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新型ポロGTI試乗。ゴルフGTIを凌ぐ魅力と完成度に驚いた

2018-2-8 14:45| post: biteme| view: 407| コメント: 0|著者: 文:河口 まなぶ/写真:フォルクスワーゲン グループ ジャパン

摘要: ベースモデルの新型ポロからして驚愕の完成度 フランスのニースで、まもなく日本でも発売が予定されているVWポロの最強バージョンである「ポロGTI」と、VWのラインナップにあって最小のモデルである「up!」の「up! ...

新型ポロGTI試乗。ゴルフGTIを凌ぐ魅力と完成度に驚いた

ベースモデルの新型ポロからして驚愕の完成度

フランスのニースで、まもなく日本でも発売が予定されているVWポロの最強バージョンである「ポロGTI」と、VWのラインナップにあって最小のモデルである「up!」の「up! GTI」という2台のGTIを試したので早速レポートしたい。

ポロGTIは、ポロとしては6世代目となる新型に、つい最近本国でラインアップされたモデル。日本ではこの春から発売が始まると言われる新型ポロだが、まずはGTIを語る前にベースとなる新型ポロそのものが驚愕である。

というのも今回、ポロGTIの試乗と併せて、1.0Lの3気筒ターボTSIを搭載するノーマルモデルにも試乗したが、このクルマの出来が圧巻だったのだ。ポロといえば、セグメント的には欧州Bセグメントに属するモデル。日本のコンパクトカーでいえば「トヨタ ヴィッツ」や「スズキ スイフト」などと同じクラスである。

しかし、その仕上がり具合はひとつ上のセグメントと比べた方が良いのではないか? と思えるほど。実はこれ、先代ポロに初めて触れた時にも感じた印象なのだが、今回はもはや1クラス上のクルマと断言できるほどなのである。それもそのはず今回のポロは初めて、VWの新世代アーキテクチャである「MQB A0(=ポロクラス用)」を用いたモデルで、ありとあらゆる部分の完成度が高い。

ボディサイズでみれば新型ポロはもはや、かつての「ゴルフ4」と同等以上にまでなっており、そこからもクルマとしていかに高級化しているかが分かるというもの。当然、求められる性能や完成度も以前とは比較にならないほど高くなっている。

ゴルフGTIを凌駕するほど魅力的な内外装

例えば、ボディパネルにはこのクラスとは思えない精緻なキャラクターラインが多数入り、いかに高い技術でパネルが作られている=お金がかかっているかがわかる。室内も、ダッシュボードの広範囲にソフトパッドが奢られている上に、エアコン吹き出し口等の造作も細いメッキパーツを入れるなど、徹底して高品質を感じさせる。

走り出せばさらに驚愕する。まず乗り心地がとても良い。フラットな姿勢を常に保ち、操作に対するクルマの動きが上級クラスを彷彿とさせる落ち着きに満ちている。

静粛性も極めて高く、ノーマルモデルはスタッドレスタイヤを履いていたが、それでもロードノイズは極小だし、スタッドレスタイヤ特有の振動等もしっかりカットされていた。そしてゴルフ譲りの、相変わらずのステアリングフィールの良さ。だからこの時点でもう、「もはやゴルフを超えたかも?」とすら思えたほどだったのだ。・・・と、そんな圧倒的な進化を見せた新型ポロの最強モデルであるGTIだけに、当然期待は高まるわけだ。

目の前に佇んでいるポロGTIは、GTIらしい要素がそこかしこに溢れている。フロントグリルやテールゲートにはGTIのロゴが与えられ、さらにフロントフェンダーにも「ゴルフGTI」と共通のエンブレムが備わる。フロントグリルからヘッドライトの中までを貫く赤いストライプもGTI流だ。

こうしたGTIのアイテムが、新型ポロの高品質なボディにインストールされているのだから、見た目の立派さもかなりのもので、もはやゴルフGTIと並べても、こちらの方がひとクラスコンパクトなだけに、引き締まって、精悍で、新しさがある。

