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新型フォレスター試乗 “ターボ無し”で走りはどうなのか?

2018-7-5 09:05| post: biteme| view: 519| コメント: 0|著者: 文:塩見 智/写真:SUBARU

摘要: フォレスターとしてあるべきものを守った結果 スバル・フォレスターがモデルチェンジして5世代目となった。グローバルモデルのフォレスターはスバルの最重要車種。今回、一見してわかるようにフルモデルチェンジなが ...

新型フォレスター試乗 “ターボ無し”で走りはどうなのか?

フォレスターとしてあるべきものを守った結果

スバル・フォレスターがモデルチェンジして5世代目となった。グローバルモデルのフォレスターはスバルの最重要車種。今回、一見してわかるようにフルモデルチェンジながら見た目の変更は最小限にとどめられたが、インプレッサとその派生車であるXVに用いて市場から好評を得た新しいプラットフォーム「SGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)」は、当然このフォレスターにも用いられた。パワートレーンも変更された。はたしてその出来は? 

正式発表前に海外ショーなどで新型の姿が明らかになった際、多く聞かれたのは「変わりばえしない」というあまりポジティブでないコメントだった。これについて、只木克郎プロジェクトシニアマネージャーは社内外にそういう声があることを認識しているとしたうえで「スバル車としてあるべき”0次安全性能”に必要な視界やドライビングポジションをもたせ、フォレスターとしてあるべきユーティリティー性を備え、その上でアイコンであるヘキサゴングリルなどを守った結果」と話す。

モデルチェンジは内容を良くすることが目的で、見た目を変えること自体が目的であるべきではない。いっぽうで新たなデザインで新たなファンを獲得することもモデルチェンジの重要な目的だ。キープコンセプトだと新鮮味はないが、従来型オーナーに親切ともいえる。つまり答えはまだ出ない。売れたら正解、売れなかったら不正解だ。売れる/売れないを見た目だけが決めるわけではないが。

SGPはよくできたプラットフォーム

サイズは従来型に比べ、全長が+15mm、全幅が+20mm、全高が-5mm、ホイールベースが+30mmとさして変わらない。ホイールベースの延長はすべて室内長に反映されていて、新型の後席に乗り込むと、膝前のスペースの広さをはっきりと感じる。加えて後席にもUSBポートを備えるなどより多人数乗車を意識している。ミニバンだけでなくSUVにもファミリーカーとしての役割を担わせるのが最近の傾向だが、ミニバンをもたないスバルは、SUVはすべからくファミリーカーであるべきと考えているのだろう。

ラゲッジ容量は520リッターと従来型に比べわずかに15リッター拡大したにとどまるのだが、特筆すべきはリアハッチが大開口となった点。開口部最大幅が1300mmと、あらゆるキャディバッグの長さを上回る幅を誇る。これほどゴルファー思いのラゲッジ形状および開口部はないと小躍りしたが、意外にも只木さんはゴルファーではないそうだ。この幅広い開口部とラゲッジ形状をゴルファー以外の誰が喜ぶのか今すぐには思い浮かばないが、使いにくいと感じる人はいないはずだ。

SGPはよくできたプラットフォームだ。インプレッサおよびXVはSGPを採用し、ハンドリングと乗り心地が同時に劇的によくなった。フォレスターでもそれは感じられた。まず体感的なボディ剛性が従来型に比べて段違いに高い。今回は従来型も用意されていて同条件で乗り比べることができたのだが、ステアリングを切る場面でロールが明らかに少なくキビキビとした新型のハンドリングが印象的だった。そうであるにもかかわらず、すべての領域で乗り心地がよい。腰高な印象も一切ない。ずっと高価格な輸入車を含む同クラスのSUVにあってフォレスターのハンドリングは一級品ではないだろうか。

e-BOXERと2.5L、どちらがいい?

パワートレーンは従来の2リッター4気筒自然吸気と同ターボという組み合わせから、2.5リッター4気筒自然吸気と2リッター4気筒自然吸気+ハイブリッドの組み合わせに切り替わった。トランスミッションはキャリーオーバーのCVTが全車に載る。新型フォレスターは4グレードあって、価格的に下から3グレードに2.5リッター、最も高価なグレードに2リッターハイブリッドが載る。2.5リッターは現行レガシィシリーズに載るのと同じエンジン(スペックは少し高くなっている)で、レギュラーガソリン仕様。自然吸気らしく回転数に応じた素直なパワーの出方をするが、2リッターターボほどの力強さはない。ハイパワーな2リッターターボは歴代フォレスターに通じる魅力のひとつだったので、あれを楽しむことができなくなったのは寂しい。が、セールス面ではあまり貢献していなかったため、選択と集中の結果、ラインアップから消えた。

