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限定40台のDS3 パフォーマンスに試乗。眺めて、聴いて、走って感じる歓び

2016-10-12 09:35| post: biteme| view: 901| コメント: 0|著者: 文:藤島 知子/写真:小林 俊樹

摘要: DS3史上最強のパワーユニットを搭載 所有者の感性が投影されるクルマ選び。特に輸入車に至っては、そのクルマが放つ個性に運命的な出会いを感じて購入に踏み切る人も少なくない。日本でラテン系のクルマの販売比率は ...

限定40台のDS3 パフォーマンスに試乗。眺めて、聴いて、走って感じる歓び

DS3史上最強のパワーユニットを搭載

所有者の感性が投影されるクルマ選び。特に輸入車に至っては、そのクルマが放つ個性に運命的な出会いを感じて購入に踏み切る人も少なくない。日本でラテン系のクルマの販売比率は少ないが、マイノリティだからこそ得られる優越感に浸らせてくれる。なかでも、その時期にしか手に入れられない限定モデルは魅惑的で所有欲がくすぐられるものだ。

そんな中、フランスのプレミアムメーカーのDSが、人気コンパクトカーのDS3にホットな限定モデルを追加することになった。その名も「DS3 パフォーマンス」。DS3のハイパフォーマンス・バージョンといえば、WRC(世界ラリー選手権)での5度におよぶシトロエンのマニュファクチャラーズタイトル獲得を記念して作られた「DS3 レーシング」が世界限定1000台で販売されて好評を得ていたことも記憶に新しい。

その一方で、今回登場したDS3 パフォーマンスは、彼らが世界屈指のラリーフィールドで頂点に立ったノウハウをフィードバックしたDS3のハイエンドモデル。DS3史上最強の最高出力208ps、最大トルク300Nmに高めたパワーユニットやトルセンLSDを搭載したモータースポーツファンにとっては堪らない限定モデルといえる。

独創性溢れるDSらしいユニークな演出も

今回は幸運にも、日本限定10台のみで販売される「DS3 パフォーマンス Black Special」に試乗する機会をいただいた。マットブラックのボディカラーで身を包み、ブリリアントゴールドのルーフとドアミラーの組み合わせとなる大人っぽいカラーリング。

グリルを低めに構えたDS3の表情はそのままに、バイキセノンヘッドライトとLEDランプを組み合わせた「DS LED ビジョン」が標準装備されている。グリルを囲むフレームは通常はクロームメッキとなるが、Black Specialのものはマットグレーでコーディネート。

ボディサイドには幾何学模様のステッカーがあしらわれ、アーティスティックにスポーツ性を表現してみせているのが独創性溢れるDSらしいユニークな演出だ。さらに、ボンネットと左右のドア、バックドアにはハイパフォーマンスモデルを知らしめる専用バッジがあしらわれている。

全高は通常のMTモデルと変わらないが、フロントトレッドは+50mm、リヤは+40mmも拡げられており、ボディの全幅は+15mmサイズアップ。マフラーは右側に2本出しになっている。前輪のホイールの隙間には「DS PERFORMANCE」と記されたブラック塗装のブレンボ製ブレーキキャリパーが顔を覗かせる。カラーリングは控え目ではあるが、ワイドに構えたスタンスがただならぬ妖しいオーラを漲らせていた。

外観とコーディネートされた品の良い室内

静かに緊張感を抱えながら、大きめのドアを開いてドライバーズシートに滑り込む。筆者はかつて「DS3 ウルトラプレステージ」と呼ばれるMTモデルに乗っていたのだが、その時のクラブレザーシートと比べると明らかにストイックなバケットタイプのシートであることに気がつく。

シートバックには「DS PERFORMANCE」の文字が刺繍されており、表皮はティップレザーとファブリック、体圧が掛かる座面と背中にはアルカンタラ素材があしらわれ、走行中に身体が滑りにくく、適切な運転姿勢を確保するための配慮が伺える。

Black Specialの場合、ダッシュパネルはルーフと同色のブリリアントゴールド仕立て。ステアリングホイールとドアハンドル周り、メーターバイザーの一部には艶を抑えたフィニッシュのカーボン調の素材がはめ込まれ、品の良さを損なうようなこともない。

上陸したての個体の総走行距離はわずか530km。タイヤは205/40ZR18サイズのミシュラン パイロットスポーツが装着されている。「DS3最強」と言わしめるモデルはじゃじゃ馬か、それとも優等生的なものになっているのか興味深いところだ。