ドアを開けて乗り込むと、そんなイメージはさらに広がる。GTI特有のチェック柄シートをはじめとして、赤いステッチが随所に与えられたGTI的世界観が、驚愕のクオリティを実現した新型ポロのインテリアにインストールされるため、外観同様にゴルフGTIを凌駕したように思わされるのだ。

最大のトピックは新世代の2.0L 4気筒直噴ターボ

今回試乗したポロGTIにはオプション設定されるフルデジタルのアクティブインフォディスプレイが装着されていた。コクピットに座りドアを閉めると、液晶の美しい画面に各種メーターがオープニング画面的に浮き上がってくる。加えてダッシュボード中央のインフォテイメントディスプレイにも専用のウェルカムスクリーンが表示される。

スターターボタンを押してエンジンを目覚めさせる。アクティブインフォディスプレイ内のタコメーターの針が跳ね上がると、現在示している回転数以下の部分には、まるで針の動いた残像のように、うっすらと赤いヴェールが敷かれるなど表示も凝っている。

ポロGTI最大のトピックは、2.0L直列4気筒直噴ターボのTSIを採用したことだろう。これは「EA888」型の第3世代にあたるもので、現在のゴルフGTIに搭載されているものより世代が新しい。最高出力200psを4400~6000rpmで発生し、最大トルク320Nmを1500~4400rpmの広範囲で発生する。エンジンが始動してもポロGTIの室内は静寂に包まれていて、遮音性能が印象的だ。

トランスミッションは現時点では6速DSGのみだが、今後は6速MTも用意される。6速DSGとの組み合わせでは、0−100km/h加速が6.7秒、最高速は237km/hに達する。それでいながら、燃費性能は欧州複合モードで5.9L/100kmだから、日本風に言えば16.9km/Lと、燃費にも優れている。

静粛性の高さは現行型ゴルフを凌ぐ

走り出してまず印象的なのは、静粛性の高さだ。ノーマルの新型ポロでもそうだったが、新世代アーキテクチャだけあって静粛性の高さは現行ゴルフと同等以上のレベルにある。装着タイヤはスポーツ系のミシュラン パイロットスポーツ4だが、それでもロードノイズの侵入は極小だ。また、スポーツサスペンションにも関わらず乗り心地はノーマルとほぼ同等で、日常域でも不満なく使えるGTIの精神をキッチリと受け継いでいる。

今回の試乗車はオプションで用意されるアダプティブダンパーを備えた“スポーツセレクト”仕様のサスペンションが備わっていた。これは電子制御でダンパーの減衰力を可変するものだが、ゴルフGTIに装着されているDCCのように動的に可変するものではなく、ノーマル/スポーツの2種類の減衰力切り替え式となる。このスポーツセレクト仕様では、アダプティブダンパーが備わる他に、フロントのスタビライザーがノーマルよりも大径となる他、フロントのステアリングロッドやリアアクスルのコントロールロッドも強化され、車高も15mm低くなる。(※標準のスポーツサスペンションは、ノーマルに対してスプリング、補助スプリング、ショックアブソーバー、アンチロールバーに専用のチューニングが施され、車高は同じく15mm低くなる。)

フラットトルクで力強いエンジン

シャシー関係ではゴルフGTIと同じように、高速でコーナリングした際にトラクション性能を最適化してくれるXDSディファレンシャルロックが標準装備されている。また装着されるミシュラン パイロットスポーツ4は215/45R18サイズ(※欧州仕様ではオプション)。ついにポロGTIにも18インチが装着される時代になったわけだ。

18インチ化されたポロGTIは、一般道、高速道路と速度を問わず、乗り心地もかなり好印象だ。路面の継ぎ目や段差で入力はあるものの、振動や衝撃を良く抑え込んでいる。ドライビング・プロファイルをノーマルで乗っている際には、サスペンションのダンパーもノーマルなので快適性は極めて高い。常にフラットな姿勢を維持しつつ、ストローク感もあって路面のうねりなどもいなして突き進む。

