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カングーに加わった1.2Lターボ+DCTに試乗。新しい走りと不変の魅力

2016-8-12 14:48| post: biteme| view: 651| コメント: 0|著者: 文:吉田 匠/写真:菊池 貴之

摘要: 新モデルは1.2Lターボ+6段DCT 現在の日本で最もポピュラーなルノーというと、カングーではないだろうか。5ナンバーサイズの背の高い5ドアボディを持つ多用途車として初代がデビューしたのは1997年暮れのこと。その ...

カングーに加わった1.2Lターボ+DCTに試乗。新しい走りと不変の魅力

新モデルは1.2Lターボ+6段DCT

現在の日本で最もポピュラーなルノーというと、カングーではないだろうか。5ナンバーサイズの背の高い5ドアボディを持つ多用途車として初代がデビューしたのは1997年暮れのこと。その初代は2002 年から日本に正規導入されて高い人気を得たが、2007年12月にぐっと大柄なボディを持つ2代目にモデルチェンジ、それが2009年に正規導入されてからも人気は依然として続いていて、日本での累計販売台数は2万台に達するという。

その2代目カングーのラインナップに新たなモデルが加わり、日本でも発売された。新モデルといっても外観や内装の変化は一切なし、変更の主眼はメカニズム、それもエンジンとトランスミッションに集中しているといえる。まずエンジンは、これまでの1.6リッター4気筒NAに加えて、1.2リッター4気筒ターボが追加され、これがメインになる。

トランスミッションも大幅に進化した。これまでのトルコン式4段ATに代わるべく、EDC=エフィシエント デュアル クラッチの名を与えられたゲトラグ製6段DCTが登場、これが2ペダル仕様カングーのメイン変速機になる。その他に3ペダルの6段MTも用意され、さらに従来からの4段ATも継続する。

新ラインナップをまとめると

それらの結果、カングーの日本における新しいラインナップは、以下のようになった。まず、装備豊富なカングー ゼン=ZENの主要モデルは、115ps/4500rpmのパワーと19.4kgm/1750rpmのトルクを生み出す1.2リッター4気筒ターボエンジンを搭載。それと組み合わせられるトランスミッションは、6段EDCと6段MTの2種類が用意される。

一方、同じ1.2リッターターボを積むモデルに装備の簡素なカングー アクティフ=ACTIFがあり、これは6段MTと組み合わせられる。それにもうひとつ、以前のモデルを引き継ぐ形で、カングー ゼンに105ps/5750rpmと15.1kgm/3750rpmを発生する1.6リッター4気筒NAエンジンと4段ATを組み合わせた、AT仕様も存在する。

それらのなかで代表的なモデルのプライスは、カングー ゼンEDCが259万円、カングー アクティフMTが235万円というところで、ボディサイズから考えるとなかなかリーズナブルな印象をうける。

新しいドライビング感覚と軽快な加速感

全長4280×全幅1830×全高1810mmというボディは、正直なところ特に幅が都会で使うには少々大きい印象があり、同様の実感は現物を目の当たりにしても感じる。けれどこのボディ、それだけに初代よりスタイリングのバランスがいいのは間違いないところだ。

そこで、7色が用意されたボディカラーのなかで最もカングーらしい色だといえるイエローのカングー ゼンEDCに乗り込む。フロアは普通のハッチバックより少し高いし、昔のようにソフトではないがたっぷりしたサイズのシートの着座位置も高めで、前方の見晴らしがいい。

エンジンを目覚めさせ、センターコンソールから斜め後方に向けて突き出るセレクターをDレンジに送ってスロットルを踏むと、イエローのカングー ゼンは意外と軽快な感じで走り出した。ゲトラグ製EDC、発進の際にもギクシャクした印象はなく、スムーズにスタートを決めてくれる。

ギアが6段あるから加速時の変速もスムーズだし、1450kgの車重を引っ張り上げる加速そのものも、少なくとも一人乗車の試乗時には充分に活力があると感じた。ただし、4段AT仕様がそうだったように、加速途中で所定のスピードに達してスロットルを緩めた際にも即座にシフトアップせず、以前のギアに留まろうとする傾向があるのは感じられた。

それはそれとして、豊かなトルクを捻り出す1.2リッター4気筒ターボ+EDCという新しいパワートレーンが、カングーに新次元のドライビング感覚と軽快な加速感、それにおそらく好ましい燃費を与えているのは間違いない。

再認識できたカングー最大の魅力

というわけで、新しいパワートレーンの印象はかなり良好だったが、それと同じくらい、あるいはそれ以上に印象的だったのは、走り出した途端にやっぱりフレンチだ、やっぱりルノーだと感激させてくれる、その乗り心地とハンドリングだった。

いかにフレンチテイスト、ルノーテイストとはいえ、記憶にある初代サンクのような雲に乗ったようなソフトさはなく、適度に抑えの効いた乗り心地ではあるものの、路面の凹凸をあまり意識させず、ゆったりした動きを保って走っていくライドは、カングーの最大の魅力に違いないと再確認した。

ボディが大きくなった分、ホイールベース2700mm、トレッド前1520/後1535mmと車輪の間隔が広くなったことも効果を発揮して、先代よりさらにフラットさを増しているのも好ましい。ボディ拡大の効果は室内やラゲッジルームの広さだけでなく、乗り味の分野にも及んでいる、というわけだ。

しかもそれでいて、ハンドリングもルノーテイストで、大柄で背の高いクルマなのでいわゆるスポーティな感覚というのとは違うけれど、ステアリングはあくまで正確で、コーナーではアンダーステアも軽い。だからワインディングを走れば、ドライバーの狙ったとおりのラインをトレースしてくれる。

普通のミニバンやハッチバックでは飽き足らない個性派に

これまで敢えて書かなかったけれど、カングーのキャビンは広く、大人が5人無理なく座っていられる空間が確保されているのは言うまでもない。したがって、子供を含む3~5人の家族のためのファミリーカーとしては、遊び道具を満載できるラゲッジスペースも含めて、十分な広さを持ったクルマだといえる。

というわけでこれは、ドライビングするオトーサンも、一緒に乗る家族も幸せにしてくれるクルマに違いない、と思った。いってみれば、カントリーライフ志向のちょっと個性的な家のようなクルマ、といった印象で、しかもそれがフランス生まれというところも大きな魅力になっている。

つまり、持ち前のゆったりしたフランス風味の乗り心地に、トルキーなエンジンと歯切れのいいトランスミッションが加わったカングー ゼンEDCは、ますます魅力を増したといっていい。この大きさを持て余さない駐車環境と道路環境があり、しかも普通のミニバンやハッチバックでは飽き足らない個性派には、ぜひオススメしたい一台だといえる。

スペック

【 カングー ゼンEDC 】
全長×全幅×全高=4280mm×1830mm×1810mm
ホイールベース=2700mm
駆動方式=FF
車両重量=1450kg
エンジン=1.2L直列4気筒DOHC・直噴ターボ
最高出力=84kW(115ps)/4500rpm
最大トルク=190Nm(19.4kg-m)/1750rpm
トランスミッション=6速DCT
JC08モード燃費=14.7km/L
使用燃料=プレミアムガソリン
サスペンション=前:マクファーソンストラット式、後:トレーリングアーム式
タイヤサイズ=195/65R15
車両本体価格=259万円


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