スバルが「e-BOXER」と呼ぶ、2リッターエンジンに組み合わせられるハイブリッドシステムは、先代XVに存在したシステムがベースだが、バッテリーがニッケル水素からリチウムイオンとなった。容量は約0.6kWh。発進から低速走行時にはモーター駆動、加速などの高負荷時にはエンジン駆動をモーターがアシスト、クルージングはエンジンのみの駆動となり、減速時にはエネルギーを回生する。JC08モードは18.6km/Lと、同じ2リッターハイブリッドの日産エクストレイルハイブリッドの20.0~20.8km/Lほどではない。今年登場するホンダCR-Vのハイブリッドもステップワゴンハイブリッドの25.0km/Lから想像するに(4WDだからこれよりは低いだろうが)もっとよいだろう。なのでe-BOXERの燃費性能はやや不満。このあたりに堂々とハイブリッドを名乗らない理由があるのかもしれない。

もちろん、加速時のモーターによるアシストははっきりと体感でき、そのフィーリングは心地よい。50km/hから80km/hあたりまで加速する際に、アクセルペダルをさほど深く踏まずともスッと加速してくれる。操作に対するレスポンスのよさもモーターならでは。しかし恩恵はそれだけといえばそれだけだ。全域で力強さを感じるわけではない。高速道路で追い越しをする際に80km/hから110km/hまで加速するような場面を想定してクローズドコースで加速を試みたが、望むほどのアシストは得られなかった。もちろん、その際にもモーターアシストは行われているが、絶対的なアシスト量が小さいので体感しにくいのだ。そういう場面では2.5リッターのほうがはっきりと力強い。自動車税に差は出るものの、2.5リッターエンジン搭載車をオススメしたい。

ターボ無しは正解か不正解か

新型に備わった新機能のうち、あらかじめ顔を登録した最大5人のドライバーが運転席へ乗り込んだら、そのドライバーが前回乗った際のシート位置やドアミラー角度、エアコンの設定が再現されるドライバーモニタリングシステムは秀逸。ドライビングポジションは他の多くのクルマでも記憶させることができ、スイッチひとつで再現できるが、そのスイッチのひと手間が省けるし、夫婦で温度設定が異なることが多いエアコンの設定を記憶してくれるのは親切だ。温度のみならず、常に正面と足元の2ヶ所から冷風を出したい私の細かい好みまで記憶してくれるクルマは初めてだ。

センターパネル中央の赤外線カメラでドライバーの顔を認識している。iPhoneXが顔認識でロック解除が可能となったように、顔認識の精度が上がったから可能となったのだろう。本来はドライバーの目を検知し、居眠り運転やよそ見運転に対し警告を出すのが目的のシステムだが、せっかく技術的に可能なのだから人を識別して便利機能も再現しようということ。どうせならオーディオの好みも記憶してもらって、月~金の午前11時になったらたとえ他の何を聴いていてもニッポン放送の人生相談にチューニングしてほしい。

まとめると、新型フォレスターの見た目の変化が小さかったことは気にならなかった。従来型のデザインが古臭くなっていたわけではないし、車体中央へ向かって食い込んでくるデザインのリアコンビランプをはじめ、よく見ればディテールは結構異なる。半面、ターボエンジンがラインアップからなくなったことに対する寂しさは、2.5リッターに乗っても2リッターハイブリッドに乗っても埋まらなかった。歴代のターボ車の販売比率はさほど高くなかったという説明を受けたが、ターボ車の存在がフォレスター全体のスポーティーなイメージ構築に貢献していたのではないだろうか。ターボを落としてハイブリッドを追加する判断はより広い客層から新たなファン獲得を狙ってのことだろうが、”フォレスターのスバリスト離れ”にも見える。これも正解か不正解かがわかるのは数年後のことだ。

スペック

【 X-BREAK (2.5L) 】
全長×全幅×全高=4625mm×1815mm×1730mm
ホイールベース=2670mm
車両重量=1530kg
駆動方式=4WD
エンジン=2.5L水平対向4気筒DOHC
最高出力=136kW(184ps)/5800rpm
最大トルク=239Nm(24.4kg-m)/4400rpm
トランスミッション=CVT
サスペンション=前:マクファーソンストラット式
        後:ダブルウィッシュボーン式
タイヤサイズ=225/60R17
JC08モード燃費=14.6km/L
WLTCモード燃費=13.2km/L
 市街地モード=9.6km/L
 郊外モード=14.6km/L
 高速道路モード=16.4km/L
使用燃料=レギュラーガソリン
車両本体価格=291万6000円

【 Advance (2.0L e-BOXER) 】
全長×全幅×全高=4625mm×1815mm×1715mm
ホイールベース=2670mm
車両重量=1640kg
駆動方式=4WD
エンジン=2.0L水平対向4気筒DOHC直噴
最高出力=107kW(145ps)/6000rpm
最大トルク=188Nm(19.2kg-m)/4000rpm
動力用電池=リチウムイオン電池
電池容量=4.8Ah
モーター最高出力=10kW(13.6ps)
モーター最大トルク=65Nm(6.6kg-m)
トランスミッション=CVT
サスペンション=前:マクファーソンストラット式
        後:ダブルウィッシュボーン式
タイヤサイズ=225/55R18
JC08モード燃費=18.6km/L
WLTCモード燃費=14.0km/L
 市街地モード=11.2km/L
 郊外モード=14.2km/L
 高速道路モード=16.0km/L
使用燃料=レギュラーガソリン
車両本体価格=309万9600円


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