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アウディTTの頂点「TT RS」が7年ぶりに第2世代へ。ドイツから走りを報告

2016-10-11 11:25| post: biteme| view: 556| コメント: 0|著者: 文:Kimura Office/写真:Kimura Office

摘要: 専用デザインをまとうアイコン 2014年3月のジュネーブ・モーターショーで、現行TTクーペがワールドプレミアとなった際、アウディの当時の技術開発担当役員、Dr.ウルリッヒ・ハッケンベルクは次のように語った。「ポ ...

アウディTTの頂点「TT RS」が7年ぶりに第2世代へ。ドイツから走りを報告

専用デザインをまとうアイコン

2014年3月のジュネーブ・モーターショーで、現行TTクーペがワールドプレミアとなった際、アウディの当時の技術開発担当役員、Dr.ウルリッヒ・ハッケンベルクは次のように語った。

「ポルシェには911が、VWにはビートルが、アウディにはTTがある!」

比較的地味なセダン系の乗用車を多く作り続けてきたアウディには、ブランドを象徴する“アイコン”と呼べるモデルがこれまで無かったのだが、1998年以来、3世代にわたってTTを作り続け、絶え間なく改良を加えてきたことで、今やブランドの象徴と呼ぶに相応しいモデルになったと表明したのである。

つまり、TTは“技術による先進”を標榜するアウディが手塩にかけて育てているスポーツカーと言っていい。そんなTTのトップ・パフォーマンス・バージョンである「TT RSクーペ/ロードスター」がついに登場した。今回は9月13日に、スペイン・マドリッド郊外にあるハラマ・サーキットで、その走りを体験することができた。

2009年に登場した初代モデル以来、7年ぶりに2代目に進化したニューTT RSは、従来にも増してハイテク感満載である。専用のハニカム・シングルフレームグリルや専用デザインの前後バンパー、大型リアウイングなどを纏ったエクステリアには、LEDヘッドライトやマトリックスOLEDリアランプが標準で備わり、スポーティで先進的なイメージを放っている。

インテリアも、RSスポーツシートやRSスポーツ・ステアリング・ホイール、RSシフトセレクターなどに加え、TT RS専用の表示パターンを持つバーチャル・コクピットを採用。ドライバーの気持ちを高める空間に仕立てられている。

直5ターボは完全新設計の最新世代へ

もっとも注目すべきはパワーユニットだ。先代のTT RSも2.5リッター直5ターボを搭載していたが、新型は7年連続でインターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤーを獲得した従来型ユニットから、完全新開発の2.5リッター直5ターボへと進化したのである。

新しい5気筒の2.5 TFSIは、アルミニウム製エンジンブロックや軽量設計のクランクシャフト、アルミニウム製オイルポンプ、軽量ベルト・プーリー、マグネシウム製オイルパンなどを採用し、従来型ユニットから26kgもの軽量化を達成。さらに、ターボ・チャージャーの改良により17%の性能向上を果たし、バルブ・タイミングの最適化により約6%もの燃費改善を実現しているのだ。

結果、排気量は2480ccと従来から不変だが、直近の従来型ユニット搭載モデルである現行RS3を24kW(33ps)と15Nmも上回る、最高出力294kW(400ps)/5850-7000rpm、最大トルク480Nm/1700-5850rpmというスペックを手に入れたのである。トランスミッションは、ローンチ・コントロール機能を備えた7速デュアルクラッチ式ATのSトロニックで、駆動方式はもちろん電子制御フルタイム4WDのクワトロが組み合わされる。

雨のサーキットで際立ったハイテク

今回は、まず「クーペ」でレーシングコースを走ったのだが、ニューTT RSは生憎の雨の中でも、その高性能ぶりを見せつけた。5気筒特有の唸るようなエグゾースト・サウンドを響かせながらピットレーンを抜け、コースに出た瞬間にアクセル・ペダルを踏み込みと、強烈な加速Gに襲われたのである。スリッピーなヘビーウェット・コンディションにもかかわらず、である。

