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エクリプスクロスに国内で初乗り。スタイリッシュな見た目に三菱らしさを搭載

2017-12-12 09:30| post: biteme| view: 464| コメント: 0|著者: 文:塩見 智/写真:中野 英幸

摘要: コンセプトカーの隣にあっても埋没しない 今春のジュネーブショーでデビューし、今秋の東京モーターショーにも展示され、コンセプトカーの隣にあっても埋没しない存在感を見せた三菱エクリプスクロス。欧州ではすで ...

エクリプスクロスに国内で初乗り。スタイリッシュな見た目に三菱らしさを搭載

コンセプトカーの隣にあっても埋没しない

今春のジュネーブショーでデビューし、今秋の東京モーターショーにも展示され、コンセプトカーの隣にあっても埋没しない存在感を見せた三菱エクリプスクロス。欧州ではすでに販売されているが、日本でも2018年3月に発売されることになった。発売を前にクローズドコースでメディア向けの簡易試乗会が開かれた。

同社の新車発売は15年のアウトランダーPHEV以来。これはモデル追加であって純粋な新車ではとするならば14年のeKスペース以来となる。登録車に限っていえば12年のミラージュのモデルチェンジ以来ということになる。久々の新車投入とあって気合十分、発売まで2カ月以上あるのにもう試乗会を開いた。「春休みに免許を取る若者のみんな、もう少しでコレ出すから焦って買うクルマを決めないでね」という社員の心の叫びを感じた。

まずは車両概要から。エクリプスクロスはアウトランダーと同じプラットフォームを使って開発されたSUVだ。ホイールベースは2670mmと同じだが、アウトランダーが3列シートの7人乗りなのに対し、こちらは2列シートの5人乗り。その分、全長は4405mmとアウトランダーよりも290mm短い。全幅はアウトランダーよりも5ミリ狭い1805mm。三菱にはRVRというSUVもあって、これも骨格はほぼ共通でホイールベースは同一。エクリプスクロスよりも全長は40mm短く、全幅は35mm狭い。

パワートレーンは1.5リッター直4ガソリンターボエンジンとCVTの組み合わせ。2.2リッター直4ディーゼルターボエンジンとトルコンATの組み合わせも追って発売される予定だ。アウトランダーがもつPHEV仕様の追加はない。アウトランダーもPHEVは2列シートの5人乗りなので、エクリプスクロスにも出すとほぼ違いがなくからだろうか。

居住性や機能をスポイルしないクーペスタイル

ターゲットユーザー→「好奇心旺盛で、自分なりのスタイルを常に探求する“個性派重視層”」、デザインコンセプト→「VIBRANT&DEFIANT(躍動&挑戦)」と説明を受けた段階ではどういうクルマかよくわからなかったが、実物をひと目見て、ああいわゆるクーペSUVなんだなと理解した。それにしてもなかなかカッコいい。吊り目ヘッドランプにメッキグリル、そこから左右の斜め下に向かって伸びるナマズ髭みたいなメッキパーツは同社の他のSUVに近い。ボディサイドが最も特徴的で、フロントドアの途中からリアコンビランプにかけて、斜めに上がっていく強いキャラクターラインが引かれる。その一方でサイドウインドウはリアへいくほど上端が下がって細くなっていき、クーペっぽさを表現している。

まるでレンジローバー・イヴォークのようだが、イヴォークよりも確実に野暮ったいのは、エクリプスクロスがリアへ向かって絞り込まれているように見えて、それはデザイン上の処理だけのことであり、実際には後席やラゲッジのスペースを確保しているからだろう。イヴォークは潔く後席とラゲッジのスペースを犠牲にして美しいスタイリングを手に入れた。どっちが正解という話ではなく、良くも悪くもこれが日本車らしさというやつではないだろうか。実際、商品企画サイドはスタイリングを優先させたがった一方、技術者サイドはユーティリティーを確保させたがったようで、そのせめぎあいを繰り返した結果、このスタイリングに落ち着いたという。

