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新型5シリーズ海外試乗。BMWらしさを取り戻した走りの質感に注目

2016-12-15 12:30| post: biteme| view: 183| コメント: 0|著者: 文:五味 康隆 /写真:BMWジャパン

摘要: ここ数年希薄だった“BMWらしい走りの質”が戻ってきた ここ数年のBMWは、商品の仕上がりから判断するに、迷走期だったのかもしれない。と言うのも、目的や狙いが明確なパフォーマンスブランドのMモデルは例外だが、 ...

新型5シリーズ海外試乗。BMWらしさを取り戻した走りの質感に注目

ここ数年希薄だった“BMWらしい走りの質”が戻ってきた

ここ数年のBMWは、商品の仕上がりから判断するに、迷走期だったのかもしれない。と言うのも、目的や狙いが明確なパフォーマンスブランドのMモデルは例外だが、近年のノーマルモデルには往年のBMWが持ち得ていたような走り、特にハンドルを切るだけで気持ち良くなるような素直な旋回特性が影を潜めていた。

しかし、2017年の春に国内導入が予定されているBMWの7代目ビジネスサルーンの新型「5シリーズ」は違う。ポルトガルでいち早く触れた限り「BMWと言えばコレだよ!」と唸らせる走りの質があった。世の中には街中を走っているだけの排気音や加速で気持ち良さや心地よさを楽しめるモデルがあるが、そうしたクルマでは音量や音圧だけでなく、音質などの感性に訴えかけるクオリティが追求されているのだ。

新型5シリーズの旋回特性も同様で、ハイスピードで曲れるからすごいとか、そんな表面的なことを言うつもりはない。乗り比べたら誰もが気がつくようなレベルで、曲がるという動きが限りなく素直で綺麗。交差点を曲がるのだって気持ち良さが漂うのだ。もちろん、内外装も進化していた。

7シリーズ似の内外装。時代がBMWデザインを向き始めた!?

新型5シリーズは、見た瞬間から凛々(りり)しさというか、威風堂々感が増している。デザインなので感覚論だが、おそらく様々な時代背景で変化するデザイン趣向が、今はBMWテイストに合ってきたのかもしれない。

最近まではメルセデスの威圧的ともいえる存在感のあるデザインに追い風が吹いていたが、ここにきてBMWの控えめながらもボリューム感で迫力を演出するようなデザインが好まれるようになってきたように思う。そういえば先月、メルセデスの圧勝だったビッグサルーン市場において、Sクラスを7シリーズが販売台数で逆転した。7シリーズのPHV発売も関係するとはいえ、デザインへのマーケットの意識変化も関係しているはずだ。

何にせよ街中では、新型5シリーズはかなり目立つクルマになる。基本フォルムは低く長いクーペテイストが採り入れられた。サイドのプレスラインがフロントフェンダー辺りで三次元的に捻れ、BMW特有のキドニーグリルにLEDヘッドライトが繋がっている。ボンネット先端のカットラインが、キドニーグリルの上端ラインと一致して目立たないようになり、精悍さが増したのは個人的に好印象だ。様々な要素によって、7シリーズにも匹敵する風格を得ていると感じる。

室内も7シリーズに良く似ている。7シリーズのそれを洗練させて移植したようなつくりだ。アルミとウッドの精巧な組み付けなど、上質で落ち着く雰囲気に包まれている。また、今後クルマはネットを通して様々な機能を持つようになり、多機能化は必然となる。そこで大事なのは、直感的に操作して使いこなせるインターフェースだが、音声入力やジョグダイヤル入力、10.25インチ大型モニターのタッチスクリーン化、7シリーズから採用されている手ぶりで操作するジェスチャーコントロールも進化版を採用している。

530dと540iに試乗。まったく異なる2台の走り

今回ポルトガルで試乗できたのは2種類の新型5シリーズ。1台は3.0L直列6気筒ディーゼル+4輪駆動の「530d xDrive」。もう1台は3.0L直列6気筒直噴ガソリンターボ+後輪駆動の「540i」。1ページの冒頭で述べた走りの印象は、実は後者(ガソリンモデル)の540iに対するものだ。530dもそうだったと言いたいところだが、これがやや微妙だった。

530d xDriveの持ち味はドシッと安定してまっすぐ走ることだ。凸凹やうねりの多い道、雨などでも、クルマがブレずに走り、安心かつリラックスして走れる。ある意味、アウディが得意とする直進安定性をベースにしたテイストに似ている。そのせいか、曲がり出しはクルマの直進力とまるで喧嘩するかのように、若干の抵抗を感じるほどだ。アウディのようにハンドルが軽ければ抵抗を感じづらいのだろうが、5シリーズのハンドルの手応えはクルマに起きていることを隠さず伝えるような素直なもので、抵抗感が明確に伝わって来る。いったん曲がり出せばリア操舵が効果的に働くのか、FRと同様にスッキリとした旋回特性になるものの、この曲がり出しは好きになれなかった。

