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アウディ A3セダンMC版に試乗。中年男子のダンディズムに応えてくれる一台

2017-3-22 16:15| post: biteme| view: 981| コメント: 0|著者: 文:山田 弘樹/写真:小林 俊樹

摘要: バーチャルコックピットを初採用。アシスト機能は今夏以降に アウディのCセグメントを支えるA3がマイナーチェンジ。今回はそのベーシックグレードである「1.4 TFSI」のセダンモデル「1.4 TFSI スポーツ」に試乗した ...

アウディ A3セダンMC版に試乗。中年男子のダンディズムに応えてくれる一台

バーチャルコックピットを初採用。アシスト機能は今夏以降に

アウディのCセグメントを支えるA3がマイナーチェンジ。今回はそのベーシックグレードである「1.4 TFSI」のセダンモデル「1.4 TFSI スポーツ」に試乗した。

今回のマイナーチェンジでA3には、初めて「バーチャルコックピット」が採用された。メーターナセルに収まるカラーモニターは、自車の進行方向に応じてリニアに回転するナビゲーションの動きに好き嫌いは分かれるものの、速度計とタコメーターを脇に追いやって、ドライバーズアシストを軸にした車両情報を大きく描き出してくれるのは非常に便利。タッチパネルや大型モニターが主流となりそうなインフォテイメントの流行において、ダッシュボードからポップアップするナビモニターの小ささがやや迫力に欠けるけれど、最小限の目線移動で運転に集中できるその快適性はありがたい。

ただ今回のモデルには、次世代を睨む「セーフティパッケージ」が搭載されていなかったのは残念だった。これは車線維持サポートシステムである「アウディアクティブレーンアシスト」や「アウディサイドアシスト」、0~65km/hの間でアクセルやブレーキはもちろん、ステアリング操作でも安全を支援する「トラフィックジャムアシスト」が含まれるパッケージ。ちなみに今年夏以降の販売車両からは、オプション設定されるとのことだった。

またそのパワーユニットも、先代の「1.8 TFSI」がミラーサイクル原理を取り入れた新型の「2.0 TFSI」(190ps/320Nm)へと変更されたものの、1.4 TFSIは従来通り。となると今回の試乗車で目新しいのは、バーチャルコックピット並びに新意匠となったシングルフレームグリルバンパー、標準のLEDヘッドライト及びオプション設定のマトリックスLEDヘッドライト、そして7速となったSトロニックトランスミッションと、やや話題性には乏しいというのが第一印象だったが……やはりそこはアウディ。実際にそのステアリングを握れば、高い走りの質感には惚れぼれさせられることになるのであった。

1.4ターボとは思えないニヤけるほど気持ち良い走り

まず走り出しで感じるのは、思わず「いいクルマだなぁ」とこぼしてしまうアウディらしいソリッドな上質感だ。試乗車は標準より1インチ大きな17インチタイヤを装着していたが、街中での走りは極めて爽やか。転がり抵抗低減のためにトレッド剛性を高めるミシュラン「プライマシー3」の硬めな入力も、その足回りがしっかり受け止めるから、乗り心地はピシッと引き締まりつつ快適だ。ストレートではクルマがスーッと進み、カーブは操舵に対して過敏過ぎず遅すぎず、じつにリニアな反応を持ってクルマが曲がってくれる。

1.4 TFSIの最高出力は122psと、1330kgのセダンとしては非力に思えるかもしれないが、これが力強い。その名アシスト役となるのが7速となったSトロニックで、1400rpmから発揮される200Nmの最大トルクを全てのギアで使い切り、これをテンポよくシフトアップさせて行くから、快適な加速感が得られるのである。

そしてこれをハイウェイで解き放つと、ニヤけるほど気持ち良い走りの世界が訪れる。直噴ターボのブーストはトップエンドまで完璧にエンジンを回しきり、デュアルクラッチがこの加速Gを途切れさせることなく次のギアへとバトンを渡す。それは確かに“のけぞるような加速”ではないが、1.4ターボという排気量を考えると思わず嬉しくなってしまうくらいの速さだ。かつ精密機械がしっかり仕事をしているのが手に取るようにわかる、澄んだトーンのエンジンサウンドが、メカ好き男子のハートをギュッ! とつかむ。

高速走行での挙動がややナーバスに感じるのが惜しい

惜しいのは高速走行において、ややその挙動がナーバスになることだった。路面のアンジュレーションでタイヤが車体を押し上げ、直線でもカーブでも、車体の収まりが悪い。たとえドライブセレクトを「ダイナミック」に転じても、ダンパーの伸び側減衰力だけが上がるようで、逆に引き戻し感が強くなる。

たとえば標準より車高を25mm低めた「S Line パッケージ」ならば、スプリング剛性の向上によってその入力を受け止め切れるのかもしれないが、これはこれで18インチになるということであるし、その真相はわからない。だからもしかしたら、バランス的には標準の16インチの方がまとまっているのかもしれない。軽快さは十分にある。個体差かもしれないが、アウディらしい毅然とした直進安定性と、大地をつかむような接地性が欲しいのなら、もう少しだけサスペンション剛性を引き上げるか、タイヤの剛性バランスをもうひとつ落とすかのどちらかだと思う。

セダン好きな中年男子のダンディズムに応えてくれる

欧州プレミアムCセグメントは我々クルマ好きにとってより現実的な選択であると同時に、欧州車に乗る夢を叶えてくれるカテゴリーだ。このクラスで主流となるのは後席へのアクセスがしやすく積載性に優れる5ドアハッチで、同じグループであるVWゴルフをベンチマークに、それこそA3、BMW1シリーズ、メルセデスベンツAクラスといった強豪が熾烈な競争を行っている。

だがことセダンに目を向けると、このセグメントはとても手薄。VWでさえ「ジェッタ」の導入を5代目で打ち止め、見渡せば欧州勢ではメルセデスCLAくらいしか4ドアセダンとしてのラインナップがない。そんな中でA3はこの代からセダンを投入し、ベースモデルで311万円というリアリティをもって、我々クルマ好きに希望の火をともしてくれている。ハッチバックやコンパクトSUVも良いけれど、やっぱりジャストサイズのセダンに乗りたい。そんな中年男子のダンディズムに、A3はきちんと応えてくれる一台だと思う。

スペック

【 A3 セダン 1.4TFSI スポーツ 】
全長×全幅×全高=4465mm×1795mm×1390mm
ホイールベース=2635mm
車両重量=1330kg
駆動方式=FF
エンジン=1.4L直列4気筒DOHC直噴ターボ
最高出力=90kW(122ps)/5000-6000rpm
最大トルク=200Nm(20.4kg-m)/1400-4000rpm
トランスミッション=7速DCT
使用燃料=プレミアムガソリン
JC08モード燃費=19.5km/L
サスペンション=前:マクファーソンストラット式、後:4リンク式
タイヤサイズ=225/45R17
価格=347万円


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