ミニを意識していた初代とは明らかに違う久々にマジでアウディ欲しいと思いましたわ。それは新型A1。初代は今から8年前の2011年に日本に上陸したプチアウディで、走りはもちろん内外装ともに上質だったんですが、若干小さすぎ&凝りすぎ。A1の名に恥じない全長4m以下のサイズでしたが、特に最初に出た3ドアはリアの狭さもあって実質クーペ的。一方エクステリアは、当時のアウディデザインもあって丸さを強調、可愛らしさが先立ってました。 小沢的には当時バカ売れのミニを意識し、敢えてデザインも濃厚にしたと勝手に分析。もっともその分、個性的な女性に受けそうな気がしましたし、実際世界で90万台、国内で3万台を販売とコンスタントにヒット。特に国内では後に追加された5ドアモデルが売れていたはず。ところが、今回もベースのプラットフォームはVWポロと共通なんですが、かなりのイメチェン。思いっきりグローバル展開するMQB採用なこともあってか非常にジェネラル。幅広いファン層に受けるテイストに仕上がってます。 ボディは5ドアハッチバックのみ。全長×全幅×全高は4040×1740×1435mmと思ったより大きくなってませんが、先代比で55mm長く、10mm高く、全幅はキープ。居住性に大きく関係するホイールベースは2465mmから2560mmに伸びてます。そしてなによりデザインテイストが全然違う。初代は小沢の心の師匠が「ゴディバのチョコレートだ!」と言いましたが、今回はプチアウディクワトロ風。それも1980年代にWRCで活躍した硬派なスポーツクワトロがモチーフ。全体はそれなりに丸みを帯びてカワイイのですが、要所要所にエッジが効いててボクシー。 具体的には鋭利さを感じさせるシャープな6角形グリルはもちろん、左右に睨みの効いたLEDヘッドライトが付き、その上には3つのスリットが。完璧にラリー車のディテールで、前後フェンダーの張り出し、Cピラーの太さもスポーツクワトロのイメージ。女性にも好かれると思いますが、男性を意識したデザインに仕上がってます。 内装にはボクシーなランボルギーニテイストも乗りこむとこれまた初代とは全然違うムード。アウディらしいデジタルコクピットで、運転席前は完全にアナログ機構を省いた10.25インチのデジタルディスプレイ、センターにも10.1インチのセンターディスプレイを配置。ソフトウェアは当然アウディのMMIで、スマホ同様に「ナビ」「電話」「メディア」などを選ぶ方式。慣れたら便利です。ちなみにオプションでスマホチャージシステムが付けられます。 一方、驚いたのは助手席前を中心とするインパネデザインで、六角形を多用した角張りテイスト。そしてこれが小沢の勝手な連想ですが、ちょっと同じVWグループのランボルギーニっぽいんです。つまりそれくらいボクシーということであり、女性的だった初代とはここも結構違います。また初代はメーター回りにソフトパッドが使われていましたが、今回それはナシ。その辺の割り切りも進んでいるようです。 ちなみに車内スペースは、ホイールベースが95mm伸びていることもあって明らかに余裕。身長176cmの小沢が普通に前後座れます。ラゲッジ容量も初代より65L増えて335L。後席を畳めば最大1090Lの広さを獲得。スタイルと実用性をいかに両立しているかがわかります。 初代よりも簡素でダイレクト感のある走り味いよいよ走りですが、小沢が乗った35 TFSIはかつての1.4L直4直噴ターボエンジンの代わりに、新世代の1.5L直4直噴ターボを搭載。これはまだ日本のVWゴルフには積まれてないアップデート型エンジンで、ピークパワー&トルクは150ps/5000-6000rpm、最大トルクは250Nm/1500-3500rpmと十分。これを7速ツインクラッチのSトロニックで駆動するんですが低回転から非常に力強い。今回は東京から茨城の筑波まで往復しましたが、高速では十分過ぎるパワーと安定感、そしてステアリングの切れの良さ。 そのほかエコな気筒休止システムに加え、フィールドクーリングと呼ぶ新しい装置を付けるなどクーリング性能も向上。結果、モード燃費はWLTCモードで15.6km/L、小沢が高速中心で81km走った時も17.8km/Lと良好。結構なレベルでエコドライブが楽しめます。また今回は乗れませんでしたが、よりエコな1リッター直3ターボエンジンも2020年夏頃には導入される予定ということでチョイス可能です。 一方、走り味ですが初代A1よりダイレクトさを感じた次第。ベースとなったVWポロに比べしっとり感、ステアリングフィール共に良好ですが、時折アウディで過剰に感じる護られ感が薄く、そこを小沢は気に入った次第。あくまでも個人的な見解ですが、小沢は実は高級なアウディ系より、より簡素でダイレクトなVW系の方が好みだったりします。その方がより走ってる感が得られるのですが、A1は新型になって少しVW寄りになっているような? 価格も興味深く、今回乗った35 TFSI アドバンスは365万円スタート。バーチャルコクピットやMMIナビシステムが標準で付かないのでそこは残念ですが、使い勝手と質感を考えるとお手頃。今のコンパクト系アウディを考えた場合、ヤングファミリー層向けにはQ2がイチ押しですが、コチラを選ぶ手もあるのかもしれないと思った次第。 ただし最後にライバルとしてメルセデス・ベンツAクラスやBMW1シリーズを挙げると少々比較にならないかも。なぜなら1.3Lターボで価格的には並ぶAクラスハッチは全長4.4m台、1.5リッター直3ターボのBMW1シリーズは全長4.3m台でクラスが1つか2つ違う上、広さ、しっかり感が違います。特にリアシート、荷室の使い勝手は段違い。駐車場が広いならばAクラス買っちゃうでしょうと。 やはりアウディA1のメインは今後追加される割安な1Lターボモデルであり、その4mチョイの小ささで勝負する車種。そういう意味での比較対象はやはりBMWミニの5ドア。なんだかんだでライバル関係は永遠なのかもしれません。 スペック【 A1 スポーツバック 35 TFSI アドバンス 】 |
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