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新型A4オールロードクワトロ試乗。インテリジェントなSUVの選択肢

2016-4-23 11:00| post: biteme| view: 993| コメント: 0|著者: 文:木村 好宏/写真:Kimura Office

摘要: A4オールロードクワトロがフルモデルチェンジ オフロードカーをベースにした威圧的なSUVと一線を画すワゴン・ベースのクロスオーバーモデルは、SUV全盛の時代にあっても、ニッチではあるが根強い人気を持っている。1 ...

新型A4オールロードクワトロ試乗。インテリジェントなSUVの選択肢

A4オールロードクワトロがフルモデルチェンジ

オフロードカーをベースにした威圧的なSUVと一線を画すワゴン・ベースのクロスオーバーモデルは、SUV全盛の時代にあっても、ニッチではあるが根強い人気を持っている。1995年に発売されて以来、北米で人気のレガシィ アウトバックが良い例だ。アウトバックに続いて、1998年にはボルボがXC70(V70XC)を発表、クワトロで4WDブランドを築いたアウディは1999年にA6 (C5系)アバント・ベースのA6オールロードクワトロを発売した。このモデルが好評だったことから、続いて2009年にはワンクラス下のA4アバント(B8系)にもオールロード版が追加された。

そして昨年、ベースモデルのA4 がB8型からB9型へとフルモデルチェンジしたのを受けて、2代目のA4オールロードクワトロが今年のデトロイト・ショーでワールドプレミアを飾った。その4ヵ月後、爽やかな初春のミュンヘン空港で開催された試乗会で私を待っていたのは、市販準備の整った新型A4オールロードクワトロであった。

完成度高いA4ベースのエクステリア

A4アバント・ベースながらオールロードクワトロは、スタンダードより34mm高くなったロードクリアランス、樹脂製のホイルアーチに収まった17インチタイヤ(テスト車はオプションの18インチ)、そして前後のアルミ製オフロード・プロテクト・ガードなどで、控えめながらもワゴンとは別格であることを物語っている。彫りの深いエッジの立ったプレスラインと、力強いサーフェスから構成されるベースモデル・A4のデザインはオフロードルックに似合っており、全体の印象に後付け感は全く感じられない。

もちろん、インテリアもA4に準じて文句の付けようのない視認性と操作性、高品質ただよう規範的なデザイン、仕上げを誇っている。

252psの2.0リッターTFSI搭載モデルに試乗

試乗に選んだのは2.0リッターのTFSI (ガソリン直噴ターボ)で、最高出力252ps、最大トルク370Nmを発生する。組み合わされるトランスミッションはオプションの7速Sトロニック(DCT)だ。

まずはミュンヘン空港から一部アウトバーンを含む一般道路を組み合わせた104kmのコースへ向かう。変わらずスムーズなパワートレーンと快適なシャーシは、高速セッションでは粗探しをしようにも文句の付けどころがない。

一般道へ入ると休日故に狭い道路にクルマが溢れている。仕方が無いので指定コースから外れてさらに脇道へ入るが、視界の良さとゲインのしっかりしたEPAS(電動パワーステアリング)のおかげで、全長4.73m、全幅1.84mのワゴンボディをまるでコンパクトカーのような取り回しで走らせる事ができた。

到着した中継地点で我々を待ち受けていたのは美味しいランチと、特設オフロード・コースであった。採石場に積み上げられた砂利の山を巡るコースは、固められてはいるが所々に緩んだ路肩もあり気を許せない。そこではアウディの伝統あるクワトロ4WDシステムが素晴らしい走破性を見せてくれる。

クワトロはフルタイムからオンデマンドへ!

ところでアウディのクワトロシステムはこれまでフルタイム4WDとして知られており、販売台数の半分は4WDバージョンであった。しかし今年の年頭に発表された「クワトロ・ウルトラ」の導入でフルタイム4WDではなくなっている。

アウディの4WDシステム「クワトロ」の売りは“縦置きエンジン×前輪駆動”ベースのフルタイム4WD、つまり絶対的なトラクションの確保であった。機構的に言えば、プロペラシャフトを通じて後輪は常にトランスミッションとメカニカルに繋がっていたわけである。言い換えれば常に後輪を引きずっていたことになる。アウディは燃費効率のさらなる向上を目指して、この引きずり抵抗を無くすチャレンジに出たのだ。

それが、アウディのエンジニアが5年の歳月を経て完成させた「クワトロ・ウルトラ」である。従来、4WDの必要ない平坦でドライな道では、センターデフを切って前輪駆動で効率を高めていたわけだが、それでも後輪はセンターデフ以降のパーツ(プロペラシャフトなど)を引きずっていた。この負荷は100kmあたり0.5リッターと無視は出来ない。

前後のクラッチでプロペラシャフトと後輪を完全分離

そこでアウディは4WD が不要になる0.5秒前に、センターデフに加えて、プロペラシャフトと後輪もクラッチで切り離す方法を考え出したのである。車速、エンジン回転数、横&縦方向の加速度、ヨーモーメント、外気温、路面ミュー、ダイナミック、前後アクスル、ディストリビューションなどの車両情報を0.01秒ごとに把握して、トランスミッション後端にあるセンターデフの多板クラッチと、リアアクスル内に組み込まれたドッグ・クラッチを切り離す。

しかもそれは全く自然に、予知的に、そして瞬時に行われるのでドライバーが気づく事もない。その結果、最大で100km走行あたり0.3リッターの燃費を節約することができる。まさにインテリジェントな4WDシステムの誕生である。私はアウディのエンジニアと共にテストコースを走ってみたが、FFと4WDの切り替えに全く気がつかなかった

都会派SUVのインテリジェントな選択肢

アウディA4オールロードクワトロはSUVとは違いニッチな商品である。しかし、都会の風景の中では、無骨なだけのSUVよりインテリジェントだ。また、実は前輪駆動という“似て非なるSUV”のはびこるご時世にあって、本格的オフロード性能を隠し持っている姿も控えめながら頼もしい一台である。

試乗会の行われたドイツではすでに販売がスタートしており、価格は163hpの2.0リッターTDIを搭載するベースモデルが19%の付加価値税込みで4万4750ユーロ(約550万円)となる。日本には右ハンドル仕様が準備されており、早ければ5月末頃に導入されると予想されている。

スペック

【 アウディ A4 オールロードクワトロ 2.0 TFSI 】
全長×全幅×全高=4750×1842×1493mm
ホイールベース=2818mm
車両重量=1580kg
駆動方式=4WD
エンジン=2.0リッター直列4気筒DOHC・直噴ターボ
最高出力=185kW(252ps)/5000-6000rpm
最大トルク=370Nm/1600-4500rpm
トランスミッション=7速デュアルクラッチ
サスペンション=前:ウィッシュボーン式
        後:ウィッシュボーン式
タイヤサイズ=前後225/55R17
欧州複合サイクル燃費=6.4L/100km
使用燃料=プレミアムガソリン
価格=4万4750ユーロ~
※欧州参考値


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