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【まとめ】 ジュネーブショー2014・ドイツ勢編

2014-3-28 09:55| post: biteme| view: 624| コメント: 0|著者: 文:川端 由美/写真:望月 浩彦、竹花 寿実

摘要: 心躍るジュネーブ・サロン 仕事柄、世界中のモーターショーに足を運んでいるが、ジュネーブ・サロンほど心躍るものはない。開催場所がレマン湖のほとりにある美しい街というのも魅力的だが、なによりもショー会場に ...

【まとめ】 ジュネーブショー2014・ドイツ勢編

心躍るジュネーブ・サロン

仕事柄、世界中のモーターショーに足を運んでいるが、ジュネーブ・サロンほど心躍るものはない。開催場所がレマン湖のほとりにある美しい街というのも魅力的だが、なによりもショー会場に並ぶニューモデルの数々がクルマ好きにはたまらない。世界中から富裕層が集まるスイスという土地柄もあって、珠玉のスーパー・スポーツカーがこの地を発表の場に選ぶし、春を待ち望む人々に訴えるかのようにオープンカーやスポーツカーの発表も多い。さらには、ヨーロッパで開催されるその年はじめてのモーターショーということもあって、その発表のために経営陣や気鋭のデザイナーといった自動車業界のVIPが集まる華やかさも加わる。

自動車業界が熱気でウカされたような状態は開幕前夜から始まっている。恒例となったフォルクスワーゲン・グループナイトの今年の目玉は、なんといっても11年ぶりに刷新されたランボルギーニのV10モデル、「ウラカン」だ。V12搭載の「アヴェンタドール」と共通のデザインとテクノロジーを持ち、現代的にアップデートされた印象だ。開発担当役員のマウリツィオ・レジアーニ氏いわく、「自然吸気V10ならではの美点は、サウンドとドラマチックな加速」という。

詳細は個別の解説に譲るが、スペックを簡単に紹介すると、排気量は5.2Lのままだが、直噴とポート噴射を併用した新型V10ユニットとなり、最高出力610ps/8250rpm、最大トルク560Nm/6500rpmまで向上させている。7速DCTの採用により変速にかかる時間を低減し、アルミとカーボン複合材などの軽量素材の採用で1422kgまで軽量化したこともあって、パワー・トゥ・ウエイト・レシオは2.33kg/psと、驚異的な値だ。最高速325km/h、0-100km/h加速は3.2秒と、超弩級の動力性能を誇りつつ、CO2排出量は290g/kmに低減した。

アウディTT、新型がついにワールドプレミア

アウディが「TTS」を披露したのも、見逃せない。CES(世界最大の家電見本市)ではインテリア、デトロイトショーでは「TT」のフロントビューを匂わすコンセプトカーと、予告を続けてきたが、前夜祭に「TTS」を発表したことで「TT」のスポーティな性格がより強調された形だ。先代と比べて、ほんの少しだがコンパクトになったことは、スポーツカー・ファンにとって朗報だ。シングルフレーム・グリルからボンネットへと続くV字ラインが強調されたことで、フロントビューは最上級モデルの「R8」と共通する印象を得た。18インチ・ホイールを履き、車高を低めて、4本出しのテールパイプを採用するなど、見た目でもスポーティネスを強調している。アルミとスチールを組み合わせた、いわゆるハイブリッド構造のボディの適材適所を極めた結果、ボディ重量は先代より約50kgも軽くなっている。310psを発揮するターボ付き2L・TFSIエンジンは、6速MTとクワトロシステムと組み合わされて、0-100km加速を4.7秒でこなす。

平行して「A3スポーツバック e-tron」のような環境コンシャスの高いモデルも発表するなど、インテリジェンスを訴えるブランドとしてのイメージ構築に余念がない。1.4L「TFSI」エンジンと1基の電気モーターを組み合わせたハイブリッド機構は、トータルで206ps/350Nmの出力を生む。8.8kWhのリチウムイオン電池を搭載し、約50kmのEV走行が可能だ。100kmを走るのに使う燃料はわずか1.5Lだ。

また、ル・マン24時間耐久レースおよびWECに出場する「R18 e-tron クワトロ」の2014年型を発表した。従来からのブレーキ時のエネルギー回生に加えて、ターボからの排熱を電気エネルギーとして回生する“第二のハイブリッド機構”が加わった。CESで発表した青いレーザーによって遠方まで均一に路面を照らす「レーザーライト」の搭載も話題だった。

前人未到の年間1000万台超えを狙う巨大グループ

同じグループ傘下ながら、アウディと競うようにWECとル・マン24時間耐久レースへの参戦を宣言したのはポルシェだ。「919 ハイブリッド」という命名は、70年代にル・マン24時間耐久レースで活躍した「917」、そして現行モデルの中で最上級となるPHVのスーパー・スポーツカー「918」と、強く関連付けられた印象だ。新たに導入される燃費規制に焦点をあててダウンサイズされたターボ付き2L直噴V型4気筒エンジンから搾り出される出力は、約500ps。さらに、ハイブリッド機構から電気モーターからの出力がアドオンされる。

ベントレーからは史上最速となる「コンチネンタル GTスピード」が登場した。排気系の最適化により、最高出力が10ps、最大トルクが2kgmスープアップされて635ps/820Nmを発生する。これにより、最高速が+2km/hの331km/hへと高められた。

ブガッティからは世界限定3台の、明るいブラウンのボディカラーを持つ「レンブラント・エディション」が登場。4基のターボで過給することで1200ps(!)を発揮する8LW16ユニットに変更はなく、最高速404.84km/h、0-100km/h加速を2.6秒でこなす俊足ぶりは相変わらずだ。