せめぎあいの甲斐あって、後席は大人ふたりが余裕をもって長時間座っていられるスペースが確保されている。頭の横部分の余裕はそんなにないので、後席に3人乗車となると、頭周りが窮屈かもしれない。またラゲッジスペースはかなり優秀。試しにゴルフバッグを入れてみると真横にすっぽり収まった。イヴォークのみならず欧州の同クラスのSUVには望むべくもない左右幅だ。後席は前後に200mmスライドさせられるほか、シートバックはリクライニングできるので、乗員数と荷物量に応じてちょうどよい落としどころを見つけられる。ラゲッジスペースは二重底になっていて、掃除道具など見せたくないモノを入れておくのに便利。

新開発パワートレインのフィーリングも上々

コースに出て走らせて見よう。しゃがみこんで乗り込むでもなく、よじ登るでもなく、ただ車内へ向かって身体をスライドさせればいつの間にか座っているちょうどよい高さの座面。視界は良好。ステアリングホイールとシートの調整機構のトラベル量も十分ある。これならだれでも快適なポジションを得られるはずだ。ルームミラー越しに後ろを確認した際、上下に2分割されたハッチガラスによってかなり下の方まで視認できたことに感心した。見た目はチャラいがなかなか真面目につくってある。

直噴とポート噴射を使い分けるタイプの1.5リッターターボは非常に力強い。テストしたのは厳密に言うとプロトタイプのため、パワースペックはまだ明らかにされていないが、欧州仕様の最高出力120kW/5500rpm、最大トルク250Nm/1800-4500rpmから変わらないはず。今風の低回転域からグイグイ加速する性格であり、不満はない。RVRが積む1.8リッター、アウトランダーが積む2リッターおよび2.4リッターといった三菱のどの自然吸気エンジンよりも確実にパワフルで魅力あるエンジンだった。

CVTはあえて段付きATが変速しているかのような制御を入れることで、回転数が一定なのに車速が上がっていくことでドライバーが抱く違和感を軽減させている。これなら後から出るディーゼルを待たずとも、気に入れば買ってよいのではないか。きっとディーゼルのほうが高いわけだし。

長年培ってきた4WD技術も大きなセリングポイント

ハンドリングについては、軽快とまでは言わないが、背の高いクルマを動かしている感覚は薄く、スラローム走行でもいわゆるお釣りに悩まされることなく、鼻先を行きたい方向へ連続的に向けることができた。コーナリング中、必要に応じて内側の前輪のみにブレーキをかけることで旋回性を上げるAYCブレーキ制御が効果を発揮していると思われる。三菱は長年ラリー競技に取り組んできたメーカーであり、曲がりにくい4WD車を曲げるための技術に長けているというわけだ。

衝突軽減ブレーキはもちろん、レーンデパーチャーウォーニング、前後誤発進抑制システム、ブラインドスポットウォーニング、リアクロストラフィックアラート、オートハイビームなど、ライバルに備わるような予防安全装備はだいたい装備されている。気になるのは価格。FWDも設定することである程度広い価格帯にするということと、アウトランダーより安く、RVRより高い価格帯にするということは教えてくれた。

トヨタC-HR、ホンダ・ヴェゼル、マツダCX-3あたりから、トヨタ・ハリアー、日産エクストレイル、マツダCX-5あたりまで、幅広い範囲のSUVがエクリプスクロスの競合モデルとなる。激戦区なので三菱が満足するほどヒットするかどうかわからないが、三菱が昔から得意とするガンダムルックが好きな人は少なくないし、内容も悪くないので埋没せず市場で一定の存在感を保ち続ける実力をもっているとは思う。時間をおいてエボリューションとか出してくれても面白いのではないだろうか。あとはパジェロも放置せず手当てしてあげてほしい。

スペック

【三菱 エクリプス クロス】
全長×全幅×全高=4405mm×1805mm×1685mm
ホイールベース=2670mm
車両重量=1750kg
駆動方式=AWD
エンジン=1.5L直列4気筒DOHC直噴ターボ
最高出力=121kW(165ps)/5500rpm
最大トルク=250Nm/1800-4500rpm
トランスミッション=CVT
使用燃料=レギュラーガソリン
サスペンション=前:マクファーソンストラット式、後:マルチリンク式
タイヤサイズ=前後:225/55R18
日本発売=2018年3月(予定)

※一部、欧州参考値


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