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レクサス「RX」マイチェン版試乗。長期的なブランド戦略は理解できるが鮮度が心配

2019-12-25 07:00| post: biteme| view: 401| コメント: 0|著者: 文:塩見 智/写真:編集部

摘要: 2回目のマイナーチェンジを実施 2019年8月にマイナーチェンジした最新のレクサス「RX」に試乗した。RXは2015年にフルモデルチェンジし、17年に3列シートの7シーターが追加されるなど、最初のマイナーチェンジがあり ...

レクサス「RX」マイチェン版試乗。長期的なブランド戦略は理解できるが鮮度が心配

2回目のマイナーチェンジを実施

2019年8月にマイナーチェンジした最新のレクサス「RX」に試乗した。RXは2015年にフルモデルチェンジし、17年に3列シートの7シーターが追加されるなど、最初のマイナーチェンジがあり、今回が2度目。

今回は先進安全装備の充実やカーナビがタッチスクリーン式になったほか、3列シートモデルの2列目を独立2座のキャプテンシートとした6シーターモデルが選べるようになった。テスト車両は3.5リッターV6エンジンにハイブリッドシステムが組み合わせられた「RX 450hL」。

他ブランド同様、レクサスも最近は車名の数字が具体的に何かを示しているわけではなく、おおよその力強さを表しているケースが多い。つまり「450」といっても4.5リッターエンジンを搭載しているわけではないし最高出力が450psというわけでもなく、300が付くモデルより力強いが、500が付くほどではないといったところ。

「h」はハイブリッド、「L」はロングモデル、すなわち3列シートモデルであることを意味する。ただし、RXの3列シートモデルのホイールベース自体は2列シートモデルと同じ2790mmのままで、リアオーバーハング(後輪よりも後ろ部分)を110mm延長することで3列目シート用スペースを確保した。

ダメなわけではないが気になる乗り心地

元々パワフルなV6エンジンをさらにモーターでアシストするわけだから、パワー不足などあろうはずもなく、アクセルを力強く踏み込むと、それはもう勢いよく加速する。特にドライブモードでスポーツ+(プラス)を選んでスタートダッシュをかますと、ドカーンと背中を蹴飛ばされたような発進加速を味わうことができる。推奨しているわけではないが、その気になればそういうこともできるということ。

もちろん、トヨタ/レクサスが昔から使ってきたハイブリッドシステムは洗練度がとっくに熟成の域に達していて、街中で交通の流れに沿って走らせるような場合には、静かでスムーズ。「クルマはこれでいいや」と諦観させる魔力をもっている。

振り返ってみると、現行RXはトヨタ/レクサス車が新世代プラットフォームのTNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)に切り替わる直前に登場した。トヨタ/レクサス車はTNGAを採用して以来、軒並み評価が高まったため、RXはタイミングの悪いモデルという見方ができなくもない。実際、舗装の悪い路面を走行する際に、最新のトヨタ「RAV4」のほうがずっと安いにもかかわらず、ボディがしっかりしていて乗り心地がよく感じることもあった。

RXも最新版では接着剤使用範囲やスポット溶接箇所を増やすなどして高剛性化するなど、旧世代の骨格でも可能な範囲の改良を加えているため、決して乗り心地がダメなわけではないが、エアサスだったらな……と思わないこともない。

わかりにくい改良は潜在客獲得に不利に働くのでは

独立2座のセカンドシートは、座り心地自体が特別優れているわけではないが、空間を贅沢に使っているため居心地は悪くない。左右の2列目にだれかがふんぞり返った状態であっても、3列目に大人がふたり座ることができるだけのスペースが確保されている。ただしRXの3列シートモデルはホイールベース(前後輪の距離)ではなくリアオーバーハング(後輪よりも後ろ部分)を延長して3列シート化したため、3列目についてはCX-5に対しホイールベースを延長したCX-8ほど足元に余裕があるわけではない。

久々に乗ってみて、RXは依然魅力を保っているとは思うが、鮮度はなくなった。今回のマイチェンではスタイリングにも手が加えられた。大型スピンドルグリル内部がL字モチーフのブロックメッシュとなり、ヘッドランプユニットは小型化されてより尖った形状となってLSやESのような最新のレクサス顔となった。

けれどその差はレクサスウォッチャーでもないと気づかない程度にとどまる。細かく年次改良を重ねながら鮮度を保ち、ひとつのモデルを長いサイクルで販売するレクサスのスタイルは、買ったモデルがすぐに姿を大きく様変わりしないという意味で既納客にはうれしいが、初めてレクサスにしてみようかなと考えている潜在客にとっては、思い切って飛び込むきっかけに乏しい。

長期的な戦略でブランドを構築しようとしているのはわかるが、悠長に構えすぎていると、スタイリングもメカニズムもモデル展開も目まぐるしいほどにテコ入れしてくる近頃のドイツのプレミアムブランドに全部もっていかれかねないのではないかと心配になる。ドイツ勢の動きは、あれはあれでかえって危機感を浮き彫りにしているようにも見えるが。

スペック例

【 RX450hL(4WD) 】
全長×全幅×全高=5000×1895×1725mm
ホイールベース=2790mm
駆動方式=4WD
車両重量=2240kg(7名)
エンジン=3.5リッターV型6気筒DOHC
最高出力=193kW (262ps)/6000rpm
最大トルク=335Nm(34.2kg-m)/4600rpm
フロントモーター最高出力=123kW(167ps)
フロントモーター最大トルク=335Nm(34.2kg-m)
リヤモーター最高出力=50kW(68ps)
リヤモーター最大トルク=139Nm(14.2kg-m)
トランスミッション=電気式無段変速機
サスペンション=前:マクファーソンストラット式
        後:ダブルウイッシュボーン式
タイヤサイズ=235/55R20
JC08モード燃費=17.8km/L
使用燃料=プレミアムガソリン
車両本体価格=796万円


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