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VW新旗艦モデル、アルテオンは見た目や数値からは意外な走行フィールが持ち味

2017-12-15 11:25| post: biteme| view: 847| コメント: 0|著者: 文:山田 弘樹/写真:篠原 晃一

摘要: クルマ好きの関心を呼んでいる 「すごくカッコいいクルマですね!」これは都内で給油したときに、ガソリンスタンドのスタッフからいきなり投げかけられた言葉だが、総じてこのアルテオン、クルマ好きと思われる人々 ...

VW新旗艦モデル、アルテオンは見た目や数値からは意外な走行フィールが持ち味

クルマ好きの関心を呼んでいる

「すごくカッコいいクルマですね!」

これは都内で給油したときに、ガソリンスタンドのスタッフからいきなり投げかけられた言葉だが、総じてこのアルテオン、クルマ好きと思われる人々の関心が非常に高い。仕事で箱根へ赴いたときも、富士スピードウェイへ向かうであろうポルシェ911 GT3の助手席からご婦人がきらきらとした笑顔で何度もこちらを見て車内での会話を弾ませていたし、知り合いのカメラマン氏などは正に「次の候補としてディーラーへ見に行くつもりだった!」とその細部を見回していた。

アルテオンに乗っているとこうした状況が至るところで繰り返されるのだが、いわゆる“好奇の目”を通り越した暖かい笑顔をもって、極めてポジティブに迎えられるクルマというのも久しぶり。そしてここにフォルクスワーゲン・アルテオンを所有する理由の大半が、既に語られていることをボクはまずみなさんにお伝えしたい。

そのうえでアルテオンの成り立ちを紹介すると、これはフォルクスワーゲンが放つフラッグシップモデルである。フラッグシップ“セダン”といわないのは、これがリアハッチを備えるファストバックスタイルを採っていて、フォルクスワーゲン自身もスタイリッシュさとステーションワゴンの機能性を備えた“アバンギャルドなグランドツーリングカー”と表しているからである。

大径タイヤでもしっとりとした乗り心地

その全長は4865mmと同社のパサート(4785mm)よりもひと回り大きく、グループで見ればアウディA6(4945mm)よりもひと周り小さいサイズ感。クーペスタイルで見栄を切りつつもホイールベースは2835mmもあるために、これならファミリーカーとしての要件を十分に満たすことができる。後部座席に座りながらその広さに何度かうなずき、「父親として、娘にカッコよいクルマに乗っているところを見せたいんですよ」と説明してくれたカメラマン氏の言葉がリアルにそれを証明していた。ちなみにトランク容量は通常563L、リアシートを倒せば1557Lを確保している。

パワーユニットは直列4気筒の2.0TSI(直噴ターボ)。その出力は280ps/350Nmと、最速モデルであるゴルフR(310ps/400Nm)に次ぐパワフルさであり、ゴルフGTI(230ps/350Nm)をも上回る。このパワー&トルクを制御する駆動方式はR譲りの「4MOTION」で、トランスミッションも同じく7速DSGを搭載している。

スペック的にもフラッグシップを名乗るに相応しいアルテオン。しかしその走行フィールは見た目や数値の“やる気マンマン”具合からは意外なほどに、大人びたしっとり感が魅力だ。電動パワーステアリングの制御は段付き感がなく滑らか。日本仕様としてはベースモデルがなく全て「R-ライン」となり、試乗車はさらにその上級グレードとなる「アドバンス」だったことから、245/35R20サイズの大径タイヤを装着していたが、アダプティブ・シャシー・コントロール(DCC)をコンフォートモードにせずとも見事にバネ下のバタつきが抑えられており、前述の通りしっとりとした乗り心地を得ている。

20インチか19インチか、実に悩ましい

微細にこだわれば35扁平タイヤの初期反応が良すぎるのか、微少舵角に少々過敏な部分もある。これをダンパーが緩やかにいなしてはいるのだが、それゆえに速度域が低い日本の道路では抑えが効かず直進安定性にやや欠けるのだ。ビシッとまっすぐ走るというよりは、操舵に対してフロントタイヤが泳ぐ感覚が残るのは個人的にはもったいないと感じた。

またアダプティブクルーズコントロール(ACC)稼働時におけるレーンアシスト制御も少しばかり細かすぎ、その過敏さが裏目に出てしまう部分が見受けられた。試乗はしていないのだが、もしかしたら19インチの「R-ライン」であればこの動きを封じ込めることができているのかもしれない。ただマットブラックのタービンホイールは19インチのノーマルホイールに対して圧倒的に迫力があり、アルテオンに惹かれるお父さんにとっては必須のアイテムだとも強く思うから、これが実に悩ましい。

こうした特性の裏返しとして、タイヤに接地荷重が高まるほどに、その気持ちよさが増して行くのはアルテオンの思わぬ美点だと言える。スポーツモードに入れて足下を引き締めても20インチタイヤは暴れることなく、ダンパーが適切にタイヤへ荷重をかけてくれるため、走り込むほどにクルマとの対話が深まる。ワイドなトレッドとロングホイールベースのおかげでコーナーでの姿勢は極めて安定しているし、重心も低く抑えられている。

7速DSGは2.0TSIの絶妙なトルクをストレスフリーで引き出すことができ、なおかつ湿式クラッチの変速感も上質。総じてゴルフGTIのような俊敏さはないが、その質感を存分に味わいながら運転ができるから、アクセルを踏んでもきちんと楽しい。まっことこれは“オトーサンキラー”である。

安全面も含め、見事な内容で5ドアクーペを実現

ACC以外にも後方からの衝突を予測し乗員保護作動に備えるプロアクティブ・オキュパント・プロテクションや、万が一の事故において歩行者への衝撃を緩和するアクティブボンネット、駐車支援システムであるパークアシストといった装備が標準化されており、これも安心と余裕がひとつの価値となるフラッグシップモデルの魅力を底上げしている。

マスプロダクトとしては驚くほどにくっきりと際立つボンネットのキャラクターライン。安全に貢献しながらも強く個性を演出する目ヂカラ満点のデイライトとフロントマスク。そしてなにより、伸びやかで美しいボディ。国産車では成立させることができなかった5ドアクーペというジャンルを、頑張れば手が届く価格帯で、これだけ見事な内容をもって実現したフォルクスワーゲンには拍手を送りたい。

確かにアルテオンには、パサートCCの後継機種といった短絡的な解釈は似合わない。これは偉大なる大衆車メーカー、フォルクスワーゲンのフラッグシップモデルである。ミニバンやSUVに流れたくない世の中のお父さんたちよ、アルテオンでもう一度カーライフを楽しもうじゃないか!

スペック

【 アルテオン R-ライン アドバンス 】
全長×全幅×全高=4865×1875×1435mm
ホイールベース=2835mm
車両重量=1700kg
駆動方式=4WD
エンジン=2.0リッター直列4気筒DOHC直噴ターボ
最高出力=206kW(280ps)/5600-6500rpm
最大トルク=350Nm(35.7kg-m)/1700-5600rpm
トランスミッション=7速DCT(DSG)
使用燃料=プレミアムガソリン
サスペンション=前:マクファーソンストラット式、後:4リンク式
タイヤサイズ=245/35R20
JC08モード燃費=13.3km/L
車両本体価格=599万円


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