バイク情報も更新してるんですいきなりバイクで驚いたかもしれませんが、「bty」はクルマだけじゃなくて、実はバイクも扱ってたりするんです。バイク面ではバイクニュースやカタログ情報はもちろん、12万件以上の中古バイクなども掲載しているので、是非この機会にお見知りおきを! さて、今回はクルマのJAIAに続き、春うららな4月中旬に開催された「JAIA輸入二輪試乗会@大磯」の模様をお届けします。 ショートインプレを担当してくれたのは、自動車&バイクジャーナリストの今井優杏さん。女性ながら800ccの「アグスタ・ブルターレ」を所有していたり、テントや寝袋を積んでアチコチ旅したりと、バイクに関するエピソードにも事欠かないようです。また、身長162cm/体重51kgとのことで、小柄な男性にはより参考になるトピックもありそう。今回はバラエティ豊かな輸入バイクの中から、気になる3台にチョイ乗りしてもらいました。 最新トレンドが“ツルシ”で手に入る流行っていうのはとかくナマモノであって、メーカーがそれを追いかけるスピードとリアル世界にタイムラグが生じるってのは、あらゆるモノづくりにおいて仕方のないことなのかもしれない。だけど、コレに関してズレの心配は要らない。だって文句無しにカッコいいんだもの! そう、ハーレーダビッドソンの「スポーツスター・ロードスター」ことだ。 ご覧の通り、世界のストリート・トレンド真っ只中のスタイルを、“ツルシ”で落とし込んで来るという離れ業。アフターパーツに注力してきたハーレーならではのスピード感が、プロダクトによく反映されていると思う。佇まいだけで説得力がある。ぐっと来る。 カフェレーサースタイル、というタイトルは付いているけれど、流行のボバースタイルにも似て、このまま渋谷~原宿あたりに乗り込んでもイバりのきく気の利いたチューンが予めなされているのだから本気ですごい。 オールブラックでまとめられたカラーリングながら、タンク回りはツヤを、エンジン周辺はマットを、と同色異素材を塗り分け、さらに極端な狭角セパハンにバックステップ。一目で一筋縄では行かない感を演出しているあたり、メーカーものにはあらざる攻め感もあり、ツルシっぽくなさと玄人っぽさをムンムンに漂わせている。 高い攻略感と腹に響くサウンドが醍醐味実際、ライディングに関してはイージーとは言い難い。跨がった瞬間に感じる重量もさることながら(サイドステップに預けていた車重をよいしょと持ち上げるだけでも結構な苦行だ)、件の狭角セパハンにバックステップ。このポジションにカラダを合わせるだけでもタンクがぐんと腹~胃のあたりに迫り、視覚的にも乗り出しに勇気が要る。 前傾姿勢の発進は慣れるまでにやや時間を要するうえに、ハーレーの1200ccエンジンは高速域に花道を持たせる高回転型でこれまたクセのある特性。ローギアでは回転数をなるべく高く保っていないとエンジンストールしそうなくらいにアイドリングがバラつき、結果、スロットルを煽り気味にしないといけない感じ=1速でも車速が高めなので、日本の一般道で頻発しそうな10~30km/hあたりの超低速域の取り回しには気苦労が多そうだ。 ただし、高速道路に入ればその独特のライポジのせいで見た目以上にスポーティーな走行が楽しめる。路面が目前に迫るような、高い攻略感が味わえるのだ。 一旦速度に乗ってしまえば、重量は安定感に、高回転型エンジンは快感に変わる。ブンブン振り回せる感じではないけれど、接地感はものすごい。エンジンサウンドも腹に響く感じで超気持ちいい。 一旦手を染めると青天井なチューニングの世界を、パッケージで味わえると言う意味でもかなり魅力的な一台だと思う。 日常のアシとして気楽に付き合える筆者は800ccの輸入バイクを所有しているのだけど、そういうビッグバイクは乗り出しに気苦労が多い。こういうときに性別を持ち出してアレコレ言いたくはないけども、でもやっぱり女性としてのハンディを感じるとすれば、圧倒的な体力と筋肉量のなさは日々痛感するしかない。 だからこそ、ビッグバイクにない軽快さ、“アシ”として使える軽量モデルは相当魅力的に映る。