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XC90のベーシックモデルT5に試乗。必要最小限のエンジンで走る知的な楽しさ

2017-3-7 15:00| post: biteme| view: 294| コメント: 0|著者: 文:塩見 智/写真:篠原 晃一

摘要: 2トン超えボディに2リッター直4ターボ。走りに不満なし ボルボのフラッグシップである90シリーズの先陣を切って、2016年に日本導入されたXC90。17年初めにセダンのS、ワゴンのV、それに背高ワゴンのクロスカントリー ...

XC90のベーシックモデルT5に試乗。必要最小限のエンジンで走る知的な楽しさ

2トン超えボディに2リッター直4ターボ。走りに不満なし

ボルボのフラッグシップである90シリーズの先陣を切って、2016年に日本導入されたXC90。17年初めにセダンのS、ワゴンのV、それに背高ワゴンのクロスカントリーが追加され、90シリーズが出そろった。

日本仕様のXC90には、2リッター直4ターボ・エンジンを積むT5、2リッター直4ターボ+スーパーチャージャー・エンジンのT6、2リッター直4ターボ+スーパーチャージャー・エンジンにハイブリッド・システムが組み合わせられるT8と3種類のパワートレーンが設定される。最もベーシックなT5 エンジンを積むT5 AWDモメンタムに試乗した。

最高出力254ps/5500rpm、最大トルク35.7kgm/1500-4800rpmというT5エンジンのスペックは、2リッター直4ターボとしては標準的か最高出力のみやや高めといったところ。8速ATと組み合わせられる。車両重量は2トンの大台を超える2060kg。全長4950mm、全幅1930mm、全高1775mmというフルサイズなので、その程度はしかたないだろう。

乗れば一般道でのストップ&ゴーでも高速道路でのクルージングでも痛痒なく走らせることができる。T6やT8ととっかえひっかえ乗れば力の差を感じるだろうが、買ってその1台にずっと乗るということであれば、不満は感じないと言ってしまおう。

スタッドレスタイヤ装着車に試乗

4気筒なので、エンジンの回転フィーリングは極上というわけにはいかないが、気になるほどでもない。そりゃオーディオOFF、会話もなしの、デートなら最悪という状況で高回転まで回すと、ステアリングホイールやシートなどを通じ、わずかに粒だった振動を感じ、エンジン音も目立つが、なんとかして会話を盛り上げるか、ボルボ同様スウェーデン生まれの音楽配信サービス「スポティファイ」で音楽を聴いていれば、まったく気にならない。高速道路ではややロードノイズが車内に侵入してきたが、試乗車にスタッドレスタイヤが装着されていたということを考慮すべきだろう。

開発費約1兆3000億円という完全新開発のプラットフォーム「SPA(スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー)」は自由度が高いのが自慢だ。制約はエンジンを横置きすることだけ。FWDでも(FWDベースの)4WDでも、エンジン車(T5、T6)にもPHV(T8)にも対応可能なことに加え、伸縮自由で小さいクルマにも使える。

近い将来登場する次期型60シリーズ全体のプラットフォームとしても用いられるはずだ。V40はさすがに別のようだが。こういっては失礼だが、たかだか50万台規模のメーカーなのに自前のプラットフォームと自前のパワートレーンをもつメーカーはほかにない。

エアサスの有無で決定的な差は感じず

90シリーズのサスペンションはなかなかにユニークだ。サス形式はフロントがダブルウィッシュボーン、リアがマルチリンクとよくあるパターンだが、モデルを問わず、フロント:コイルスプリング、リア:リーフスプリング(樹脂製)が標準装備される。90シリーズはPHVシステムを搭載しなければならないので、リア足まわりのスペースが限られる。さらにXC90だと3列目シートも備わるため、コンパクトにできるリーフが選ばれたのだろう。コイルサスにした場合に比べて4.5kgの軽量化にもつながるという。

オプションで前後エアサスが設定される。テスト車はエアサスなしだった。結論からいうと、スプリングはコイル/リーフでもエアでもどちらでもいいと感じた。決定的な差を感じなかった。

どちらにしても、XC90に他のプレミアムSUVほどではない部分があるとしたら、それは乗り心地だと思う。ただし、エアサス付きXC90の印象は日本導入直後の約1年前に得たもの。他媒体からの引用で恐縮だが、当時「飛ばせば飛ばすほどフラットになって、乗り心地がよくなるタイプ。半面、街中ではオプションのエアサスの煮詰めが少々甘いのか、バタつく場面もあった」と書いている。今ではエアサスのセッティングがもっと煮詰まっている可能性は十分にある。エアサスを選ぶと車重は20kg増し。

知的で楽しいT5はなかなかに魅力的

冒頭にT5 AWDモメンタムを「最もベーシックな」と書いたが、絶対的には774万円の立派なラグジュアリーSUVだ。快適装備も安全装備もほとんど完全に備わっている。速いXC90をご所望ならT6かT8を積んだグレードを選ぶべきだが、速いといっても他ブランドにはいくらでももっと速いSUVがある。であるならば、友達を乗せて「これ何リッターだと思う?」と質問したりしながら、大きいボディを必要最小限のエンジンで動かすほうが知的で楽しいと思う。なので、T5のXC90はなかなかに魅力的だ。

ところで、2016年、ボルボ・カー・ジャパンは日本で1万4914台を販売した。この数字がどの程度なのか、ちょっと見てみよう。まず過去のボルボと比較すると、ここ10年ではV40をヒットさせた13年の1万7149台に続いて多い。次に16年の輸入車販売台数をブランド別に見ると、ボルボはメルセデス・ベンツ、BMW、VW、アウディ、ミニに続いて6位(日本メーカーの輸入車を除く)。BMWとミニ、VWとアウディをそれぞれひとつのグループと考えるならば4位だ。ドイツ御三家に次ぐ勢力ということになる。とはいうものの、1~5位のシェアは実に63.5%におよぶのだが……。

ともあれ、ドイツ車以外の輸入車で最も売れているのがボルボであることは間違いない(数値はいずれも自販連調べ)。それにボルボは60年代から現在までインポーターが変わっても継続的に安定して日本で販売されてきたので、保有台数のシェアはもっと多いだろう。ドイツのクルマはどれもこれも優れているが、やっぱりひとつの国のクルマが多すぎるのはつまらない。ボルボだけでなく、フランス、イギリス、アメリカ勢にも頑張っていただきたい。

スペック

【 XC90 T5 AWD モメンタム 】
全長×全幅×全高=4950mm×1930mm×1775mm
ホイールベース=2985mm
車両重量=2060kg
駆動方式=4WD
エンジン=2.0L直列4気筒DOHC直噴ターボ
最高出力=187kW(254ps)/5500rpm
最大トルク=350Nm(35.7kg-m)/1500-4800rpm
トランスミッション=8速AT
使用燃料=プレミアムガソリン
JC08モード燃費=12.8km/L
サスペンション=前:ダブルウィッシュボーン式、後:マルチリンク式
タイヤサイズ=235/55R19
価格=774万円


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