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ウラカンLP580-2に鈴鹿で試乗。色濃く明解に感じられる「操る愉しさ」

2016-6-20 16:55| post: biteme| view: 120| コメント: 0|著者: 文:河村 康彦/写真:ランボルギーニ・ジャパン

摘要: “うずくまる猛獣”のようなオーラ F1レースも開催される日本第一級のレーシングコース、鈴鹿サーキット。前の晩から降り続く雨に打たれながら、そのピットロードに並べられたこのモデルの姿は、単なる工業製品の域 ...

ウラカンLP580-2に鈴鹿で試乗。色濃く明解に感じられる「操る愉しさ」

“うずくまる猛獣”のようなオーラ

F1レースも開催される日本第一級のレーシングコース、鈴鹿サーキット。前の晩から降り続く雨に打たれながら、そのピットロードに並べられたこのモデルの姿は、単なる工業製品の域を遥かに逸脱し、まさに”芸術品”と呼ぶのが相応しい佇まいだった。

見るからに情熱的なオレンジのカラーも良いし、若草色と表現したくなる鮮やかなグリーンは、今の季節感にピッタリ。イエローは派手なスタイリングをより躍動的に見せてくれるし、無彩色のホワイトがその造形の個性を思いのほか強調することにも驚いた。

そのいずれもが、ターンテーブル上やショールームの中に居る時よりも遥かに活き活きと感じられたのは、このモデルにとって、サーキットこそが故郷であるということを端的に示しているのに違いない。極端に低い全高と、後付け感を伴う空力付加物を持たないプレーンなプロポーションで、”うずくまる猛獣”のようなオーラを放つその佇まいは、やはりランボルギーニの作品ならではだ。

いよいよ日本に上陸した2WD仕様

かくして、降りしきる雨がその特徴的なルックスを一層引き立ててくれたのは良い一方、それが何とも好ましからぬ事柄であるのは、これからのドライブのために用意をされたのが、「LP580-2」であるということ。

ランボルギーニ車のネーミング流儀を知る人であればお分かりのように、ネーミング末尾に「2」の数字が与えられたこのモデルは2WD仕様。そもそも4WDシャシーが標準のウラカンの前輪駆動系を廃し、さらなる軽さと自在なハンドリングの実現を狙ったのが、昨年末に発表され、いよいよ日本に上陸となったこのモデルであるのだ。

ハイドロプレーニング現象に見舞われるようなヘビーウェット状態だけは何とか避けたい……と、そんな願いが通じたのか、第一回目の走行セッションが始まるタイミングになると、降雨の状況は殆ど霧雨程度になった。

視界に優れ、扱いも難しくはない

センターコンソール上にレイアウトされたランボルギーニ車ならではの真っ赤なカバーを跳ね上げ、その下にあるスイッチを押してシート背後のV10ユニットに火を入れる。一瞬の身震いと共に咆哮を放つそんな心臓の目覚めに、神経質さは微塵も感じられない。

2ペダルゆえ、トーボード周りに窮屈さはないし、脚を前方へと投げ出したドライビング・ポジションもごく自然なスポーツカー・スタンス。さすがに後方視界はやや限られるものの、前方・左右への視界の広がりは、Aピラーやドアミラーが目障りになるいくつかのミニバンやコンパクトカーなどよりも優れるほど。

ウインカーやワイパーのスイッチがステアリング・ホイール上にあったりするので、初ドライブの前にコクピット・ドリルを受けることは不可欠だが、そこをクリアしてしまえばステアリング・ホイールやペダル類が特に重いわけでもなく、「とりあえず移動させる」ことは昨日免許を取得したばかりの人にとっても、何ら難しいことはないものだ。

かくして、ピットロードを後にして、わずか6台だけのために占有された鈴鹿サーキット本コースへと、いざ出陣!

