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新型ポロGTI、大人びた乗り味を得ながらもその美点はやはり軽快感

2018-2-23 10:05| post: biteme| view: 665| コメント: 0|著者: 文:山田 弘樹/写真:フォルクスワーゲン グループ ジャパン

摘要: 最新モジュール採用でボディサイズは大きく 南フランスに位置するニースで、フォルクスワーゲン(以下、VW)「up! GTI」の国際試乗会が開催された。彼の地をVWが選んだのは当然、この時期にしてサマータイヤで我々に ...

新型ポロGTI、大人びた乗り味を得ながらもその美点はやはり軽快感

最新モジュール採用でボディサイズは大きく

南フランスに位置するニースで、フォルクスワーゲン(以下、VW)「up! GTI」の国際試乗会が開催された。彼の地をVWが選んだのは当然、この時期にしてサマータイヤで我々にその性能を確認させるためだ。折しも筆者が訪れた週末はモンテカルロラリーがスタートするスケジュールで、ニース空港のベースから一般道・高速道路・ワインディングとバリエーションに富んだ道を網羅しながらモナコのコーナー名にもなったレストラン「ラスカス」を目指すという、洒落たテストコースが用意された。

ちなみに今回はup! GTIに加えて、春先に日本導入が予定されている「ポロ」のGTIにも試乗することができた。果たして進化したポロは、兄貴分であるゴルフにどこまで肉薄できたのか? というみなさんも気になるであろう部分も含めて、ここでは「ポロGTI」をご紹介することにしよう。

常に時代をリードするBセグメントのコンパクトハッチ、ポロ。しかし車輌そのものの性能は依然として高いものの、最近はライバルたちの躍進、とくにボディの大型化によって、ユーティリティ面でその差が目立つようになっていた。そこでフォルクスワーゲンは昨年の秋口にポロを6代目へと進化させた。その軸となるのは最新の小型車用横置きモジュール「MQB A0」である。

これによってポロは先代に比べ全長が81mm、全幅は69mm、ホイールベースでは92mmもサイズが拡大された。さらに全高が低められたことでトールボディの印象は薄れ、均整の取れたプロポーションを得ることに成功している。またここにトゥアレグから始まった、触れば手が切れてしまいそうなほどシャープなプレスラインをあしらうことで、小型車としてのかわいらしさはなくなってしまったものの、プレミアムコンパクトとしてクラストップの威厳を備えている。

環境性能と走行性能を両立すべく2.0TSIへ排気量拡大

そんなポロをベースにしたGTIは、まさに成熟の域にある動的質感を備えていた。試乗車にはとうとう18インチにもなる大径タイヤが装着され、かつ「スポーツセレクト」と呼ばれるオプションのサスペンションが組み込まれていたのだが、走り出した瞬間からしっとりとした乗り心地と、同時にもたらされる高い安心感に心を奪われたのである。

ポロGTIといえば小柄なボディにガッシリとした足回りを組み込んだ、ある意味“やる気マンマン”な走り味がひとつのキャラクターだった。それがまず乗り手に落ち着いた印象を与えるようになり、またひとつゴルフに近づいたということができるだろう。もちろん兄貴の方も8代目への進化を目前にしているわけで、それが実現した暁にはその差がまた大きく開くのだろうが、この“追いかけっこ”を見ているのは相変わらず面白い。

そしてGTIでもうひとつ注目すべきは、エンジンが1.8TSIから2.0TSIへと変更されたことだ。VWといえばダウンサイジングエンジンの先駆者。「小排気量ターボ+多段化トランスミッション」に先鞭を付けたトレンドセッターだが、今回彼らがポロGTIのエンジン排気量を拡大したのは、環境性能とGTIとしての走行性能を両立させるためにはそれが最善であると判断したからだという。

マツダなどはかねてから実用燃費面において排気量の有効性を述べていたのだが、VWも最新のゴルフに「1.5TSI evo」として排気量を拡大させたエンジンを搭載したことを考えると、その考え方は大筋正しかったのだろう。そしてポリシーを曲げることになっても、カスタマーと環境のために、緩やかではあるがその方向性を微修正した転換の早さに対しては素直に感心する。

