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リファインされた新型ゴルフに死角ナシも、あのモデルの未導入が惜しい

2017-6-16 15:50| post: biteme| view: 669| コメント: 0|著者: 文:河村 康彦/写真:篠原 晃一

摘要: 現行モデル最後の大規模リファイン ゴルフ――それは、数多ある輸入車の中にあっても、圧倒的な知名度の高さを誇る1台。同じVWのトップセラー・カーであっても、「ポロ」と言われてピンと来ない人はまだ居るかも知れ ...

リファインされた新型ゴルフに死角ナシも、あのモデルの未導入が惜しい

現行モデル最後の大規模リファイン

ゴルフ――それは、数多ある輸入車の中にあっても、圧倒的な知名度の高さを誇る1台。同じVWのトップセラー・カーであっても、「ポロ」と言われてピンと来ない人はまだ居るかも知れない。けれども、例えクルマにさしたる興味のない人でも、「ゴルフ」と聞けばきっとおぼろげながらも、その姿が脳裏に浮かぶことだろう。

デビュー以来、40年以上に渡ってこのクラスの創造を続け、実際にそのベンチマークの座を常に守り抜いて来たという実力。それは、要はこうした知名度の圧倒的な高さにも表れているということ。そんなゴルフに、改めてリファインの手が加えられた。

現行型のデビューは2012年末。すなわち、それ以来あと半年ほどで丸5年となるのが今というタイミング。それゆえに、「ゴルフがリファインを行った」と耳にして、気の早い向きの中には「もうフルモデルチェンジなの?」と受け取った人も居る模様。が、実際には”ゴルフ7”と言われる現行モデルのライフ中で、最後となる大規模リファインが実施されたというのが正解だ。

”電脳化”が進んだ

そんなライフ途中でのリファインだけに、前後バンパーやライト類のグラフィックに新たなデザインを採用と報告はされるものの、ご覧のように全般的な雰囲気は強く受け継がれ、うっかりすると「どこが変わったの!?」と言われかねないルックスではある。

そうした見た目の控えめな変更ぶりに対しては、新型なのに新鮮味に欠ける! という声が挙がるかも知れない。一方で、従来型ユーザーにとってはひと安心という材料でもあるはずだ。モデルチェンジが行われても、新しいモデルが従来型を否定するようなルックスにはならないという点も、ゴルフ人気が長きに渡ってキープされていることの、ひとつの要因でもあるだろう。

ダッシュボードなどの造形も受け継がれ、ドアを開き、乗り込んだ際の雰囲気も、基本的には従来同様。インテリア・カラーがブラック系に限られることもあり、いかにも質実剛健としたイメージは、「相変わらずゴルフらしい」とも表現出来るものだ。

一方で、チョイスする装備に左右されるものの、歴代モデル中では圧倒的に”電脳化”が進んだと思えるのが、最新モデルの大きな特徴。それを代表するのが、今回テストドライブを行ったモデルで選択されていた、”アクティブ・インフォ・ディスプレイ”を謳うバーチャルメーターと、”ディスカバー・プロ”と称する、全面タッチスクリーンを採用した9.2インチ・センターディスプレイ付きマルチメディア・システムの2つとなる。

新しいデジタルアイテムで魅力は増したのか?

従来のアナログメーターに替えて、メータークラスター内に12.3インチの大型カラーディスプレイを搭載。好みに応じた様々な情報を表示することが出来るのが、今回のリファインを機に新設定された”アクティブ・インフォ・ディスプレイ”。そこにナビゲーション・マップも示すことが出来るのは、最近ではこの種のアイテムの定番機能。それでも、基本表示するメーターが「アナログ式のスピードとタコメーター」というのは、まずは機能性本位のVWらしいこだわりを感じさせる点ではある。

一方、ナビゲーション機能を筆頭に各種オーディオやTV、スマートフォンとのリンク機能などを備えたマルチメディア・システム”ディスカバー・プロ”は、操作のすべてをタッチスクリーン式とし、ハードスイッチを置くスペースを廃することで9.2インチという画面サイズを実現。それゆえに、表示OFFの状態でも大きな画面とスイッチ類が見当たらないシンプルなデザインがなかなかのインパクト。見方によっては、これこそが「最新ゴルフで最も新しさを感じさせる部分」と評して良いかも知れない。