エンジンはノーマル・モードでも力強く頼もしい。最大トルクの320Nmを1500rpmから発生するだけに、どの回転からでも望むだけの力を手に入れることができる。フラットトルクな出力特性でドラマチックなフィールは薄いが、実用面で極めて優秀なエンジンといえるだろう。実際、高速巡航時もわずかにアクセルを開けているだけでゆとりを感じさせるほどだった。

スポーツ・モードにすると、サスペションは即座に引き締まった印象を伝え、高速道路では乗り心地が硬くなったことがはっきりわかる。ハンドルにもダイレクト感が生まれ、ワインディング等で頼もしい印象をプラスしてくれる。

それでもGTIはスパルタンなスポーツモデルではない。サスペンションは引き締まってコーナリングはダイレクトになるものの、最低限の快適性は失わない。もちろんペースを上げて走ったり、サーキットならば存分にスポーツ性を味わうことはできるが、快適性の全てを犠牲にするわけではない。

痛快というよりスポーツ性と快適性の両立が印象的

スポーツ・モードを選択すると、エンジンはサウンドが明らかにボリュームアップして、ドライバーの気持ちを高揚させる。レスポンスも良くなるために、先の頼もしさに加えて楽しさが増す。とはいえフラットトルクが変わるわけではないので、ドラマチックな吹け上がりが…という感じではない。純粋に反応が良くなったことで気持ち良さが増す感覚だ。

こうして書いてくると、新型ポロGTIは高性能だけど、日常性を犠牲にしないだけに痛快さは足りない? と思う人もいるだろう。実際、様々なシーンを走らせた印象は「とても良いクルマになった」というもので、痛快なスポーツモデルという印象ではない。

しかし! だからといって面白くないかというとそうではなく、高いレベルの快適性を担保しつつも、上質なスポーツモデルに仕上がっていると評価できる。エンジンもシャシーも、スポーツ・モードを選択すれば、極めて高いコーナリング性能や加速性能やレスポンスを味わえるのは間違いない。こうしたスポーツ性能が快適性を保ったまま展開されるため、凄く走りの良いクルマだな、気持ち良いフィーリングのクルマだな、と感じる方が強いだけである。

もちろん、ゴルフGTIなどと比べるとやはり弟分だけあって、よりキビキビとした身のこなしの軽さはあるし、コンパクトであるがゆえの楽しさ気持ち良さは失われていないことも付け加えておきたい。

up! GTIは初代ゴルフGTIとほぼ同サイズ

そして翌日に試乗したのが、VWで最もコンパクトなモデルである「up!」に追加された「up! GTI」だ。

世の自動車は時代に合わせてボディサイズや性能を拡大、向上してきた経緯がある。そうした経緯から見ると今回登場したup! GTIは、初代ゴルフGTIとほぼ同じボディサイズや性能を有している。

開発スタッフもup! GTIの開発では初代ゴルフGTIへのオマージュを込めている。特に具体的な部分でココ! というものがあるわけではないが、かつて大衆車ながらもアウトバーンの追い越し車線を走れる性能を与えてスポーツを民主化した初代ゴルフGTIのスピリットが、現代のスーパー・コンパクトにも込められているということだ。

up! GTIにも一目でGTIとわかるエレメントが散りばめられている。フロントのグリルにはGTIのロゴとともに赤いストライプが走り、ラジエターグリルにはハニカムパターンが採用される。サイドに回り込むと、フロントフェンダー上には他のGTIモデル同様にGTIバッジが与えられる他、サイドシル上にはダブルストライプが入る。その他、大径ホイールからはレッドのブレーキキャリパーが覗き、ルーフエンドにはスポイラーも装着される。

