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トヨタが採用を広める第2世代版・自動ブレーキを体験して見えたこと

2018-6-6 16:15| post: biteme| view: 969| コメント: 0|著者: 文:小林 秀雄/写真:トヨタ自動車

摘要: 第2世代版はすべてカメラとレーダーを使う高機能タイプになる トヨタが開発した予防安全パッケージの「Toyota Safety Sense(トヨタセーフティセンス)」(以下、TSS)。いわゆる衝突被害軽減ブレーキであるプリクラ ...

トヨタが採用を広める第2世代版・自動ブレーキを体験して見えたこと

第2世代版はすべてカメラとレーダーを使う高機能タイプになる

トヨタが開発した予防安全パッケージの「Toyota Safety Sense(トヨタセーフティセンス)」(以下、TSS)。いわゆる衝突被害軽減ブレーキであるプリクラッシュセーフティをはじめ、車線からの逸脱を抑制する機能や夜間の視認性を高める機能など、複数の運転支援技術をワンパッケージにした先進安全装備だ。

そのTSSは、昨年末にマイナーチェンジされた現行「アルファード/ヴェルファイア」から、より進化した第2世代版が採用されている。具体的にどこが進化したかといえば、まずはセンサーとして使用される単眼カメラとミリ波レーダーのスペックだ。第2世代TSSはカメラで物体や人の「形」を、レーダーで物体や人との「距離」を認識して、さまざまな予防安全機能を実現させている。それらセンサーの性能向上により、プリクラッシュセーフティで認識できる対象が増え、夜間の歩行者や自転車の運転者も検知することができるようになった。

また、センサーが性能を向上しただけでなく、小型化も実現。コンパクトカーを含む、より多くの車種に搭載することが可能となっている。従来のTSSは使用するセンサーの違いによって「P」と「C」の2種類が用意され、コンパクトカーには主にレーザー(赤外線)レーダーを使用した「C」が採用されてきた。今後はいずれも第2世代版(単眼カメラとミリ波レーダーの組み合わせ)に置き換えられていく予定なので、さらに安全性を高めたTSSが、より広くグローバルに普及されていく見込みとなっている。

そして先日、その第2世代TSSの一部機能を体験できるメディア向けの説明会が、トヨタの東富士研究所にて開催された。夜間の検知機能も体験するため、夜の8時45分までスケジュールが組まれる異例の試みということもあって、多くのメディア関係者が参加した。実際に夜間のプリクラッシュセーフティ、しかも歩行者の検知ともなればめったに経験できない(リアルワールドでは絶対に経験したくない)ことである。そんな貴重な試乗を通して体感することのできた、第2世代TSSの性能を早速レポートしていこう。

デバイスの性能向上で自転車が認識できるになった

今回の説明会では、合計3つのシーンが想定されたプリクラッシュセーフティの試乗プログラムが用意されていた。実際に試乗した順に述べていくと、最初はクルマの前を横断する自転車との衝突を回避するシーンである。走行速度はクルマが40km/h、自転車が15km/hだった。

試乗は2度行うことができたのだが、1度目は前方をしっかり注視していたこともあり、正直「この状況で自らブレーキを踏めないドライバーは免許を即刻返納したほうがいいのでは?」と思ってしまうほど、自転車の動きをよく観察することができた。減速Gに対する心の準備もできていたので、試乗車が衝突を回避して完全停止したときも、感心こそすれ、あまり驚きもしなかったというのが偽らざる感想である。

だが、よく考えてみると、実際の衝突事故はドライバーがうっかり脇見をしてしまったときに起きやすいもの。ということで、2回目はわざと自転車から少し視線を逸らすように試乗してみることにした。すると今度は気がついたら右前方のピラーの陰から自転車がヌッとあらわれたように感じられ、1回目よりもずっと焦りを感じた。それでもやはりプリクラッシュセーフティがしっかりと機能して、衝突を回避してくれた。運転中によそ見をしないことが鉄則であることに変わりはないが、自転車が路地から突然飛び出してきたり、急に方向を転換して横切ったりするケースは現実にあり得ること。第2世代TSSがあるとないとでは、安心感に違いがあることを実感させられた。

第2世代TSSが自転車を検知できるようになったのは、ミリ波レーダーの近距離検出範囲が約40%広角化されたことと、自転車の動きを検出するロジックを単眼カメラに追加したことによるという。より高速なプロセッサも採用され、複雑な認識処理をスピーディに行うことができるようになったことも大きいそうだ。

ちなみに形状的には自転車と似ているオートバイは、現時点ではTSSの認識対象には含まれていない。自転車よりも速度が速く、動きも予測しづらいためで、バイクへの完全対応を謳うためにはハードウェアのさらなるスペック向上が望まれるということだ。少し気は早いが、個人的には第3世代での対応に期待したいとも感じた。

誤作動もあったが、夜間の認識性能の高さを確認

次なる試乗は、車列の間から突然子供が飛び出してくるところを想定。子供の歩行速度は5km/hに設定されていた。プリクラッシュセーフティはここでも万全で…と言いたいところだが、残念ながら一度だけ誤作動が発生した。最初は飛び出しを認識してシステムがブレーキをかけにいったのだが、何らかの理由により完全停止する前にブレーキがリリースされてしまったのである。咄嗟のことではあったが自分でブレーキを強く踏み、最初からある程度減速できていたことも手伝って、ダミー人形との衝突は回避することができた。

開発者にとっては悔しいことと思うが、個人的にはむしろいい経験になったと言わせてもらいたい。先進の予防安全装備とはいえ決して万能ではなく、必ず衝突を回避できるという保証はないのだ。やはりブレーキはあくまでドライバー自身が操作するのが基本。その大前提をあらためて確認する機会ともなった。2回行った試乗のうち、1回目は正常に衝突回避できたことも書き添えておきたい。

最後は夜間の道路上で立ち止まっている歩行者を検知するシーン。クルマの走行速度は30km/hで、インストラクターが運転するクルマに同乗する形で試乗させてもらった。とっぷりと夜も更け、テストコースには街灯に見立てた照明が一本あるのみ。スタート地点からはダミー人形がどこにあるか確認できないほど真っ暗だった。

いざスタートして、ヘッドライトが照らし出す路面を眺めていると、なんとなく人形の下半身らしきものがぼやっと見えてきたかな…と思った次の瞬間、目の前には全身を照らし出された哀れなダミー人形が! さすがに「ぶつかる!」と肝を冷やしたが、試乗車は強烈な減速Gを立ち上げて、しっかりと停止。何事もなかったかのように衝突は回避された(ホッ)。

これは第2世代TSSから1ルクスまで認識できる高感度な撮影素子が採用されたこと、そして歩行者の下半身を認識するための「下半身辞書」がシステムに追加されたことによる効果だ。筆者も体感した通り、ロービームで走行している場合は歩行者の下半身から照らし出されていくため、下半身だけでも瞬時に歩行者と認識させることで、夜間でもすばやく正確にプリクラッシュセーフティを作動させることができるようになったというわけだ。

トヨタは安全の考え方として、「交通事故死傷者ゼロ」を究極の願いとして掲げている。それは崇高であると同時に果てしないゴールともいえるだろう。TSSもまた、その目標達成のための一環として、性能の向上はもちろん幅広く普及させることにも重きが置かれている。現時点で最新・最良のTSSである第2世代版は、今後発売されるトヨタの新型車に順次展開されていく予定だ。「交通事故死傷者ゼロ」の目標に一歩でも二歩でも近づくために、その絶え間ない進化と精度の向上、そして数ある量販車種へテンポよく標準装備化していくことに期待したい。


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