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改良版スバルBRZに試乗。新型でより明確になったコンセプト

2016-7-7 14:10| post: biteme| view: 242| コメント: 0|著者: 文:塩見 智/写真:篠原 晃一

摘要: 飛行機を連想させる空力パーツを採用 スバルBRZは今回のマイナーチェンジを受けて、ソリッドなスポーツカーになったと思う。4年を経過し、スタイリングがガラッと変わってもおかしくない時期だが、そこはあえて最小 ...

改良版スバルBRZに試乗。新型でより明確になったコンセプト

飛行機を連想させる空力パーツを採用

スバルBRZは今回のマイナーチェンジを受けて、ソリッドなスポーツカーになったと思う。4年を経過し、スタイリングがガラッと変わってもおかしくない時期だが、そこはあえて最小限にとどめてマイチェン前モデルのオーナーを置いてきぼりにせず、代わりに愚直にドライバビリティの向上に努める改良を実施することで、BRZはじわりと魅力を増した。

外観はよりロー&ワイドが強調されるような変更を加えたという。具体的にはフロントバンパー下部の両端にウイングレットをもつ飛行機の翼のようなデザインが加えられた。スバルが昔から飛行機製造メーカーであることを意識してのデザインだという。

十数年前、スバルは同じように飛行機を想起させる「スプレッドウインググリル」を複数のモデルに採用したことがあったが、あれは評判がイマイチだった。今回のデザインのほうがうまく飛行機を連想させてくれると思う。あとはヘッドランプとリアコンビランプにLEDがあしらわれ、今風になった。アルミホイールもデザインが変わった。

激渋チューニングでパワーアップ。回転フィーリングも良好

今回は、新しく設定されたトップグレードの「GT(プロトタイプ)」と、これまでトップグレードだった「S」に富士スピードウェイのショートサーキットで試乗した。

最初に変わったなと感じたのはエンジン。2リッター水平対向4気筒エンジンは従来の最高出力200ps/7000rpm、最大トルク205Nm/6400-6600rpmだったのが、MT車のみ給排気系を改良するとともにシリンダーヘッドとブロックの結合部分の剛性強化という地味で激渋なチューニングによって、同207ps/7000rpm、同212Nm/6400-6800rpmへとわずかながらパワーアップを果たした。同時にファイナルギア比が変更され、合わせ技で加速性能が向上した。加速性能についてマイチェン前モデルの記憶が曖昧なのだが、言われてみれば速くなったかな……。

ただし感心したのは、加速性能が上がったことではなく、エンジンの回転フィーリング。登場直後のBRZのエンジンは中~高回転域でがさつな回り方をしていたが、新型では振動が減り、よりスムーズに、気持ちよく回るようになった。そうなるような改良は特に加えていないとのことだったが、確かに変わったと思う。

従来型のBRZで一番気になっていた部分がそこだったので、一気に印象がよくなった。言うまでもなくスポーツカーにとってエンジンの回転フィーリングは重要。回転フィーリングがスムーズでドラマチックだと、もっと回せばなんかすごくいいことがあるんじゃないかと思え、ついつい回したくなる。毎回のその小さな心のときめきの積み重ねが愛着につながるのだ。

打てば響く挙動に

次に感じたのは、挙動の変化。ボディ全体の剛性が強化されたほか、スプリングのばね定数やダンパーの減衰力が見直された結果、ソリッドというか敏感というか、とにかく打てば響く挙動になった。レスポンシブになった。

例えばコーナリング。減速し、ステアリングを切り、鼻先を内側へ向かせ、出口に向かってステアリングを戻しながら加速するという一連の作業が、うまくやればうまくいき、タイミングや操作量が適切でないとうまくいかないという、信賞必罰の挙動。失敗をなかったことにはしてくれない代わりにうまくやったら最高に楽しいというご褒美をもらえる。当たり前じゃないかと思うかもしれないが、失敗をカバーしてくれる代わりに”自分でやった”感を味わわせてくれないクルマは結構多いもの。