インテリアもチェック柄のスポーツシートに始まって、各部にレッドステッチが散りばめられるなど、GTIの設えが展開されている。

up! GTIもポロGTI同様、想像以上に快適

そんなup! GTIに搭載されるエンジンは、ポロやゴルフにも搭載されている999ccの3気筒直噴ターボTSI。最高出力115psを5000~5500rpmの間で、最大トルク200Nmを2000~3500rpmの間で発生し、6速MTが組み合わされている。

そしてこのエンジンはガソリンエンジン用微粒子フィルターを装着した最初のモデルでもあり、粒子排出量を最大95%も削減しているという。燃費性能は、新たなWLTP値で約17.5km/Lで、今までの欧州複合モード換算にすると約20.8km/Lに相当する。一方で0−100km/h加速は8.8秒、最高速は196km/hを実現している。ここからもコンパクトながらヤンチャな性能が与えられていることがわかる。

そんなup! GTIを走らせての第一印象は、これまた想像以上にコンフォート! ということ。最もコンパクトなハッチにGTIの名にふさわしいハードなサスペンションを与えているはずだが、不思議と硬さはない。むしろサスペンションがよく動く印象で、あとは路面の継ぎ目や段差でビシッと入力がある感覚。だから良路ではその体躯には似つかわしくないほどのフラットライドと落ち着きが得られ、矢のように突き進む。

エンジンも良い。たかだか115ps/200Nmだが、こちらもフラットトルクゆえほぼ全域で最大トルクに近い数値が得られるため、加速はどこからでも頼もしい。しかもユニークなのはサウンドがボリュームアップされたエグゾーストノートで、3気筒独特のビートが重低音を伴って届く様には、どこかV8エンジンにも似たようなドロドロという響きが加わっている。こちらも見た目以上に迫力ある感覚だ。

ハンドリングは当然ピリっとした仕立てになっており、キビキビとした身のこなしがいい。通常、この手のモデルならば走行モード切り替えが与えられるが、up! GTIの場合は何もない。そう、このセッティングが全てであり、スポーツドライビングから街乗りまでをこなすことになる。

それだけに味付けは絶妙な落としどころを見つけている。意外なほどにコンフォート性能が高いと書いたが、全体的にスパルタンさよりも質の高いスポーティさを追求しており、それはエンジンにもいえる。単にハイチューンというよりも、どこからでも使えるフレキシビリティを備えつつ、スポーツテイストを兼ね備えているのだ。この感覚は同時に試したポロGTIに共通するテイストだ。

だからup! GTIは、VWのGTIの中では最もヤンチャな1台ではあるけれど、他のGTIモデル同様に、キッチリと「日常性を犠牲にしないスポーツモデル」を実現している。

結論。今回ポロGTIとup! GTIを試して感じたのは、VWが築き上げてきた“GTIブランド”が、より確固たるものとなったということである。それは、「日常を犠牲にしないスポーツモデル」が確立できたことの証しだろう。ふだん使いは快適なのに、いざ楽しもうと思うと存分に自動車の根源的魅力である“走る曲がる止まる”を味わうことができる。それが新型ポロGTIとup! GTIだった。

スペック

【 ポロ GTI 】
車両重量=1355kg
駆動方式=FF
エンジン=2.0L直列4気筒DOHC直噴ターボ
最高出力=147kW(200ps)/4400-6000rpm
最大トルク=320Nm/1500-4400rpm
トランスミッション=6速DCT
使用燃料=プレミアムガソリン
0-100km/h加速=6.7秒
最高速度=237km/h
欧州複合サイクル燃費=5.9L/100km
※参考値

【 up! GTI 】
全長×全幅×全高=3600×1641×1478mm
車両重量=1070kg
駆動方式=FF
エンジン=1.0L直列3気筒DOHC直噴ターボ
最高出力=85kW(115ps)/5000-5500rpm
最大トルク=200Nm/2000-3500rpm
トランスミッション=6速MT
使用燃料=プレミアムガソリン
0-100km/h加速=8.8秒
最高速度=196km/h
欧州複合サイクル燃費=4.8L/100km
価格=1万6975ユーロ
※参考値


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