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フォルクスワーゲン「Tクロス」試乗。真面目さはそのままにちょっとしたスパイスのバランスが絶妙 ...

2020-2-13 07:00| post: biteme| view: 397| コメント: 0|著者: 文:伊藤 梓/写真:編集部

摘要: 少しだけ遊び心を振りかけたようなデザインがいい 「フォルクスワーゲンは、とても良いクルマだけれど、とても楽しいクルマだとは思わない」そういう言葉をクルマ好きからよく聞く。フォルクスワーゲンは、昔から堅 ...

フォルクスワーゲン「Tクロス」試乗。真面目さはそのままにちょっとしたスパイスのバランスが絶妙

少しだけ遊び心を振りかけたようなデザインがいい

「フォルクスワーゲンは、とても良いクルマだけれど、とても楽しいクルマだとは思わない」そういう言葉をクルマ好きからよく聞く。フォルクスワーゲンは、昔から堅実なクルマづくりをしていて、世界中にたくさんのオーナーやファンがいる。

しかし、その生真面目な性格やかっちりとしたデザインも相まって、クルマ好きには敬遠されることも多い(古いモデルやGTIなどを除く)。ただ、このTクロスはその真面目さから一歩抜け出して、心をちょっぴり晴れやかにする遊び心が見え隠れするモデルのような気がするのだ。

以前、私はフォルクスワーゲンのゴルフオーナーだった。ゴルフを買った時には、今とはまったく違う仕事をしていたので、クルマのことをよく知らずに「とりあえず、デザインが可愛いクルマが欲しいな」と思っていた。その時、ほぼ気持ちは別のクルマに決まっていたのに、「一度はフォルクスワーゲンのディーラーに行ってみたい」と思ったのが運の尽き。初めて触るゴルフはとてもシンプルなクルマだった。

素直に走ってくれて、室内はとても静かで、いつの間にか自分もその空間の一部になっているような気がした。派手なブランドではないけれど、肌触りのいい服を身につけているような感覚。自分自身も自然体でいられるようなその空間が心地よくって、それでつい、ハンコをついてしまったのだ。

Tクロスを目の当たりにすると、これまでのクルマに少しだけ遊び心を振りかけたようなデザインに「おっ」と思った。最近さらに増えてきたキュートなコンパクトSUVとはちょっと違う。いつものデザインから一段跳ねたような個性はあるけれど、顔つきを見るとフォルクスワーゲンの“芯”みたいなものは残っていそうだと感じる。

ポロをベースにしているのは分かっていたが、正直パッと見てパッと乗った限りでは、この2台が似ていると感じる人は少ない気がする。ポロよりもボディはずっと大きく見えるし、荷室もたっぷりと口を広げている。後席がスライドできるので、たくさんの荷物を載せたり、人にゆったり座ってもらったり、用途に合わせてアジャストできるところがいい。

発進時は注意が必要だが高速ではまさにフォルクスワーゲン

エンジンは1.0L 3気筒ターボで「この大きさのクルマに対してはちょっと非力かな」と思ったが、思いのほかすんなりと走り出すことができた。同様のポロの1.0Lモデルではややもったりとした走り出しだったのが、すっきりと加速できるようになっていたし、特に中~高速域ではまったく力不足を感じない。

発進時は丁寧に操作しないとガツンとシフトショックが起きる時もあるので注意が必要だが、高速道路などを走っている時には、地面と常に並行を保っているようなフラットな乗り味はまさにフォルクスワーゲンだと思った。さらにベースのポロよりもしっかり衝撃を受け止めてくれるような足回りで、少しゆったりとした乗り心地もSUVらしくて良い。

「コンパクトSUVなら、もっとはつらつとした斬新なモデルを出してもいいのではないか」という意見もありそうだが、私は逆にフォルクスワーゲンの合理的で堅実なクルマづくりはそのままに、そこから手を加えてもいい部分だけを慎重に吟味して作り込んだTクロスに接して、初めてゴルフに乗った時のような好感を覚えた。

TクロスのようなコンパクトSUVは、これまでのフォルクスワーゲンのラインアップと比べれば、より若い世代も触れるモデルになる。斬新で目を引くドラスティックなモデルも大切なのかもしれないが、これまでブランドの歴史を裏切らない“芯”を中心に据えることで、若い人たちの中にも自然とそのブランドが受け継がれていくのではないだろうか。そういった意味でTクロスは、あのさらりとした肌に馴染む着心地はそのままに、若い人をも刺激するちょっとしたスパイスのバランスが絶妙だと思う。

最近、私はオーガニックのスキンケアブランドを愛用しているのだが、Tクロスはそれと似ている気がする。値段は決して安くはないけれど、肌にひたりと合い、体に浸透して自分の一部になるような。そして、自然をそのまま閉じ込めたような少し野性的な良い香りがして、いつの間にか手放せなくなっている。時間をかけてTクロスに触れるほど、ゴルフを所有していた時に少しだけ物足りないと思っていた部分を絶妙に埋めてくれるモデルだと思えてくる。

良品というだけでなく、シンプルながらも自分のわくわくする気持ちを満たしてくれるキャラクター性。もしゴルフを検討していた時にTクロスに出会っていたら、こちらの契約書にハンコを押してしまっていただろうなと思わせられる魅力的なモデルだった。

【 フォルクスワーゲン Tクロスのその他の情報 】
フォルクスワーゲン Tクロスの中古車一覧
フォルクスワーゲン Tクロスのカタログ情報
フォルクスワーゲン Tクロスの買取相場

スペック

【 T-クロス TSI 1st Plus 】
全長×全幅×全高=4115×1760×1580mm
ホイールベース=2550mm
車両重量=1270kg
駆動方式=FF
エンジン=1.0L直列3気筒DOHCターボ
最高出力=85kW(116ps)/5000-5500rpm
最大トルク=200Nm(20.4kg-m)/2000-3500rpm
トランスミッション=7速DCT
使用燃料=プレミアムガソリン
サスペンション=前:マクファーソンストラット式
        後:トレーリングアーム式
タイヤサイズ=215/45R18
WLTCモード燃費=16.9km/L
車両本体価格=335万9000円


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