新設定のトラックモードが楽しい

シート、ステアリング、シフトレバーの位置関係が適切で、正しい運転ポジションをとりやすいのはBRZの長所だ。パワーステアリングのアシスト量も適切で、シフトレバーのフィーリングも好ましい。こんなにシフトフィーリングよかったっけ? こういうのは基本構造が関わるので最初にダメだとマイチェンでどうにかするのは難しい。その点、BRZはスポーツカーの基本ができている。

横滑り防止装置に、新たにトラックモードが設定された。これは同装置の介入を通常より遅らせることで、多少のスリップアングルを許してくれるモード。くねくねとコーナーが連続するショートサーキットでは真価を発揮し、コーナー脱出時に、うまくやれば進入時にも短時間ながらドライバーにカウンターステアを当てさせてくれる。楽しい。公道しか走らないという人にはあまり意味がないかもしれないが、スポーツ走行にはありがたいモードだ。

一般道を想定した乗り心地を確認

スポーツ走行ではなく、一般道をダラダラ走らせる時の乗り心地が気になって、サーキット内の周辺道路をダラダラ走らせてみた。乗り心地はよい。ボディ剛性向上のおかげだろうか。

新設のGTグレードにはブレンボ製ブレーキとザックス製ダンパー、それに専用デザインのアルミホイールが付くのだが、ショートサーキットを15分ずつの試乗では、Sグレードとの違いはほとんど感じられなかった。Sでいいんじゃないかな。

スポーツカーとして大事に育てられている

新型に乗って、発売時よりもこのクルマのコンセプトが明確になったように感じた。パワーを上げる方向ではなく(リファインによって少し上がってはいるが)、年々ひたすらつくり込みを深め、途中でよい技術や素材があったら積極的に取り入れ、ドライバーの操作にどこまでも忠実な、純度の高いスポーツカーを目指しているように見える。登場から4年が経過し、普通なら次のモデルチェンジが気になってくる時期だが、BRZは改良が重ねられ、スポーツカーとしてとても大事に育てられている。

進化の様子が見て取れ、ミニサーキットでの挙動を気に入ったせいか、登場したばかりの時よりもBRZのことを好きになった。好きになったら、これまで好みじゃなかったスタイリングまで好みになった……とまで書くと嘘くさくなってしまうが、そんなに気にならなくなってきた。この調子でいくと登場から7~8年後のファイナルエディション(スケジュールはあくまで想像)の頃には大好きになっているかもしれない。

スペック

【 BRZ S 】
全長×全幅×全高=4240mm×1775mm×1320mm
ホイールベース=2570mm
駆動方式=FR
車両重量=1240kg
エンジン=2.0L水平対向4気筒DOHC直噴
最高出力=152kW(207ps)/7000rpm
最大トルク=212Nm(21.6kg-m)/6400-6800rpm
トランスミッション=6速MT
JC08モード燃費=11.8km/L
使用燃料=プレミアムガソリン
サスペンション=前:マクファーソンストラット式、後:ダブルウィッシュボーン式
タイヤサイズ=前:215/45R17、後:215/45R17
車両本体価格=297万円

【 BRZ GT プロトタイプ 】
全長×全幅×全高=4240mm×1775mm×1320mm
ホイールベース=2570mm
駆動方式=FR
車両重量=未発表
エンジン=2.0L水平対向4気筒DOHC直噴
最高出力=152kW(207ps)/7000rpm
最大トルク=212Nm(21.6kg-m)/6400-6800rpm
トランスミッション=6速MT
JC08モード燃費=未発表
使用燃料=プレミアムガソリン
サスペンション=前:マクファーソンストラット式、後:ダブルウィッシュボーン式
タイヤサイズ=前:215/45R17、後:215/45R17
車両本体価格(参考)=331万5600円
発売開始予定=2016年秋


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