かつてのヤンチャから大人びた乗り味へ

さて肝心の走りだが、エンジンのフィーリングは上質なキープコンセプト。意地悪く言えば、先代の完璧さを凌駕する驚きはなかった。というのも排気量が拡大されたにも関わらず、最大トルクは320Nmと変わらないのである。ただし1500rpmという低い回転から最大トルクが得られるから、タウンユースは苦労知らずで、どこからでも思い通りの加速ができる。6速DSGも乾式クラッチを使いながらつながり感には唐突さがなく、全体的にしっとりとした印象が得られる。つまり今回のブラッシュアップは、現代の厳しい環境性能に対応しながらも、その豊潤なトルク特性をキープすることに役立っているといえるだろう。

……と安直に思っていたのだが、きっちり回せばそこからは確かな手応えで、200psがもたらす胸のすく加速が得られるのだからまいった。8psアップという差の恩恵を体感することは難しい。しかしロングストロークエンジンながらも中間域から充実したパワー感がみなぎり、実質的なトップエンドまでこれがきっちりと持続する。ちなみに資料には、4400~6000rpmまでがパワーバンドとある。

そしてここに、前述したスポーツセレクトサスのしなやかさが加わる。ダンピングモードはゴルフのDCCとは違いノーマル/スポーツの2段階減衰力切り替え式となるが、優れた直進安定性と、路面のアンジュレーションに対する柔軟な伸縮性の両立は、かつてのヤンチャな印象からひとつ上の大人びた乗り味へと変化した。

そしてこれを切り込んで行けば、Gや荷重が掛かるほどにじわりとタイヤの接地感が増していき、自信を持ってコーナーにアプローチすることができる。剛性が恐ろしく向上したという印象はないのだが、これだけバタつき感やすっぽ抜け感がなく、ゆっくりとしたロールを実現しているのは、やはりボディがしっかりとしているからだろう。

またよりワイドなトレッドとなり、全高が低められたディメンションも良い方向に働いている。これまでは内輪にブレーキを掛けて無理矢理にでもノーズをイン側へと押し込める電子制御式デフ「XDS」の味付けがハンドリングにおいて支配的だったが、新型はそもそもの体幹バランスがよいためにこれに無理強いさせている感触もまったくない。

重厚さを求めるならゴルフ、軽快感ならポロGTI

だがこれで新型ポロGTIが現行ゴルフを超えたのか? といえばそれは良い意味で違うと思う。ゴルフのCセグハッチとは思えないどっしり感や、路面に吸い付くような接地感に対して、ポロGTIは軽快感の方が際立ち、やはりこれこそがポロの本分なのだな! と感じさせる。

具体的にはフロントのダンピング剛性やブッシュコンプライアンスがソフトであり、それによってハンドルを切ればスッとノーズが動いてくれる。対してリアはVWらしい安定感に満ちているから、日常域ではゴルフよりもハンドリングコンシャスな味わいが得られるのである。

つまりクルマに重厚さを求めるなら、やっぱりまだまだゴルフ。しかしそこに軽快感を求めるならポロGTIというのが筆者の結論だ。そしてこの味わいこそ、ポロの美点である。ちなみに日本への導入は、ノーマルグレードのポロが今春、GTIは今年後半になる予定である。

スペック

【 ポロ GTI 】
全長×全幅×全高=4053×1751×1446mm(※ポロ)
ホイールベース=2548mm
駆動方式=FF
エンジン=2.0L直列4気筒DOHC直噴ターボ
最高出力=147kW(200ps)/4400-6000rpm
最大トルク=320Nm/1500-4400rpm
トランスミッション=6速DCT
使用燃料=プレミアムガソリン
タイヤサイズ=前後215/40R18
0-100km/h加速=6.7秒
最高速度=237km/h
欧州複合サイクル燃費=5.9L/100km(約16.9km/L)
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