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フェイスリフト版up!にイタリアで速攻試乗。up!が苦戦する理由も

2016-7-8 10:50| post: biteme| view: 159| コメント: 0|著者: 文:木村 好宏/写真:Kimura Office

摘要: 実は本国ドイツでも販売苦戦していたup! 昨年来、ドイツの自動車市場は値引きの嵐が吹き荒れている。もちろんその根源はディーゼル問題で大きなマイナス要因を抱えているフォルクスワーゲン(VW)で、平均して30%、 ...

フェイスリフト版up!にイタリアで速攻試乗。up!が苦戦する理由も

実は本国ドイツでも販売苦戦していたup!

昨年来、ドイツの自動車市場は値引きの嵐が吹き荒れている。もちろんその根源はディーゼル問題で大きなマイナス要因を抱えているフォルクスワーゲン(VW)で、平均して30%、そしてVW系の下取り車は何でも3000ユーロで買い上げてくれる。さらに驚いた事に安くて評判のリース会社は、「VW up!」を頭金や保証金無しの月額29ユーロで提供している。

2年間契約で2万kmの走行制限が付くが、19%の付加価値税込みで、最終的に総額696ユーロ(約7万9500円)でこのミニカーを享受出来るわけだ。ひょっとするとスマートフォンを契約するよりも安いかもしれない。そんな時にフェイスリフトした新しいup!の国際試乗会がミラノ郊外のコモ湖を中心に開催された。

2011年からドイツを中心に発売されているVWブランドのスモールカー、up!は全長3.54m、全幅1.65mと小さ過ぎてMQBは使用出来ず、NSF(ニュー・スモール・ファミリー)と呼ばれる別のプラットフォームを使用している。斬新なデザインで一時はヒットするかとも思われたup!だが、ドイツ市場では最も台数が出た2012年でさえ4万2000台に留まった。

ネックはやはりサイズと価格の相関関係で、4mを超える「ダチア ローガン」はup!のスタンダードよりもおよそ1000ユーロも安く買える。同じように「キア ピカント」も安い。いや、それ以上に不景気な巷に溢れる短期登録中古車(いわゆる新古車)価格で程度の良い兄貴分の「ポロ」が買えるとなれば、やはり販売にブレーキが掛かる。日本では例の半自動オートマチック(ASGトランスミッション)が足を引っ張った。結局これまでの5年間の販売台数は66万台となっている。

斬新なインテリアと進化したインフォテイメント

マルペンサ空港のシェラトン・ホテルの会議室で最近ドイツでは特に多くなった女性広報室長から簡単なプレゼンを受けた後に、玄関前に並んだ数種類のup!の中からもっとも新しいバリエーションを選択する。66kW(90ps)と160Nmを発生する1リッター3気筒直噴ターボ搭載モデルである。標準の5速MTによるカタログ性能は0-100km/hが9.9秒、最高速度は185km/hと発表されている。

新色、サバンナ・ゴールドと名付けられたボディ・カラーをまとった新しいup!は、バンパー周囲のクリ抜きが広がったHの形状になっていることで旧型と見分ける事ができる。また、オプションで17インチ・ホイールが装着できるようになった。

ボディ・カラーのゴールドに合わせたインテリアはかなり個性的で、不思議な立体感のあるサーフェスを持っている。シートも縁に同色のトリミングが施されている。斬新かつキッチュであり、決して高そうではないが若い人には好まれるかもしれない。

ドライバーの正面にある3連メーターに基本的な変化は無いが、ダッシュボード中央の操作パネルのデザインが変わり、3.1インチのモノクロ・ディスプレイが加わった。その上にはスマートフォンのドッキング・ステーションが最初から装備されている。5.5インチまでのスマートフォンが装着可能でVWのスマホ連携APP「maps+more 」を使ってナビなどのアプリケーションを利用できる。ブルートゥースでオンボードコンピュータやインフォテインメント・システムに接続することも可能だ。

オーディオ・システムもグレードアップされ、米国のオーディオ・ブランド「beats」製の、300Wのサウンドシステムを採用。6チャンネル・アンプ×7スピーカーのサウンドを楽しむ事が出来る。

フェイスリフトで価格も少しフレンドリーに

空港からアウトストラーダへ向かうと90psのup!はこれまでのような3気筒独特の振動を感じさせながら、しかし明らかにパワフルな加速を始める。

シャーシは全長わずか3.6mの割には、基本的にはピッチングも少なく安定している。17インチにサイズアップしたタイア/ホイールもドタドタせずにきちんと路面を掴んでいる。やがてコモ湖に到着、周辺の狭いワインディング・ロードでは幅1.65mのコンパクト・サイズを生かしてスイスイと走って行く。前方から対向車が来ても正確なステアリングのおかげで速度を落とす事無く、すれ違う事が可能だ。

ユーザーにとって嬉しいのはフェイスリフトを受けたにも関わらずドイツでのベース価格が19%の付加価値税込みで9975ユーロ(約114万円)から9850ユーロ(約112万円)へと下がったことである。昨今自動車メーカーはモジュール工法などの導入でコストダウンを標榜するが、それがエンドユーザーにまで及ぶ事は稀である。こうしたフェアな価格設定が頻繁に見られる事を期待したい。

また、同じく販売低迷する日本では中途半端なセミオートマチック(ASGトランスミッション)の販売を止めて、バッテリーEVの「e-up!」と、「up! GTI」 (6速MT)の両極端なモデルのみの販売としてはどうだろうか?

※1ユーロ=114円で計算

スペック

【 up! 】
全長×全幅×全高=3600mm×1645mm×1478mm
駆動方式=FF
エンジン=1.0L 直列3気筒DOHC直噴ターボ
最高出力=90ps
最大トルク=160Nm/1500-3500rpm
トランスミッション=5速MT
欧州複合モード燃費=4.4L/100km
0-100km/h加速=9.9秒
使用燃料=プレミアムガソリン
サスペンション=前:マクファーソンストラット、後:4リンク
価格=9850ユーロ~
※欧州参考値


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