完全ウェットでは「ひたすら恐々の走り」に終始

ただし、路面はまだまだ完全ウェットで、前を行くインストラクター車が巻き上げる水煙によりワイパーは不可欠の状況。タイヤが温まらないこともあってグリップ感はかなり低く、コーナリング中に少しでもラフなアクセルワークを試みると、たちまち後輪が”ムズムズ”し始めるのを感じさせられる。

そもそも、こうした怒涛のパワーと2WDシャシーの組み合わせが成立するようになったのは、昨今の高度な電子制御のサポートがあってこそ。アクセルを踏み込むと、メーターパネル内でトラクション・コントロールの作動を示すワーニングランプがたちまち点滅し始めることに、改めてそんなことを教えられる。

そうした状況ゆえ、2WDならではの自由なハンドリングを味わう暇も無く、率直なところ「ひたすら恐々の走り」に終始した3周×2回目のセッションが終了する頃になると、雨は完全に上がって路面も徐々に乾き始めることに。

ノーズの動きは切れ味バツグン。俊敏さと軽快さが心地良い

コース借り切り終了の時刻が迫るのにやきもきさせられたものの、何とか3回目の走行へとコースイン。このセッションでは、先導車がかなりペースアップしてくれたこともあり、ここでようやくLP580-2のポテンシャルの一端を垣間見られることになった。

コーナーへの進入速度を高めて行くと、その俊敏な動きはなるほど「フロント・セクションが軽い2WDならでは」というフレーズが納得出来る印象。ステアリング操作に対するノーズの動きは切れ味バツグンで、ミッドシップ・レイアウトの持ち主ならでの俊敏さと軽快さが心地良い。

1気筒が520cc強という”大容量エンジン”ではありながら、アクセル操作に対する応答性は、シャープでありつつも繊細なコントロールが可能であることが好印象。良い意味で、「ランボルギーニもマナーが良くなったナ!」と感心させられるのは、こんなテイストを感じさせられる瞬間だ。

オーバー8000rpmの強烈なフル加速を味わう至福

当然ながら安全第一ゆえ、コーナーへの飛び込み時には十分過ぎるほどの減速に徹したものの、それでもこのコースで最もスピードの乗るバックストレート後端では、スピードメーター表示は260km/hをマーク。背後からのV10サウンドを耳に、オーバー8000rpmまで引っ張っての強烈なフル加速を味わうのは、まさに至福のひとときだ。

加速もハンドリングも、すべてに高いゲインが「操る愉しさ」を最も色濃く明解に演じてくれるウラカンが、末尾に「2」の数字を与えられたこのモデルであることは、間違いなさそうだ。 

スペック

【 ウラカンLP580-2 】
全長×全幅×全高=4459mm×1924mm×1165mm
ホイールベース=2620mm
車両重量=1389kg
駆動方式=MR
エンジン=5.2L V型10気筒DOHC直噴ドライサンプ
最高出力=427kW(580ps)/8000rpm
最大トルク=540Nm(55.1kg-m)/6500rpm
トランスミッション=7速DCT
サスペンション=前:ダブルウィッシュボーン式、後:ダブルウィッシュボーン式
タイヤサイズ=前:245/35 R19、後:305/35 R19
欧州複合モード燃費=11.9L/100km
使用燃料=プレミアムガソリン
車両本体価格=2535万840円

※参考
【 ウラカンLP 610-4 】
全長×全幅×全高=4459mm×1924mm×1165mm
ホイールベース=2620mm
車両重量=1422kg
駆動方式=4WD
エンジン=5.2L V型10気筒DOHC直噴ドライサンプ
最高出力=449kW(610ps)/8250rpm
最大トルク=560Nm(57.1kg-m)/6500rpm
トランスミッション=7速DCT
サスペンション=前:ダブルウィッシュボーン式、後:ダブルウィッシュボーン式
タイヤサイズ=前:245/30R20、後:305/30R20
欧州複合モード燃費=12.5L/100km
使用燃料=プレミアムガソリン
車両本体価格=2970万円


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