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新型Sクラスセダンはベタ褒めせざるを得ない出来栄えだった

2017-8-9 15:10| post: biteme| view: 403| コメント: 0|著者: 文:島下 泰久/写真:メルセデス・ベンツ日本

摘要: ユーザーに“イノベーション”を届ける改良 上海でのワールドプレミア直後に行ったダイムラーAG グループリサーチ&メルセデス・ベンツ・カーズ開発担当役員のオーラ・ケレニウス氏へのインタビューで何より驚いたの ...

新型Sクラスセダンはベタ褒めせざるを得ない出来栄えだった

ユーザーに“イノベーション”を届ける改良

上海でのワールドプレミア直後に行ったダイムラーAG グループリサーチ&メルセデス・ベンツ・カーズ開発担当役員のオーラ・ケレニウス氏へのインタビューで何より驚いたのは、「Sクラスのユーザーは常にイノべーションを求めています」という氏の言葉だった。しかし、考えてみれば納得である。今やグローバルセールスの3割を占める中国をはじめとする新興市場では、ビジネスに成功するなどしてSクラスを選ぶユーザーの年齢層、先進国よりはるかに若いに違いないからだ。

そんなターゲットを見据えて開発されたフェイスリフト版Sクラスの国際試乗会が開かれたのは、スイス・チューリッヒ。果たして、ここで試した新型は、単なる化粧直しに留まらず、あらゆる先進装備を最新版へとアップデートした、まさにイノベーションを求めるユーザーに響きそうなクルマに仕上がっていたのである。

メルセデス最新&最良の運転支援システムを搭載

まず唸らせたのがADAS(先進運転支援システム)の進化だ。日本仕様で言うところの最新のレーダーセーフティパッケージは、先に新型Eクラスで採用された機能のほとんどを搭載し、その上で一層の進化を果たしている。

アクティブディスタンスアシスト・ディストロニックには高速道路上での30秒以内の停止時の自動再スタート機能が備わり、ウインカーレバー操作だけで車線変更を可能にするアクティブレーンチェンジアシスト、渋滞時緊急ブレーキ機能、操舵による回避を正しい方向へのパワーアシストを軽くすることでサポートする緊急回避補助システム等々、まさに枚挙にいとまがないほどの内容が追加された。

実は本国仕様では他にも、ナビゲーションの地図データをもとに速度を自動調整する機能なども備わる。コーナーで自動的に減速し、抜けると加速、ラウンドアバウトでも速度を落とす。ステアリングアシストはさすがにそこまですべては追従できないが、それでも状況によっては、こうした場面をステアリング操作だけで走り抜けられるのだから大したものだと言うしかない。

リモートパーキングアシストも用意される。スマートフォンを利用して車外からの操作で駐車できるこの機能は、前進・後退だけでなく操舵も可能だから、実践的に使うことができるだろう。

五感に響かせるユニークな空間演出

オプションとして、エナジャイジングコンフォート(究極の快適性 ※日本未導入)という新しい試みも採り入れられている。これは元々あるアンビエントライト、パフュームアトマイザー、そしてオーディオや空調を統合制御して、ドライバーの望みに応じた空間演出を行なうという面白い趣向だ。用意されるのはフレッシュネス/ウォームス/バイタリティ/ジョイ/コンフォート/トレーニングの6モード。

試しに「ウォームス(ぬくもり)」を選ぶと、照明が気分に応じたムードに灯り、かすかにパフュームが香る。プリセットされたもの、あるいは記録させた音楽の中から雰囲気に合うものが流れ出し、シートのマッサージ機能が身体をほぐしてくれる中でのドライブは、確かにいつもより気分がほぐれる気がしたのだった。

刺激的な速さと上質な癒しを楽しめる「AMG S63」

それでは走りについてはどうなのかと言えば、こちらもしっかり洗練度に磨きがかけられていた。まず試乗したのは「メルセデス-AMG S63 4MATIC+」。最高出力612psのV型8気筒4.0L直噴ツインターボエンジン(気筒休止付き)、AMGスピードシフトMCT 9速トランスミッション、前後トルク配分可変式4WDシステムを採用と、パワートレインは完全に一新されている。

もちろん飛ばせば猛烈に速いのだが、印象的だったのはむしろ日常域のドライバビリティの良さだった。1500rpm辺りから明確なトルクが感じられるようになり、まさに右足とタイヤが直結したかのようなリニアな加速を楽しむことができるのだ。