もっとも、シンプルで機能的であることこそがゴルフの美点、と受け取るユーザーには、せっかく用意されたそんな電脳化アイテムも、必ずしも好意的には受け入れて貰えない可能性は残りそう。そもそも、メーターは運転に最低限の情報さえ与えてくれれば良いという人には、バーチャルメーターは過剰そのものと映るであろうし、新たに画面に触れる必要すらない”ジェスチャーコントロール”を採り入れたマルチメディア・システムも、その操作性はむしろ一部では従来型に見劣りすると感じられたからだ。

ということで、最新のゴルフが売り物とするこうした部分に、魅力を感じるか否かは、まさにユーザー次第――これが、新提案となる操作系を扱ってみての実感となった。

さまざまな観点で”良いクルマ”を実感。Rにも試乗

一方で、「やっぱりこれこそがゴルフの魅力だよな!」と、改めて自身でも唸らされることになったのは、このモデルが提供をしてくれる何とも見事な乗り味だった。今回テストドライブをしたのは、「GTI」や「R」といったスポーツ仕様を除いては、事実上”普通のゴルフ”のトップグレードとなる「ハイライン」。

ハッチバック、もしくはステーションワゴンの「ヴァリアント」という、サイズやデザイン、そして重量が異なることによると思われる微妙な違いは感じても、基本的な印象は両モデルで共通だ。どちらもまだ1500km程度しか走っていない新車状態だった、という点は差し引いても、滑らかで全く段差感のないDCTがもたらす変速感や、クラスを超えた高い静粛性。そして、路面を問わずに高いフラット感等々と、さまざまな観点で”良いクルマ”を強く実感させてくれることに、改めて「脱帽!」の思いを抱かされた。「ゴルフを超えるのは、いつもゴルフ」というVW自らが語るキャッチフレーズも、なるほどと納得させられてしまう。

ちなみに、今回は同時に「R」もテストドライブ。VWでは「DSG」を謳うDCTが、従来の6速から7速へとアップデートされたこちらでは、2リッター・エンジンが生み出すスタートの瞬間からの力強さがまずは印象的。最高310ps、最大400Nmという出力とトルクを、4輪で無理なく路面へと伝えることが出来る強靭な走りは、やはりシリーズ随一。GTI以上に硬派で本格的なその走りのテイストは、「最もサーキットを走らせたくなるゴルフ」という表現が適切だ。

ディーゼルと新1.5Lガソリンエンジンの未導入は残念

こうして、一見したところではもはや”死角ナシ”とも思える最新のゴルフ。が、それでもまだ、望みたくなる事柄は残されてはいる。その代表的なものは、本国では乗ることが出来るモデルすべてが、日本に導入されているわけではないという事柄。その中でも特に惜しいのは、今回もディーゼルモデルの導入が実現しなかったことだ。

例のスキャンダルの影響がいまだ尾を引くこのブランドの場合、そのエンジンを搭載するモデルの導入に、他のブランド以上に高いハードルが横たわることはもちろん想像は付く。けれども、それがすべてのレギュレーションをクリアし、改めてVWが自信を持って世に問う製品であるのならば、それは一刻も早く日本のユーザーに提供して欲しいと思うのもまた事実。

同様に、実は本国ではすでに新発売されている1.5リッターの新しいガソリン・エンジンも、日本市場に向けてはまだ導入の見込みが立っていないというのも残念。この新1.5リッター・エンジンバリエーション中には、ガソリン・エンジンとしては稀有な可変ジオメトリー・ターボを採用し、ミラーサイクル燃焼を行うことで、より高度な環境性能を追った、画期的なユニットも設定されているのだ。

いずれにしても、確固たる人気を誇るゴルフの歴史は、イコール「継続は力なり」の歴史。最新のゴルフに触れたことで、次に控える”ゴルフ8”の仕上がりが、いよいよ楽しみにもなって来た。

スペック

【 ゴルフ TSI ハイライン 】
全長×全幅×全高=4265×1800×1480mm(4575×1800×1485mm)
ホイールベース=2635mm
駆動方式=FF
車両重量=1320kg(1380kg)
エンジン=1.4リッター直列4気筒DOHC直噴ターボ
最高出力=103kW(140ps)/4500-6000rpm
最大トルク=250Nm(25.5kg-m)/1500-3500rpm
トランスミッション=7速DCT
サスペンション=前:マクファーソンストラット式、後:4リンク式
タイヤサイズ=前後225/45R17
JC08モード燃費=18.1km/L(17.3km/L)
使用燃料=プレミアムガソリン
車両本体価格=325万9000円(339万9000円)
※( )はゴルフ ヴァリアント TSI ハイライン


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