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日産氷上試乗会でノートe-POWERの価値を再確認。GT-RやZなども

2017-2-14 10:10| post: biteme| view: 490| コメント: 0|著者: 文:塩見 智/写真:篠原 晃一

摘要: 売れているクルマには必ず理由がある 日産自動車による恒例の氷上試乗会が長野県・女神湖で開かれた。昨季は暖冬の影響でクルマを載せるには氷の厚さが足りず、やむなく周辺道路のみでの試乗となったが、今季は氷が ...

日産氷上試乗会でノートe-POWERの価値を再確認。GT-RやZなども

売れているクルマには必ず理由がある

日産自動車による恒例の氷上試乗会が長野県・女神湖で開かれた。昨季は暖冬の影響でクルマを載せるには氷の厚さが足りず、やむなく周辺道路のみでの試乗となったが、今季は氷が十分な厚さに成長、存分に日産各車を走らせることができた。

まずは今一番話題のノートの印象から。ノートは2016年11月、日産車として30年ぶりに月間販売台数1位に輝いたかと思えば、12月にいったんトヨタ・プリウスに明け渡した後、17年1月に早くも再び1位に返り咲いた。しかも今度はセレナが2位。日産車の1位、2位独占は32年ぶりだとか。ベテラン社員が「会社に入って初めてです!」と興奮気味に話していたのが印象的だった。

市場は正確というか正直。売れているクルマには必ず理由がある。“売れているクルマにはどこかしら必ずいいところがある”というのが、そこそこ長年クルマを見続けてきての実感だ。ノートのいいところはe-POWERにほかならない。e-POWERを経験した今となっては、もはや普通のノートをオススメすることはできない。半端なく加速と減速の質感が高い。

減速に感心。システムの価値を最大限感じられるSモード

このクルマにはEVのリーフと同じモーターが備わっていて、駆動はすべてモーターが担う。1.2リッター直3エンジンは発電するのみで、駆動にはかかわらない。アクセルペダルを踏むと、静かに、スムーズに、息継ぎすることなく、まるで新幹線のように速度が上がっていく。日産はこの加速感を“ひと踏みぼれ”とPRしているが、惚れるかどうかはともかく、ほとんどの人が気に入るはずだ。

もっと感心するのは減速。減速時にモーターが抵抗となり減速が得られ、回生(充電)もされている。エンジンで走るクルマもアクセルペダルから足を離せばエンジンブレーキがかかるが、モーターの抵抗はより大きい。

街中を走行中、数十メートル先の赤信号を認識してアクセルペダルから足を離すと、ちょうど停止線で止まることができるくらい強い減速が得られる。リーフをBレンジで走らせているのと同じ感覚だ。回生の強さは選ぶことができるが、最も回生の力が強いSモードを選んで走らせると、このシステムの価値を最大限感じられる。

だれでも無駄のない走りができる

ノートe-POWERを氷上で走らせると、減速において実にクレバーな動きをするではないか。氷上のようにミューの低い路面を走行する際の鉄則は急のつく操作をしないことなのだが、人間が操作するブレーキングだと上手い人でもついついABSを働かせてしまうくらい強く踏んでしまうことがある。

その点、アクセルペダルから足を離した瞬間に減速Gが立ち上がるノートe-POWERの回生ブレーキはこの上なくスムーズだ。低ミュー路で、ロックしない範囲での最大の減速Gを保ってクルマの速度を確実に落としてくれる。本来ブレーキングすべきポイントで、アクセルペダルから足を離すだけという行為は心理的に怖いが、何度か体験して回生ブレーキが十分かつ上手だとわかってからは、ブレーキペダルを使う頻度を落とすことができた。

くねくねしたハンドリングコースをアクセルペダルの踏み具合だけで走らせられる。だれでも無駄のない走りができる。先行するフェアレディZを運転するのはレーシングドライバーでもあるジャーナリスト。華麗にドリフトしながら走行していたが、ノートe-POWERでグイグイと車間を縮めることができた。パワーでは劣るが、湖面にパワーを伝えるのはノートのほうが上だった。クルマを乗り換えた途端にノートは見えなくなったのだが。

最も雪上を走らせやすいFWD車

そのうちノートe-POWERに4WDが追加されるはずだ。生活上4WDが必要だという人はそれを待つのもいいだろう。だが、レジャーで年に1~2回雪上を走らせる機会がある程度であれば、FWDのノートe-POWERと最新のスタッドレスタイヤの組み合わせでもよいと思う。少なくともFWD車の中では最も雪上を走らせやすいクルマだ。

それより何より、早く他のモデルにもe-POWERを展開してほしい。ジューク、セレナ、エクストレイルなどにこのシステムが採用されれば確実に魅力を増す。e-POWERは言わばバッテリーを積まない充電要らずのEVなので、自宅で充電できないがEVに乗りたい人に便利。

構造上、大きなクルマに採用するなら大きな発電用エンジンが必要なのだが、逆に言えば、今あるエンジンを(ベースに)使えばいいということでもある。ということは、スカイラインやフェアレディZにも採用できるはず。実現すれば相当面白いクルマができあがると思うのだが。GT-Rに組み込んでET-Rとして売り出してもいい。

クルマの素性を知ることができる氷上ドライブ

この日はほかに、氷上の外周路でフェアレディZバージョンST(6MT)、GT-Rプレミアムエディション(6速DCT)、それにジューク・ニスモRS(CVT)などを走らせた。

Zは全幅のわりにホイールベースが短く曲がりやすい。その代わりトラクションをかけるのが難しい。Zより230kg重い1770kgのGT-Rはとにかく曲がりにくいが、4WDのおかげでトラクション性能に長けている。ただし、Zは最高出力336ps、GT-Rは同570psといずれも文句なくハイパワーのエンジンを積むが、氷上ではほとんど役に立たない。

その点、ジューク・ニスモRSの最高出力は190psに過ぎないが、1410kgと軽いので、ZやGT-Rより走らせやすい。加えてジュークのオールモード4×4-i(前後トルク配分が100:0~50:50と変化する)は、後輪左右のトルク配分をアクティブに100:0~0:100と変化させることができるトルクベクトル機能付きなので、実によく曲がるのだ。不本意ながら、ああ今これは自分の操作によって曲がっているのではなくシステムが曲げてくれているな、という場面を何度も感じ取ることができた。

氷上での挙動は、速度を上げれば舗装路でも再現されるはずで、氷上だけで見られる挙動やくせというのは理論的にはない。電子制御技術の発達とタイヤ性能の向上は、間違いなく現代のクルマの走行性能を上げるが、素性を隠してしまうことにもつながっている。ドライ路面で限界性能を確かめるには相当の環境とドライバーの腕が必要だが、氷上ではだれでも低い速度で安全にクルマの素性をつかみ取ることができる。ひとりでも多くの人に氷上ドライブの経験をオススメしたい。

スペック

【 ノートe-POWER X 】
全長×全幅×全高=4100mm×1695mm×1520mm
ホイールベース=2600mm
駆動方式=FF
車両重量=1210kg
モーター最高出力=80kW(109ps)/3008-10000rpm
モーター最大トルク=254Nm(25.9kg-m)/0-3008rpm
バッテリー=リチウムイオン
エンジン(発電用)=1.2L 直列3気筒DOHC
最高出力=58kW(79ps)/5400rpm
最大トルク=103Nm(10.5kg-m)/3600-5200rpm
使用燃料=レギュラーガソリン
JC08モード燃費=34.0km/L
サスペンション=前:ストラット、後:トーションビーム
タイヤサイズ=前後:185/70R14
車両本体価格=195万9120円


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