これはもちろんパワフルな新しい2.5 TFSIも理由のひとつだが、装着されていた255/30ZR20のピレリPゼロ・コルサと、クワトロGmbHが専用チューニングを施した電動油圧式多板クラッチによるセンターデフを備えたクワトロ・システムが大いに貢献している。ニューTT RSのクワトロ・システムは、トラクション状態やアンダー/オーバーステアの状態に応じて、前後アクスルの駆動力配分を100:0~0:100へと変化させるハイテク4WDだ。これにより、雨の中でも抜群のトラクションを確保し、驚くべき加速を可能にしているのは間違いない。0-100km/h加速3.7秒(ロードスターは3.9秒)、最高速度250km/h(オプションで280km/hに引き上げる事も可能)という性能に嘘はない。

また、フルタイム4WDだがコーナリングも極めて俊敏だ。専用チューンのプログレッシブ・ステアリングを備えたニューTT RSは、ステアリング操作に対してノーズがスッと反応し、瞬時に旋回状態に入る。そして、狙ったラインを正確にトレースするのだ。たとえアンダーステアやオーバーステアになったとしても、挙動はわかりやすく、最小限のステアリング修正とアクセル操作で収束し、力強くコーナーを抜けてゆく。ニューTT RSがいかに緻密に制御されたハイテク4WDスポーツであるか、ウェット・コンディションだったからこそ、より深く体験できたと言えるかもしれない。

ロードスターの走りも期待を裏切らない

サーキット走行を終えたのち、マドリッド郊外のワインディングロードに「ロードスター」を連れ出した。この時は既に雨は上がり、ドライ・コンディションで走れたのだが、オープン・バージョンの走りも素晴らしいものだった。

ロードスターの車両重量は1530kgと、クーペより90kgも重いのだが、コーナリングは驚くほど俊敏かつ軽快でスタビリティも抜群に高く、初めて走るルートでも自信を持ってコーナーに進入することができるのだ。クルマとの一体感が薄いクルマではこうはいかない。ロードスターもまた、本物のTT RSなのだと実感した。

エグゾースト・サウンドも心地良い。ノーマル状態では比較的大人しめだが、センター・コンソールに備わるフラップ・ボタンを押してスポーツ・モードにした瞬間、低音域の迫力が増して荒々しいサウンドに変化する。このサウンドをより楽しむなら、断然ロードスターを選ぶべきだろう。

最後に乗り心地についてだが、RS3と比較すると若干ハードではあるが、ダイナミック・モードであっても問題なく日常使いできる快適性は確保されている。逆にコンフォート・モードとダイナミック・モードの差はそれほど大きくはないので、コンフォート・モードでも意外なほどにスポーティなハンドリングが楽しめる。

MQBを採用した最もハイパフォーマンスなモデルであるTT RSは、優れた実用性と快適性も備え、現時点でクラス最良のスポーツカーの1台と言っていいだろう。クーペとロードスターは、よりシャープな走りにこだわるならクーペ、それよりもオープンカーの開放感に魅力を感じるならロードスターを選べばいい。いずれにせよ、アウディ渾身のパフォーマンスが味わえる事に違いはない。TTがまた1歩、アウディの“アイコン”に近づいた。

なお、ドイツにおける価格は既に発表されており、19%の付加価値税込みで、クーペが6万6400ユーロ(日本円で約772万円)、ロードスターは6万9200ユーロ(同805万円)となっている。ヨーロッパでは11月にデリバリーが始まり、クーペ&ロードスターが同時リリースされる予定だ。

スペック

【 TT RSクーペ 】
全長×全幅×全高=4190mm×1830mm×1340mm
ホイールベース=2505mm
車両重量=1440kg
駆動方式=クワトロ(フルタイム4WD)
エンジン=2.5リッター直列5気筒DOHC・直噴ターボ
最高出力=294kW(400ps)/5850-7000rpm
最大トルク=480Nm/1700-5850rpm
トランスミッション=7速DCT(Sトロニック)
サスペンション=前:マクファーソンストラット式、後:4リンク式
タイヤサイズ=前後:255/30ZR20(試乗車にOP装備。標準は245/35ZR19)
0-100km/h加速=3.7秒
最高速度=250km/h
欧州複合モード燃費=8.2L/100km
使用燃料=プレミアムガソリン
車両本体価格=6万6400ユーロ(日本円で約772万円)
日本導入時期=2017年春(予想)


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