レッドゾーン手前のサウンドはあまりに官能的

搭載されているパワートレーンはもはや熟成の域に達した1.6Lの直噴ターボエンジン。組み合わされるトランスミッションは6速MTのみとなっている。ギアを1速に入れ、クラッチをミートさせながらソロソロと動き出していく。ここで、想像以上に操作しやすいクルマであることに驚いてしまった。

まず、意外性を感じたのは反力が軽いクラッチペダル。ペダルの重さなど、あらかじめドライバーにテクニックが要求されるピーキーなものではないかと覚悟して臨んだが、思いのほか楽に構えて運転できる。シフトレバーは変速時に狙ったゲートにスルッと収まる感触で、カチッとした手応えのものとは違い、ラフな操作感覚で扱える。

交通量が多い市街地とか、場当たり的にシフトを放り込むワインディング路で扱う上では堅苦しくなさそうだ。まさに、「そんなあたりもフランス車らしいなぁ」と思いを巡らせながら、今度は少しずつエンジン回転を高めていく。2000回転あたりまでは大人しかったエキゾースト音は2300回転、2500回転と高まるにつれて半音ずつ音色を上げ、やがてエンジンのピッチが揃っていくと同時にトラクションを得て走る楽しみを与えてくる。

一連のクルマの身のこなしはスムーズであるものの、レッドゾーン手前の6000回転あたりまで吹け上がっていく時のサウンドはあまりに官能的! このあたりは、同じ1.6L直噴ターボでありながら、165psの「DS3 スポーツシック」のエンジンフィーリングとは全くの別モノ。低回転のピックアップで緻密に力を引き出していくだけでなく、回転フィールがグッと洗練されている。

乗り手を心地よくさせるコダワリ

スポーツモデルでは犠牲になりがちな乗り心地については、低速走行時は路面によって小刻みに縦方向の振動を拾いやすい傾向があるが、車速が高まると丁寧に路面にタイヤを沿わせて走る感覚に変化して、むしろ乗り心地が良いと感じるほどだ。

スポーツラジアルタイヤを装着していることもあって、リヤまわりから侵入するロードノイズがスポーツモデルに乗っている実感を与えてくるが、エンジン音とエキゾースト音を心地良く聴かせ、それ以外のノイズは上手に抑え込んでいる。通常のモデルにはない、乗り手を心地よくさせるためのコダワリが伺えた。

ペースアップして首都高速に差し掛かると、本線に合流する時の加速フィールの気持ち良さ、カーブやレーンチェンジでは、クルマとの対話を楽しむことにすっかり夢中にさせられてしまっていた。狙ったゾーンに着実にクルマを持ち込める感覚が楽しくて仕方がない。圧倒的な速さはないが、操縦する気持ち良さは天下一品なのだ。

眺めて、聴いて、走って感じる歓びがある

DS3史上最強のモデル。走らせる前の想像では、日常の足とするには扱いにくいのではないかと思っていたが、モータースポーツのプロ集団が手掛けたセッティングは、どんなフィールドでも自分の手足のように扱いやすい高い次元の操縦安定性が得られるものだった。ドライバーが走る・曲がる・止まるための操作を行えば、クルマは適切なタイミングで姿勢を変え、ドライバーの意図に応えてくれる。

そうはいっても、DSである以上、優等生的なモデルにはなり切らない。その魅力は走りの性能だけに留まらず、誰もがひと目でハイセンスなクルマであることを認識する類い希な装いは、DSブランドがもつアバンギャルドなキャラクターを体現している。

眺めて、聴いて、走って感じさせてくれる歓び。こんなクルマと日常を共にしたら幸せになれないワケがない。ただし、唯一の問題点は、そんな幸運を手にできる切符は限られていることかもしれない。日本市場においては、「DS3 パフォーマンス」は限定30台、DS3 パフォーマンス Black Specialは限定10台のみの販売。「これだ!」という運命を感じたら、急いだ方が良さそうだ。

スペック

【 DS3 パフォーマンス Black Special 】
全長×全幅×全高=3970mm×1730mm×1455mm
ホイールベース=2455mm
駆動方式=FF
エンジン=1.6L 直列4気筒DOHC・直噴ターボ
最高出力=153kW(208ps)/6000rpm
最大トルク=300Nm(30.6kg-m)/3000rpm
使用燃料=プレミアムガソリン
トランスミッション=6速MT
サスペンション=前:マクファーソンストラット式
        後:トーションビーム式
タイヤサイズ=205/40ZR18
車両本体価格=399万円(右ハンドル、限定10台)
発売日=2016年10月7日

【 DS3 パフォーマンス 】
車両本体価格=369万円(右ハンドル、限定30台)
※スペックはDS3 パフォーマンス Black Specialと共通


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