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復活した新型アルピーヌA110はまるでスキーのような軽快な走りだった

2017-12-26 12:05| post: biteme| view: 1004| コメント: 0|著者: 文:島下 泰久/写真:アルピーヌ・ジャポン

摘要: クラシックA110が進化を続けたらこうなる、がコンセプト 伝説のブランド「アルピーヌ」が、新生「A110(エー・ワンテン)」を引っ提げて、いよいよ復活である。1995年に「A610」の生産が終了したのを最後に止まって ...

復活した新型アルピーヌA110はまるでスキーのような軽快な走りだった

クラシックA110が進化を続けたらこうなる、がコンセプト

伝説のブランド「アルピーヌ」が、新生「A110(エー・ワンテン)」を引っ提げて、いよいよ復活である。1995年に「A610」の生産が終了したのを最後に止まっていた歴史の歯車が、再び動き出したのである。

もっとも、その道程は容易なものではなかった。当初は2010年の復活がアナウンスされていたが、話はいつの間にか立ち消えに。2012年には、エアアジアのCEOであるトニー・フェルナンデス氏に買収されていた当時のケイターハムとルノーとのジョイントプロジェクトが立ち上がるが、これもフェルナンデス氏がケイターハムを売却したことで頓挫してしまう。結局、そのプロジェクトをルノーが引き継ぎ、クルマのコンセプトも変更。純粋なるアルピーヌとして復活が目指されることとなったのだ。

見ての通り、いやその前に車名の通りと言うべきだろう。モチーフとされたのは、誰もがそのブランド名から真っ先に想起する“クラシック”A110である。但し開発陣によれば、レトロ志向はそもそも無く、リバイバルという想いもなかったという。デザイン面では、1977年に生産を終了したA110が、もしも幾度かのモデルチェンジを経ながら今も作り続けられていたらどうなったかが、コンセプトとされた。

全長4180mm×全幅1798mm×全高1252mmのボディは、見るからにコンパクト。クラシックA110の特徴であるリア下がりのプロポーションが継承され、スポイラーの類いが備わらないのも、そんな印象を強調している。オリジナルのRRレイアウトではなくミッドシップとされたのは、まずはこのフォルムを実現させるため。空力付加物が備わらない分のダウンフォースは、床下の整流、そしてほぼボディ下面後半を覆う大型ディフューザーの搭載によって補われており、そのためにもミッドシップ化は必須だったのだ。

0-100km/h=4.5秒の俊足と、期待以上の軽やかさ

オールアルミ製とすることで、車重をベースモデルでわずか1080kgに抑えた新生A110の心臓は、新開発の直列4気筒1.8Lターボユニット。最高出力252ps、最大トルク320Nmを発生するこのエンジンには、7速DCTが組み合わされる。0-100km/h加速は4.5秒と俊足だ。

試乗車はアルピーヌ創設年にちなんだ1995台限定のプルミエール・エディション。室内には専用のサベルト製ワンピーススポーツシートやアルミペダルなどが備わる。室内は適度にタイトだが決して窮屈ではない。また、シート背後にはブリーフケースくらいは置けそうな隙間が確保されているし、機内持ち込みサイズのスーツケースが2個収まるフロント、レース用ヘルメットも入るリアと、ラゲッジスペースも合わせて200Lほどの容量を誇るから、デイリーユースにも十分対応してくれそうである。

テストの舞台は12月の南仏プロヴァンス地方。とは言え、さすがに朝方は冷え込み、路面は滑りやすくなっているから、慎重にスタートする…つもりだったのだが、その走りは期待通り、いや期待以上に軽やかさが際立っていて、はやる気持ちを抑えるのは容易ではなかった。何しろ、発進の瞬間に思わず「おっ!」と目を見張るくらいの軽快感は、実際の車重から想起する以上のもので、それだけでこのドライブが楽しいものになると確信させた。

フットワークは、操舵に対して何の抵抗感もなく、ひらりと向きが変わるミッドシップらしさがストレートに出ている。低速域からトルクがあり、しかも活気に満ちた吹け上がりを見せるエンジンもご機嫌。DCTの変速スピード、そして変速感自体も小気味よく、リズミカルに走ることができる。

しかも、この軽快感のために快適性が犠牲とされてはいないのが、新生A110の大きな美点だ。名前を挙げてしまえば、「アルファ・ロメオ 4C」や「ロータス エリーゼ」のようにスパルタンではなく、長距離ドライブにも十分に使える快適性がちゃんと確保されている。静粛性は高く、乗り心地もストローク感たっぷりの4輪ダブルウィッシュボーンサスペンションのおかげで、想像よりもはるかにしなやかなのである。

高いコントロール性とまるでスキーをしているような走り

試乗は一般道の他に、ミニサーキットも用意されていた。ミニとは言うものの、軽々と吹け上がるエンジンをトップエンドまでしっかり回し切れば、長いストレートの終わりには200km/hを超えるパフォーマンスを知るには打ってつけのコースだ。

軽快な走りの印象はここでも変わらないが、こうして速度が高まってもスタビリティは申し分無く、加速中も、そして減速の際にもクルマがピタッと路面に吸い付いていることには唸らされた。しなやかに路面を捉えて離さないサスペンション、適正な前後重量配分、そして優れた空力性能の賜だろう。

コーナリングは、まるでアンダーステア知らず。狙った通りにノーズがインを向くだけでなく、自分を中心にクルマ全体が向きを変えていく感覚が気持ち良い。攻めていくと、あまり我慢し過ぎることなく、じりじりとリアがスライドしはじめて、絶妙な前後バランスで旋回していく。ちょっときっかけを作ってやれば、リアを敢えてスライドさせるのも容易く、しかもこの時のコントロール性が素晴らしく良いから、どんどん積極的な走りになってしまう。

まるでスキーをしているみたいな走り。まさにアルピーヌ・ケイターハムの時代からプロジェクトに携わってきたブランド副ダイレクターのベルナール・オリヴィエ氏にそう言ったら「それがアルピーヌのDNAなんだ」という答が返ってきた。筆者は残念ながらクラシックA110は未経験だが、まさに昔から抱いていたイメージ通りのアルピーヌの姿が、そこにはあった。

この新生A110は、日本にはルノー・ジャポン系列の新設されたアルピーヌ・ジャポンが導入する。嬉しいことに、すでに欧州では売り切れたプルミエール・エディションが日本向けに一定数、確保されているようだ。価格は欧州では5万8500ユーロ。日本円ではこれを書いている12月末の時点で約790万円となる。発売開始は、2018年後半の予定だ。

スペック

【アルピーヌ A110 プルミエール エディション】
全長×全幅×全高=4180mm×1798mm×1252mm
ホイールベース=2420mm
駆動方式=MR
車両重量=1103kg
エンジン=1.8L直列4気筒DOHC直噴ターボ
最高出力=252ps/6000rpm
最大トルク=320Nm/2000rpm
トランスミッション=7速DCT
サスペンション=前後:ダブルウィッシュボーン式
タイヤサイズ=前:205/40R18、後235/40R18
欧州複合サイクル燃費=6.1L/100km
使用燃料=プレミアムガソリン
0-100km/h加速=4.5秒
最高速度=250km/h
車両本体価格=5万8500ユーロ


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