中でも軽量フレームに定評のある「KTM RC 250」は、現実的にかなり欲しいモデルだ。 実際に跨がってみると、400ccにも見劣りのないシート高で、足付きには一抹の不安も感じなくはない。しかし、とにかく軽い! ので、たとえ跨がったまま少しバランスを崩すようなシーンに遭遇したとしても、エイヤと自力でポジションを立て直せるのである。 スポーツライディングの入門にも最適この軽さは、取り回しにも有効だ。たとえば駐輪場でエンジンをかけずに移動させなければいけないとき。マンションの駐輪場から一般道まで手押しで移動するとき。見た目はフルカウルで重量感を感じさせるけれども、実際は拍子抜けするくらいに軽々なんだから、所有欲と実用性を高い次元で両立させている希有なモデルであると言えると思う。 ライディングでもこの軽さは相当楽しいものだ。エンジンは低速域から高速域まで驚くほどにリニアに回り、パワー不足を感じることは皆無。さらに、軽量ボディだからこそワインディングやレーンチェンジに持ち込んでも、ひらりひらりと華麗に身をかわす。たいしたライテクがなくても、腰下でブンブン振り回せるので、スポーツライディングのエントリーモデルとしても最適だと感じた。 実際、ミニサーキットでコレに乗ったらほんと、最高に楽しい。難点を言うなら、ノーマルマフラーの音がイマイチな点。もし手に入れたら、真っ先にチューンを施すと思う。 「これいい!」と叫んだ1台今回、ダントツで良かったのがコレ! トライアンフの「ストリート・トリプル RS」。トリプルという名の通り、765ccの3気筒エンジンが搭載されたモデルなのだが、3気筒にありがちなアイドリングのバラつきもなければ、スロットル開度に対しての吹けが良い意味で繊細でリニア。ギアもバランス良く、シフトショックもないという優等生っぷり。一般道~高速道を試乗してヘルメットを脱いだ瞬間、「これいい!」と思わず叫んだくらいだ。 765ccという決して小さくはないエンジンを搭載しているのに、綿密な軽量化の恩恵で跨がったときのバランスが絶妙。しかも、ライポジの取らせ方が上手なのだ。窮屈でもないし遠くもない。ステップに脚をかけ、ハンドルを握るだけで美しいポジションが勝手に完成するという仕組みである。 特筆すべきはコーナリング性能の高さだ。ゆったりしたボディサイズではあるのだけど、その体躯に似合わず身のこなしはかなり機敏。レーンチェンジやコーナリングできっちりコントロールさせてくれるのである。 ともすれば、腰下でブンブン振り回すことすらコワくない。むしろ無駄に振り回しても安定感が破たんしないから、コーナーばっかり選んで乗りたくなってしまうほどだ。 きめ細やかな制御がライディングを易しくしている先述したが、スロットル開度に対しての反応がとても素直なので、低速でもトロくないし、高速でどっかんトルクに悩まされることもない。やや難しい登坂のコーナリングでも繊細にスロットルコントロールが出来てしまうので、ライディングに対しての恐怖感を綺麗に払拭してくれる。何度も言うが、ほんとうにきめ細やかな制御がなされていて感激した。さらにべた褒めするならクラッチが軽い! 握力のない女性ライダーでもコレなら辛くないと思う。 足付きはさほど良くないけれど、ボディのバランスが良いので、信号待ちなどでフラフラしちゃうことに対しての心配はご無用。ただしこちらもノーマルではエンジンサウンドに一抹の物足りなさを感じるから、好みに応じてチューンされるとベストだと思う。 さらに2017年モデルからは液晶がフルカラーに。ABS、トラコン、エンジンマップなど電子制御の走行モードやメーター表示などをお好みに合わせて変えられるのも魅力だ。走行中の視認性も高い。 スペック(ハーレーダビッドソン)【 ハーレーダビッドソン スポーツスター・ロードスター 】 スペック(KTM)【 KTM RC 250 】 スペック(トライアンフ)【 トライアンフ ストリート・トリプル RS 】 |
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