗った印象はミニとは大きく異なる。

まず足まわりの体感的なストローク感がミニよりも豊富で、乗員への路面からの入力の伝え方がソフトだ。新型1シリーズに乗ってみて、ミニのほうが苦心して“よくできた普通のクルマの足まわり”にならないように気をつけていたんだなとわかった。広く受け入れられるのは1シリーズのソフトな乗り心地のほうだろう。

駆動と操舵の両方を前輪が担うFFよりも、後輪が駆動を担い前輪が操舵を担うFRのほうがステアリングフィールがよく、ハンドリングも自然だというのが一般論だが、もはやその一般論は古いから忘れてよい。金属パーツもゴムパーツも、またそれらの設計も精度も向上した現代においては、FFでも自然で上質なステアリングフィーリングおよび挙動を得られる。

新型1シリーズがよい例だ。ステアリングを切った通りにクルマが向きを変えてくれ、クルマを自在に気分よくコントロールできる。もちろん「3シリーズ」以上と同等のプレミアム感を得られるとは言わないが、ステアリングホイール、各種レバー、ペダル類の動作精度は安物とは違う。そう、安物と聞いてあなたの頭に浮かんだそのブランドだ。

現在1シリーズのラインアップは、ベーシックな「118i」とハイパワーで4WDを採用する「M135i」の2種類。今回乗ったのは118i。「118iプレイ」という中間グレードだ。搭載するエンジンは1.5リッター直列3気筒ターボ(最高出力140ps/4600rpm、最大トルク220Nm/1480-4200rpm)で、7速デュアルクラッチ・トランスミッションとの組み合わせ。ミニでいうとクーパーと同じパワートレーンを使っている。

刺激的というほどではないが、十分な力強さをもち合わせている。実用上不足を感じることはないはずだ。3気筒だがエンジンサウンドはうまく調律されていて、わずかに粒だったブイーンという音が聞いていて心地よい。追ってディーゼルモデルも出るのだろう。

118iでも充分。BMWはFFもうまい

小田原から大観山まで箱根ターンパイクを駆け上がってみた。3気筒エンジンを高回転まで回してペースを上げる。近頃は速すぎて怖いクルマが少なくないが、118iは適度に活発に走らせるのにちょうどよいパワーだ。エンジンパワーに対し、シャシーのキャパシティに余裕があるから不安を感じない。

感心したのは四輪の接地性のよさとそれに伴うトラクション能力の高さ。登り坂をコーナリングしながら加速していくという、FFには最も辛い条件のはずの状況でも、118iはグイグイと駆け上がっていき、曲がっていく。

以前同じ状況で試乗した何かしらのハイパワーFF車でどんどん外に膨らんでいった記憶を引きずっているのかもしれないが、ちょっと不思議なくらい曲がるのに驚かされた。BMWはFFを作らせてもうまいなと感じ入った。

このクルマの勝負は、FRというオーセンティックで、トラディショナルで、なんだかんだ言ってスイートな言葉の響きを乗り越えられるかにかかっている。実用上はFF化のメリットがデメリットを大きく上回っている。あとはBMWといえば元は伝統的なFRのメーカーで、FRであってこそ真のBMWという保守的なイメージを払拭できるかどうか。

FRであることにこだわるべきは、より上級車種に限ってよいと新型1シリーズに乗ってあらためてそう思った。5シリーズ以上がFF化(万一したとしてもエンジン横置きの4WDだろうが)するといったら反対を表明するけれど、3シリーズがもしも将来そうなったとしても、結局出来はよいのではないか。

とはいえ5シリーズ以上のためにどうせFRをつくり続けるので、3シリーズもそれを使えばよいということになるだろうから、3シリーズ以上はこの先もFRなのだろう。ともあれ2シリーズ以下はパッケージングなどを重視してFFに、というBMWの舵取りはグッジョブだと思う。

スペック例

【 BMW 1シリーズ 118i play 】
全長×全幅×全高=4335mm×1800mm×1465mm
ホイールベース=2670mm
駆動方式=FF
車両重量=1390kg
エンジン=1.5L直列3気筒DOHC直噴ターボ
最高出力=103kW(140ps)/4200-6500rpm
最大トルク=220Nm/1480-4200rpm
燃料=プレミアム
トランスミッション=7速DCT
WLTCモード燃費=13.7km/L
サスペンション=前:ストラット式
        後:マルチリンク式
タイヤサイズ=前後:205/55R16
車両本体価格=375万円

【 BMW 1シリーズ M135i xDrive 】
全長×全幅×全高=4355mm×1800mm×1465mm
ホイールベース=2670mm
駆動方式=4WD
車両重量=1580kg
エンジン=2.0L直列4気筒DOHCガソリン直噴ターボ
最高出力=225kW(306ps)/5000-6250rpm
最大トルク=450Nm/1750-4500rpm
燃料=プレミアム
トランスミッション=8速AT
WLTCモード燃費=12.0km/L
サスペンション=前:ストラット式
        後:マルチリンク式
タイヤサイズ=前後:225/40R18
車両本体価格=630万円


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