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ジャガー Fタイプ SVR緊急試乗。911ターボのライバルの実力は?

2016-6-29 15:00| post: biteme| view: 570| コメント: 0|著者: 文:木村 好宏/写真:Kimura Office

摘要: SVOはジャガーにとってのMやクワトロやAMG ジャガー・ランドローバー社にはSVO(スペシャル・ビークル・オペレーション)と呼ばれる組織がある。ここではスタンダード・モデルをベースにハイエンドなパフォーマンス ...

ジャガー Fタイプ SVR緊急試乗。911ターボのライバルの実力は?

SVOはジャガーにとってのMやクワトロやAMG

ジャガー・ランドローバー社にはSVO(スペシャル・ビークル・オペレーション)と呼ばれる組織がある。ここではスタンダード・モデルをベースにハイエンドなパフォーマンス・モデルを企画、プロデュースしている。

ちょうどBMWのM社、アウディのクワトロ社、メルセデス・ベンツのAMGと考えてよい。プレミアムな商品でエモーションを高め、ブランドの価値を引き上げる組織である。ジャガー・ランドローバーは経営陣やマーケティング、エンジニアにドイツ人が多く、こうしたドイツ的な戦略が採用されているのだろう。

今年の3月に開催されたジュネーブ・モーターショーでジャガーが公開した「Fタイプ SVR」は2013年から市場に投入されているFタイプのハイパフォーマンス・トップモデルで、この組織が生んだ最新の商品である。

試乗会はスペイン・バルセロナ郊外で開催された。眩しいほどのスペインの陽光の下で私はまずブリティッシュ・レーシング・グリーンのテストカーを探したが残念ながら用意されていなかった。代わって、どこにでもあるような鮮やかなブルーを選択する。

チタン&カーボンによる軽量化と空力チューン

Fタイプの基本的なデザインは2011年に公開されたプロトタイプ「C-X16」がベースで、すでに5年が経過しているが、ロングノーズ・ショートデッキ、すなわちスポーツカーの黄金比とも言われるプロポーションのおかげで時代を感じさせない。というよりも当初からクラシックな印象を漂わせているのだ。

Fタイプ SVRはこの古典的2シーター・クーペ(およびコンバーチブル)をベースにフロントにエアエプロンを組み込んだ大きなエアインテーク、そしてリアには車幅一杯の可動式カーボン製スポイラーが装備される。このスポイラーは112km/hで自動的に斜め後方に起き上がり、最終的に「Fタイプ R」比で、Cd値を2.5%、リフトを最大で15%抑える効果を持っている。さらにリア・エンドにはディフューザーの両脇から左右合計4本のマフラーが覗く。よく見るとこのパイプにもSVRの刻印が入っている。

SVO(スペシャル・ビークル・オペレーション)の手によってFタイプ SVRは軽量化も施されており、スタンダードより16kgも軽いチタン&インコネル製マフラーや、1台あたり13.8kg軽い鍛造アルミ・ホイールなどによりトータルで25kg軽量に仕上がり、オプションのカーボン製ルーフ&カーボンブレーキを選べば「Fタイプ R(4WD)」比で最大50kgの軽量化が可能となる。

また、ピレリ Pゼロのサイズはフロントが265/35ZR20、リアには305/30ZR20で、スポーティな雰囲気は確かに増幅されている。

最高出力アップで0-100km/h加速は3秒台へ

搭載されるエンジンは2年前に限定生産された「Fタイプ プロジェクト7」とほぼ同じチューンの5リッターV8スーパーチャージドで、最高出力は575ps、最大トルクは700Nmを発生する。組み合わされるトランスミッションはZF製の8速オートマチックで、4輪駆動システムにより前後アクスルにそれぞれ最大で10対90の間で自動配分される。その結果、0-100km/hは3.7秒、最高速度は322km/h(コンバーチブルは314km/h)に達する。

基本的にスタンダードのFタイプと共通のインテリアは古典的で、巨大なセンターコンソールがインテリアを占拠している。ただし、アットホームなスイッチ類のレイアウトでインフォテインメントへのアクセスを含めた操作性は悪くない。

スターターボタンに軽くタッチするとV8の咆哮が響き渡るが、そのサウンドはAMGやアウディのそれとはやや異なり、エグゾーストノートには金属的、メカニカルな音色が混じり、回転を上げるに連れて際立って来る。

加速フィールもターボとは異なり、低回転域から力強いプッシングパワーを感じる。8速オートマチックはよどみの無いギア・チェンジで快適性を保ちながら高速域への橋渡しを行う。最近アメリカでジャガーを多く見かけるのは、やはりトルコンのもたらすDCTにはないイージードライブが受け入れられているのだろう。

ターゲットはポルシェ911ターボ

しかし、それは必ずしもスポーツ性とのトレードオフではない。その日の午後から郊外のサーキット「モーターランド」で行われたスポーツ走行は、ダイナミックモードでのシフトワークがDCTに劣らない素早さと確実性を見せてくれた。同時に締め上げられ、トルクベクタリング機能も与えられたシャーシはしなやかな猫足を堪能させてくれたのである。

Fタイプ SVRは「911 ターボ」を仮想ライバルとして開発されたとあって、確かにスペックは似通っているが全体的な印象はややジェントルである。

ドイツ国内の価格はクーペが13万8400ユーロ、コンバーチブルが14万5400ユーロと、ポルシェ 911ターボ(17万4669ユーロ)よりもはるかにお買い得である。※日本ではクーペが1779万円~、コンバーチブルが1936万円~。

実は、この原稿を書いている時点で英国のEU離脱(BREXIT)が国民投票で決定してしまった。オバマ大統領が放った「離脱すれば通商交渉では最後尾」というメッセージにあるように、輸出産業の大手であるジャガー・ランドローバーにとって、この日は運命の境目になるかもしれない。

スペック

【 Fタイプ SVR 】
全長×全幅×全高=4475mm×1923mm×1311mm
ホイールベース=2622mm
車両重量=1705kg
駆動方式=4WD
エンジン=5.0L V型8気筒DOHC・直噴スーパーチャージャー
最高出力=575ps/6500rpm
最大トルク=700Nm/3500-5000rpm
トランスミッション=8速AT
サスペンション=前後:ダブルウィッシュボーン式
タイヤサイズ=前:265/35R20、後:305/30ZR20(ピレリPゼロ)
欧州複合モード燃費=11.3L/100km
0-100km/h加速=3.7秒
使用燃料=プレミアムガソリン
車両本体価格=1779万円
デリバリー開始=2016年秋~

※一部欧州参考値


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