世界カー・オブ・ザ・イヤー試乗会で乗ってビックリ一体なんなんですかコレ!? 今やヴィトンやグッチみたいな有名ブランド品ですら国内外の格差がなくなりつつある中、よりグローバルな商品でもある自動車で明らかな内外格差が残ってるとは…な~んて、本当は日米マーケティングの違いなんですけどね(笑)。 それはマツダ・ロードスター。日本仕様は131psの1.5リッター直4スカイアクティブガソリン搭載だが、よりパワーを好む北米仕様は排気量のデカい2.0リッター直4搭載で最高出力は155hp。補正すると約157psだから実質差26ps。かたや最大トルクは150Nmに対し201Nmだから51Nmも差がある。 もちろん燃費は北米仕様の6MT車が街中27MPG(約11.5km/L)でハイウェイ34MPG(約14.5km/L)だから、日本の1.5リッターの方がエコで燃費もいいだろうし、日本はなんだかんだ低速社会なのでこれで十分とアタマでは納得したものの、先日北米で行われた世界カー・オブ・ザ・イヤー試乗会で乗ってビックリ。2.0Lエンジン、想像以上に楽しいじゃないですか! 走りの好みは人それぞれとはいえ。 試乗モデル「CLUB」はブレンボ製ブレーキ装着見た目はズバリ、ほぼ日本と同じだ。厳密には前後タイヤハウスのマーカー部が北米仕様はランプ点灯可能だし、今回乗った「CLUB」はブレーキがブレンボ製で前後バンパー下にワイルドなブラック色のスカートを備えてはいたけど。 とはいえ、全長×全幅×全高で154.1(約3915)×68.3(約1735)×48.8インチ(約1240mm ※17インチホイール車)のボディサイズといい、前後バンパーのカタチといい違いはほぼない。一方車重はエンジン拡大に伴い2332lbs(約1058kg ※MT車)と1トンをちょいオーバーしているよう。 スペック以上のヤンチャキャラ乗るとテイストは出足からかなり違う。まずクラッチを繋ぐなりガツンとラフに出る。ここは日本仕様にはない丁寧操作が必要で、明らかに2.0Lの方がトルクが太く、もしかしてクラッチ特性も違う。明らかに最初っからヤンチャキャラだ。 エンジン音も微妙に違って乾いたテイストで音圧もデカめ。なにより吹けが2.0Lの方が全然ドラマチック。2000rpmあたりからピークパワーを発揮する6000rpmまでスムーズに伸び、6気筒ほどの滑らかさはないが1.5Lより全然キモチいい! 比べると日本仕様はどこまで回してもトルク感は均一。排気量の割に低回転域からトルクが出てるし、全体的に燃費に気を使ったエンジンという気がする。ついでにシフトもクラッチとデフが違ってる分ゴリゴリ感があり、2.0Lの方がズバリ古典的で楽しいは楽しい。 ジェントルな日本仕様、ワイルドな北米仕様同時に足回りも北米ロードスターの方が明らかに硬め。路面の継ぎ目でそれなりにガツンと来るし、パワーが上がった分強化されているのがわかる。結果、全体の味付けが分かり易くスポーティ、敢えて言うとガキっぽいのだ。 比べると日本仕様の方がパワースペックの違い以上に味付けが大人しく、非常にジェントル。それでいてステアリングフィールの良さは日米ともに変わらないから、好みは人それぞれかもしれない。「日本仕様で十分で上品でいい」と思う人もいるだろうし、「北米仕様の方がやっぱりヤンチャでワイルドで好き」という人もいるに違いない。 ワインディングで際立つキャラの違いその差はワインディングを攻め始めるとさらに顕著で、北米のCLUB仕様のMT車はLSD標準なので、コーナーで早めにアクセルを踏み、リアを路面に押しつけるようにクリアすることが可能。アクセル操作中心にアグレッシヴに曲がることが出来るのだ。つまり若々しくも多少乱暴な走り方を受け入れる。 このキャラの違いはまさに日米スポーツカー観の違いそのもので、日本じゃロードスターで普通に街を流す人が多いが、かたやアメリカじゃ積極的にワインディングを攻める人が多いのだろう。 とはいえこの味を知った今、日本でも2.0Lロードスターが選べたらいいのに、と思ったのは事実。今後ハードトップ仕様と同時に出るのでは? という勝手な予測もあるがウワサの域を出ず、やはり軽量で振り回せるオープンの2.0L車もぜひ作って欲しい。そう、よりヤンチャで激しい走り屋向けの追加グレードとしてね。 スペック【 CLUB 】 |
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