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シリーズ随一の安定感を誇るNCロードスターはコストパフォーマンス最高

2018-5-8 10:50| post: biteme| view: 645| コメント: 0|著者: 文:山田 弘樹/写真:篠原 晃一

摘要: 大型化してもポリシーは堅守 今からおよそ13年前となる2005年、三代目となるマツダ・ロードスター「CBA-NCEC型」、通称“NCロードスター”が発売された。この時期、日本はバブル経済の終焉から経済的な転換期にあり ...

シリーズ随一の安定感を誇るNCロードスターはコストパフォーマンス最高

大型化してもポリシーは堅守

今からおよそ13年前となる2005年、三代目となるマツダ・ロードスター「CBA-NCEC型」、通称“NCロードスター”が発売された。この時期、日本はバブル経済の終焉から経済的な転換期にあり、マツダもその例外ではなかった。よってマツダはロードスターに専用のプラットフォームを与えることができず、新規プラットフォームと銘打ちながらも実際には、そのベースを4シーターのロータリー・スポーツクーペである「RX-8」と共用したのである。

こうしてできあがったNCロードスターは、ひとことで言えば大きい。今回歴代のロードスターと乗り比べてみても、やっぱりその大きさを感じずにはいられなかった。全長3995mm×全幅1720mm×全高1245mm。ホイールベースに至っては2330mmというディメンション。これは前作NBロードスター比で全長+40mm、全幅+40mm、全高+10mm、ホイールベースは+65mmという大型化だ。そして数字の上では僅かにも見えるその差は、立体的なスケールになると予想以上に印象の違いを見る者に与える。

ただマツダがユニークだったのは、その大型化したボディをして、最後までロードスターをロードスターたらしめようとしたことだ。エンジンを1.8リッターから2.0リッターへと上方移行し、タイヤサイズを16インチ(一部グレードは17インチ)へと拡大しながらも、たとえばBMWがZ3からZ4へ転じたようなプレミアムシフトの道を、簡単には選ばなかった(ちなみにBMW Z3ロードスターは、初代NAロードスターに影響されて生まれたオープンスポーツカーといわれている)。

なぜならロードスターには「人馬一体」という明確なポリシーがあったからだ。そしてこれを実現するために、マツダは…というよりロードスターの開発チームは、非常にマニアックな手法でNCロードスターを作り上げた。そのひとつが「グラム作戦」と呼ばれる軽量化である。

シリーズで最も安心感が高く、高次元な走り

そもそもNC型ロードスターは、開発スタート時点での車両重量の目標値が1128kgだったという。しかしマツダはここに100名を超えるスタッフを投入し、様々な検証を重ねて合計573カ所、総重量43.589kgの重量削減案を作成。最終的には車両重量を1100kgにまで抑えた。ちなみにこれは、先代NBロードスターと比べても+10kgの重量増でしかない(マツダが当時発表した数値)。またホワイトボディの重量では先代より1.6kgも軽い、247.5kgを実現していたという。

もっともこの車両重量に関しては、RSグレード同士の比較という言葉のマジックがある。つまり最も廉価なグレード同士で比べると、NB型は1.6リッターモデルが最終型でも1030kgという軽さだったからだ(NC型の最軽量グレードは1090kg)。

よってこのNCロードスターには、2リッターの排気量を持つオープンカーとしては十分以上に軽快だけれど、マツダ・ロードスターとして見ればやや重たい、という一種独特なキャラクターが備わった。だからユーザーの嗜好も、やっぱりNB型までとは、ちょっと違っているのではないかと思う。

間違いなく言えるのはスタビリティの向上で、3ナンバー化されたワイドボディとシリーズで一番余裕のある出力特性(170ps/19.3kg-m)によって、その走りは最も安心感が高く、高次元なものとなった。また10年間に渡るライフサイクルにおいてブラッシュアップにも余念がなく、安定感を基軸にしながらも、ハンドリングは代を重ねるごとにシャープなものとなって行った。

ちなみにファンの間では4回に渡る変遷がNC1/NC1.5/NC2/NC3と区別されている。その全てを書き連ねる余白はないが、たとえばエンジンには鍛造クランクが奢られ、ハンドリング面ではロールセンター高を下げるなど、非常にマニアックな処置が施されている。

いま最高のコストパフォーマンスを感じられる

ただ難しいのは、こうした性能向上がロードスターにとっては必ずしも有利に働くことばかりではなかった、ということだろう。自動車としてひとつの定番手段である限界性能の向上は、ロードスターを求めるユーザーにとってそれほど重要ではない。なぜならロードスターは、速さを求めるスポーツカーではないからだ。それならば動的質感を“向上”させるのか? 質素でもより“楽しい”方向性へと変更するのか? について悩んだ方がいい。その結果、NDロードスターは原点回帰したのではないだろうか。

とはいえクルマとは面白いもので、現役を退いた今こそ、NCロードスターは第二の旬を迎えているとボクは思う。ロードスターとしては不人気なイメージがそうさせたのか、昨今高騰する国産スポーツカーの中にあってNCロードスターの中古車価格は別格に安い。

走りのベース車としてコツコツいじりながら楽しむもよし、純粋なオープン2シーターとして楽しむもよし。そしてシリーズ随一の安定感に、最高のコストパフォーマンスを感じられると思うのである。

スペック

【 ロードスター RS(NC型) 】
全長×全幅×全高=3995×1720×1245mm
ホイールベース=2330mm
駆動方式=FR
車両重量=1100kg
エンジン=2.0リッター直列4気筒DOHC
最高出力=125kW(170ps)/6700rpm
最大トルク=189Nm(19.3kg-m)/5000rpm
トランスミッション=6速MT
サスペンション=前:ダブルウィッシュボーン式、後:マルチリンク式
タイヤサイズ=前後:205/45R17
10・15モード燃費=13.0km/L
使用燃料=プレミアムガソリン
車両本体価格(当時)=250万円


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