大衆に支持されたB面ミリオンセラー的存在なんとも日本らしいワイルドSUV、3代目ハリアーがマイチェンしてレクサスにも使われている2リッター直噴ターボや先進安全装備のトヨタ セーフティセンスPを初搭載! 走りやテクノロジーがアップデートされましたが、このクルマの本質はそこにはありません。トヨタ言うところの「ハリアーネス」の進化こそが本当のキモであって、今回同時に内外装も微妙にブラッシュアップされているのだ! ってなわけで新型の細かいインプレに入る前に、改めて小沢がこのクルマの本質を独断と偏見で説明していくとしよう。 ハリアーは小沢言うところのエグザイル風の日本専用SUV。キモは自身が言う「高級・先進・洗練を軸とする」独特デザインで、ソイツはいわゆるワイルドだけど、どこかカチっとフォーマル的な部分。アーティストでいうエグザイル風テイストであり、それこそが日本独自のファッションセンスであって、日本やアジアで受けても欧米にゃ受けない世界観だったりする。 それが確立されたのは偶然で、歴史を紐解くと初代ハリアーはプリウスと同じ97年に発売。同時に北米ではレクサスRXの名前で発売されて共にバカ売れした。乗用車ベースのSUVとしてはBMW X5やポルシェ・カイエンの先取りでトレンドの先を行っていたわけなのよ。 その後、2009年に国際デザインを纏った3代目RXが国内に登場し、ゆくゆくはレクサスSUVとして一本化されるはずだった。ところがその後も売られ続けた2代目ハリアーが奇跡のロングセラーに。10年経っても日本の若者に支持される不思議なセクシーSUVとなり、トヨタ自身が逆にビックリ! 2013年に例外的に国内専用の3代目ハリアーが登場したのであーる。言わばジワジワ売れて後にシングルカットされたB面ミリオンセラーみたいな存在であり、異例なほどファンに支えられたスマッシュヒットなんですわ。 ハリアーネスとはなにか?果たしてレクサスRXにはない、ハリアー独特の若者に刺さる魅力とはなにか? それを研究し尽くして生まれたのが3代目ハリアーでそれこそがハリアーネス。具体的にはスクエアな横一線のグリルやマッチョすぎないフォルムで、今回のマイチェンではそこが微妙にブラッシュアップされています。 評判のいいグリルのアッパー部分をさらに薄く、ロア部分を逆にワイドにしてワイルド感アップ! 同時にリヤビューは、コンビネーションランプを赤色の面発光とし、妖しさアップ! 正直小沢にはどこがどうカッコ良くなったか分からない部分もありますが、確かにワイルド感が微妙に増したような? 独特の妖しさを棄てて本物感を纏ったインテリアそれより今回のキモはインテリアかもしれません。というのも今までハリアーはエンジニアのいう「本物を超えた高級感」を持つ人工皮革のインパネやマテリアルが売り。実際、インテリアは独特の和のエロさがあってそこがハリアーっぽかった。 ところが今回一部にリアルマテリアル導入! シフトパネルにはヘアライン加飾を施したアルミ材を使い、ななんとプレミアムナッパの本革シートを導入。独特の妖しさを棄て、一部本物感を纏っているのだ。試乗車も確かにリッチになったけど、いいのか? それで? って感じ。っていうかエグザイルに本物の黒人アーティストが入って、洋風に近づいたと言いますかね(笑)。 走りは微妙に本格派にそれとハリアーは、硬派SUVとは違う、微妙にゆるめだけど上質感溢れる走りが売りでしたが、今回231馬力の2リッター直4直噴ツインスクロールターボエンジン&マニュアルシフトを楽しめる6速AT仕様を初導入。同時に前後にパフォーマンスダンパーも備えてます。 果たしてどれだけ本格派になったかというと加速感は明らかに向上。特に発進時、アクセルを踏み込み、少し待っているとかつてのハリアーにはない厚みのあるパワー感が。正直今までの手軽な2リッターノンターボはパワーが全体的に薄めで、かたや高価なハイブリッドは独特のヌメリ感がありましたが、今回どちらとも違うダイレクトな速さを獲得。価格は300万円以上と少し張りますが、新たなワイルド感を得たと言っていい。 とはいえ物凄く濃いダイレクト感があるかというとそれほどでもないので、買われる方は試乗をオススメします。特に高速で多く乗る方はこのあたりの味わいは要チェックです。とにかくステアリングフィールや乗り心地も含め、前よりもしっかりしたワイルドかつ本格的なハリアー。日本独自のクルマ・ワイルドカルチャーも微妙に進化し、世界に近づいているってことなのかもしれませんな。 スペック【 ハリアー プログレス “Metal and Leather Package” (ターボ車) 】 |
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