最後にフォルクスワーゲンからは、技術担当トップのノイサー博士によって「T-ROC」と「ゴルフGTE」が紹介された。「T-ROC」は世界的に流行する小型SUVの提案だが、同じくゴルフ・ベースのSUVであるティグアンより一回り小さい全長4.2mのボディに2ドアを持ち、ルーフを分割して取り外せばオープンエアも堪能できるギミックがセリングポイントだ。4WD機構「4モーション」を搭載する。「ゴルフGTE」は、「e-tron」のゴルフ版。ターボ付き1.4Lユニットに80kWの電気モーターを組み合わせたパワートレインがトータルで206ps/350Nmを発揮するのは、アウディ「A3スポーツバック e-tron」と同じだ。

400km/h超のスーパー・スポーツカーから、エコ・コンシャスの高いPHVまで全方位でフォルクスワーゲン・グループ全体としての方向性を打ち出しながらも、自動車の未来に希望を持たせてくれる華やかさもあるいいカンファレンスだった。

メルセデスは“コネクティビティ”を重視

もう一つ、ジュネーブ・サロン前夜の恒例イベントとなったメルセデス・ベンツのプレビューも紹介しよう。CLクラスあらため、「Sクラスクーペ」のワールドプレミアが目玉だ…といいたいところだが、先んじて発表されたのは「Mercedes Me」なるインターネットを活用した包括的なサービスの提供だ。具体的には若者を中心としたライフスタイルの変化に対するメルセデス・ベンツの回答として、クルマもネットにつながることを前提に「モビリティ」「コネクティビティ」「サービス」「ファイナンス」「インスピレーション」を5つの柱とし、自動車に関連したサービスをシームレスにつなぐ統合サービスだという。

あわせて、アップルの「CarPlay」を新型Cクラスに搭載して見せたことも話題だった。iPhoneをコードでつなぐと、車載のインフォテインメントシステムにCarPlayの画面が表示されて、スマホで便利なアプリが車載で使える仕組みだ。単なるミラーリンクでスマホ用アプリを使うのではなく、車載で使いやすいように最適化したのがポイント。例えば、マップのアプリを使うとき、GPSセンサーと車輪センサーなど車両側からの情報を活用し、より精度を高めることができる。コマンド・コントローラーによって操作し、ディスプレイ上で拡大・縮小をしたり、クルマが通れない道の削除などもできて、クルマの中で使いやすいようにモディファイされている。

実は、メルセデス・ベンツはこれまでにも、ジュネーブではコネクティビティについて語ってきた。アップルと正式に契約を結んだ最初の自動車メーカーであり、Aクラスにその仕組みを搭載したときに「iPhone on Wheel」とディーター・チェッツェ会長が表現したのは記憶にあたらしい。

美しさを増した最上級ラグジュアリークーペ

もちろん、ニューモデルの発表も用意されていた。久方ぶりに「Sクラスクーペ」の名が復活したのだ。ラインナップの幅が広がっている昨今、最上級クーペに「Sクラス」の名を冠することで、名実ともにメルセデス・ベンツのハイエンドとしての「Sクラス」の位置付けを強化する方針である。実質的な先代にあたる「CLクラス」と比べて、ラグジュアリーを強調した格好だ。

最大の注目は、左右のLEDヘッドライトに配置した94個のスワロフスキー! 加えて、新しいインストゥルメントパネル、ボタンひとつで透明度を変えることができるパノラミック・ルーフなど、快適性とラグジュアリーを共に高めた。セダンにもオプション設定されるマジック・ボディ・コントロールでは、コーナーに差し掛かるとバイクのように傾いて快適な乗り心地を提供する機能を追加した。

「セダンと比べて、スポーティネスに磨きをかけました」と、開発を担当したウヴェ・アーンストベルガー氏は言う。エンジン回転数によってエギゾーストノートが変化したり、のちに4.7LV8ツインターボ・ユニットを積んだ「S600クーペ」やAMG版の「S63クーペ」などの走行性能を極めたモデルが追加される予定もある。

1~7までを取り揃えたBMWの今後は?

BMWからは、「4シリーズ・グランクーペ」と、BMWでは初のFFモデルとなる「2シリーズ・アクティブツアラー」が登場。3シリーズ・ベースの4枚ドアとなると、似たようなモデルがないこともない。その違いを開発担当・取締役を務めるヘルベルト・ディース氏に訊いてみた。

「『2シリーズ・アクティブ・ツアラー』はワゴン並みの収納力を持ち、4ドアの利便性とスタイリングの良さを望むアクティブなライフスタイルの人に最適ですが、同じ4ドア・モデルでも『4シリーズ・グランクーペ』はスポーティでクーペらしいスタイリングを重視する人向けと、異なるユーザー像を持っています」

1のハッチバック、3、5、7のセダン/ワゴンのシリーズに加えて、2、4、6のクーペを独立したモデルとする戦略をとったおかげで、1月のデトロイト・ショーでの「M」の発表でもクーペが「M4」として独立し、4ドアの「M3」が久しぶりに復活するなどファンにとっては嬉しいニュースも生まれている。

もちろん、むやみにラインアップの幅を広げているのではない。「コモン・アーキテクチャー」の思想に則って、ガソリンとディーゼルで40%の部品を共有し、ガソリン同士では60%が共有する。しかも、FFとFRのどちらにも対応できる。今回の「2シリーズ・アクティブツアラー」に積まれる1.5L3気筒、2L直4ターボ、2L直4ターボディーゼルは、「コモン・アーキテクチャー」としては初の実装エンジンである。メルセデス・ベンツ「Bクラス」というヒット作の柳の下に二匹目のドジョウのあるなしも気になるが、なによりも、このエンジンの出来は今後のBMWのパワートレイン戦略を占う上でも気になるところだ。


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