従来の5.5Lより2割以上も小さな排気量で、これは見事。もちろん、このダイレクト感はトルクコンバーターの代わりに電子制御式多板クラッチを用いたギアボックスのおかげでもあるだろう。

SPORT+モードにすれば排気音が一気に野太くなり、バックファイアも響く。個人的には好まないが、AMGユーザーにとってこれは譲れないポイントなのだそうだ。それでも「AMG E63 S 4MATIC+」などと較べれば走りは格段にジェントル。Sクラスに対する快適性、洗練度という期待を裏切ることはない。

乗り心地の上質さにも舌を巻いた。当然硬めではあるけれど、しなやかに路面をいなしていく様は、実に快適、そして心地良い。ボディ剛性が高まったようにすら感じられるのは、AIRマティックサスペンションのセットアップが格段に進んだからだろうか。乗っていて嫌な意味で引っかかるところが少しもなく、長時間のドライブも時に快適に、時に刺激的に楽しめた。

とろけそうなほどの愉悦に浸れる「S560」

続いてステアリングを握った「S560 4MATIC」も、とろけそうなほどの愉悦に浸らせてくれた。試乗車は、旋回中にロールと逆方向に車体をチルトさせるダイナミックカーブ機能付きのMBC(マジック・ボディ・コントロール)付きだったこともあり、普段の乗り心地はストローク感たっぷりできわめてソフトなのに、姿勢変化はほとんど感じられないという独特のフィーリングを味わわせてくれた。「魔法のじゅうたんに乗っているかのよう」なんてベタ過ぎる常套句を使いたくなるぐらいの、極上の快適性だ。ちなみにタイヤはランフラットではなかった。日本仕様も同様になる模様である。

最高出力469psの、こちらもV型8気筒4.0Lツインターボエンジンは、良くも悪くも存在感を強く主張してきたりはせず、粛々と仕事を進める。回せば快音が響き、パワフルだが、ユーザーの多くはそれを体験することもないに違いない。9速ATのマッチングも完璧。とにかく滑らかな走りに終始する。

最先端の装備の数々、そして独特のおもてなしの感覚で、それこそSクラスの新しいユーザー層へとしっかりアピールする一方で、圧倒的なライドコンフォート、そして威厳たっぷりに進化した内外装デザインによって、これまで培ってきた絶対的な地位も決して手放さない。

フェイスリフトながら、いや優れた土台をベースに確かな進化を実現できるフェイスリフトだからこその、メルセデス・ベンツの気合い、あるいは凄味のようなものを感じさせた、新しいSクラスである。貴方がどちらのユーザー像に近かろうと、必ずや深い満足をもたらしてくれるだろう。そして、きっと新たな歓びに触れることにすらなるはず。ベタ褒めになってしまうが、実際にさすがと唸らされるばかりのテストドライブだったのである。

スペック例(メルセデス-AMG S63 4MATIC+ ロング)

【 メルセデス-AMG S63 4MATIC+ ロング 】
全長×全幅×全高=5305×1915×1500mm
ホイールベース=3165mm
車両重量=2230kg
駆動方式=4WD
エンジン=4.0リッターV型8気筒DOHC直噴ツインターボ
最高出力=450kW(612ps)/5500~6000rpm
最大トルク=900Nm(91.8kg-m)/2750-4500rpm
トランスミッション=9速トルコンAT
サスペンション=前:4リンク式、後:マルチリンク式
タイヤサイズ=前:255/40R20、後:285/35R20
JC08モード燃費=8.8km/L
使用燃料=プレミアムガソリン
価格=2491万円
発表日=2017年8月9日

スペック例(S560 4MATIC ロング)

【 S560 4MATIC ロング 】
全長×全幅×全高=5255×1900×1495mm
ホイールベース=3165mm
車両重量=2220kg
駆動方式=4WD
エンジン=4.0リッターV型8気筒DOHC直噴ツインターボ
最高出力=345kW(469ps)/5250~5500rpm
最大トルク=700Nm(71.4kg-m)/2000-4000rpm
トランスミッション=9速トルコンAT
サスペンション=前:4リンク式、後:マルチリンク式
タイヤサイズ=前後:245/50R18
JC08モード燃費=9.0km/L
使用燃料=プレミアムガソリン
価格=1681万円
発表日=2017年8月9日


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