もちろん、ディーゼルエンジンは余裕のトルクで低回転を維持しながらグイグイと坂も登るし、ワインディングでもパワーへのストレスはなく、クルマの静粛性や快適性も上がっている。実はこの直進安定性、次のページで述べるハンドル操作アシストなど最新の運転支援機能との相性は良いので、それを踏まえた味付けなのか? という気もするわけだが。

メルセデスに並ぶ運転支援と、BMWならではの自然なフィール

白線を読み取ってハンドル操舵まで行うなど、運転支援技術は日進月歩だ。同じレベルの車格なら“最新モデルに最新の技術が搭載されている”となるかもしれない。新型5シリーズのそれも、その操作の自然さ、イメージ通りの違和感の無い旋回など、最良の技術と評したいレベルにある。それまで世界トップと認識していたメルセデス・ベンツと同様、白線だけでなく、前走車の動きをベースに、周囲の交通状況を見てハンドル操作を支援したり、並走する車両の接近にも対応、さらにはウィンカーレバー操作で車線変更支援まで行う。全てはBMWが2021年に実現(市販)を目指す「自動運転レベル3(加速、操舵、制動の全てをシステムが行い、システムが要望した場合のみドライバーが対応する)」への序章だ。

一方、BMWの運転支援担当エンジニアが最も強く言っていた要素に「クルマに運転を任せながらも、走る楽しさは追求し続ける」というものがある。市場がどのように変化しようが、その中で最も走りの歓びを意識するブランドであり続けるという、BMWの意思表示だ。

その目指すところは、FRの540iに乗ると見えてくる。ハンドル支援は入っているものの、ハンドルの手応えを含めて、不思議なほど違和感が無い。どのようにドライバー操作と機械操作を融合させているのか? そこにノウハウがありそうだが、この精度で制御されると、運転支援機能はストレスの高いところだけクルマに任せるorドライバーの技術を下支えしてくれる装備となり、結果、楽しいところをとことん楽しめる、運転密度を高めるデバイスとして歓迎すべきとも感じる。

そんな様々なことを考えながら試乗できたのも、新型5シリーズの走りの完成度が高かったからに他ならない。

エアサスと勘違いするほど快適なサスペンション

実は詳細を知らずに乗り出して、大きな勘違いをした。乗り味からエアサスペンションを採用していると勝手に思い込んでいたのだ。1日目の試乗終わりにエンジニアと話していて間違いだとわかったが、それほどまでに乗り心地が良く快適で、足回りがスムーズに優しく動く。

もともとBMWは電子制御ダンパーを早い段階から積極的に使ってきた。7シリーズではカメラで路面を読み取って事前にダンパーを制御しているが、その制御が入っていない新型5シリーズも、7シリーズに迫る乗り心地としなやかでありながらグッと踏ん張るコシがある。

カメラとの合わせ技を使わずどのように? という問いへの回答に、エンジニアはボディとサスペンションを挙げた。強靭なボディに仕上げつつも、要所を軽量化。特にサスペンションアームをアルミ化するなど、ボディに対してタイヤと一緒に上下に動くバネ下のパーツの軽量化に励んだそうだ。これにより足回りが狙い通りに動き、乗り心地とスポーツ性を高次元で両立できたという。ちなみにエアサスだとバネ下重量を含めて重くなるので、将来的にエアサスが軽量に作れるようにでもならない限り、5シリーズのレベルであれば、金属スプリングで十分と言っていた。

結果として新型5シリーズでは違和感や不快感などが無い、透き通った操舵フィーリングが実現している。クルマが曲がり出し、旋回姿勢が整うに従って、手応えだけがナチュラルに増減する。淀みない素直な旋回感覚は見事であり、走りを追求するBMWでなければ得られないものになっている。

ちなみにこのフィーリング、回転振動が少ない直列6気筒エンジンだからこそ、硬めのエンジンマウントが選べ、フロント剛性を高められるので可能なのだろう。これが国内で主力モデルになると予想できる直列4気筒エンジンでは、振動もそれなりに出るので、エンジンマウントを柔らかくせざるを得ない。その結果どのような乗り味になるのか? これはまだ確認できていない。ハンドリングにこだわるセダンファンは、この540iに大注目して損はないと思う。

スペック例

【BMW 540i】
全長×全幅×全高=4935×1868×1466mm
ホイールベース=2975mm
駆動方式=FR
エンジン=3.0L直列6気筒DOHC直噴ガソリンターボ
最高出力=250kW(340ps)/ 5500-6500rpm
最大トルク=450Nm/ 1380-5200rpm
トランスミッション=8速トルコンAT
サスペンション=前:ダブルウィッシュボーン式
        後:マルチリンク式
欧州複合サイクル燃費=6.5L/100km
0-100km/h加速=5.1秒
使用燃料=プレミアムガソリン

【BMW 520d XDrive】
駆動方式=4WD
エンジン=2.0L直列4気筒DOHC直噴ディーゼルターボ
最高出力=140kW(190ps)/ 4000rpm
最大トルク=400Nm/ 1750-2500rpm
トランスミッション=8速トルコンAT
サスペンション=前:ダブルウィッシュボーン式
        後:マルチリンク式
欧州複合サイクル燃費=4.5L/100km
0-100km/h加速=7.6秒
使用燃料=軽油
※欧州参考値


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