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新型レクサスLX、1100万円のプライスタグを掲げる頂点SUVの実力は?

2016-1-5 13:05| post: biteme| view: 906| コメント: 0|著者: 文:川端 由美/写真:小林 俊樹

摘要: 今も昔も“モテ車”の代表格 もし、私が20代の女性だったら(笑うところではありません)、「このクルマで彼に迎えに来て欲しい!」と思っちゃうようなSUVなのである。話を急ぐようだが、そうレクサス「LX」を結論づ ...

新型レクサスLX、1100万円のプライスタグを掲げる頂点SUVの実力は?

今も昔も“モテ車”の代表格

もし、私が20代の女性だったら(笑うところではありません)、「このクルマで彼に迎えに来て欲しい!」と思っちゃうようなSUVなのである。話を急ぐようだが、そうレクサス「LX」を結論づけようと思う。

え? カワバタさんはそういう趣味なんですか? と思われるかもしれないが、私が大学生の頃にはSUVブームなるものがあって、トヨタ・ランクルや三菱パジェロや日産テラノなどに乗って、スキーに連れてってくれる人がモテた時代だった。不思議なことに、若い女性が大型クロカンに乗る男性を好む傾向は、今の時代も変わらない。仕事柄、リアルに20代のモデル女子と話す機会があるけれど、そのときに出てくる「彼のクルマ/彼に乗って欲しいクルマ」の多くが大型のクロカンやSUVなのだ。

話をレクサス「LX」に戻そう。“レクサスの本場”であるアメリカでは、1996年からレクサス・ブランドのフラッグシップSUVとして販売されていた。中東やロシアでも人気を博しており、当然、日本への上陸を待ち望んでいた人も少なくないはずだ。

今回、新型になるにあたって、内外装がグッとモダンになり、安全装備や快適装備も充実したことが、日本導入の大きな後押しとなったように思う。ちょうど日本ではミニバン・ブームが一段落して、高級ミニバンのユーザー層から“3列シートのラグジュアリーSUV”へと移行する人が増えてきている。

しかも、LLクラスの国産ミニバンでは、600万円超の豪華仕様が飛ぶように売れている。輸入SUVでも、ポルシェ「カイエン」やメルセデス・ベンツ「ゲレンデヴァーゲン」といった「超」が付く高級SUVが売れている。いまや、レクサスが「LX」で5.7リッターV8を積む1100万円のモノグレード展開と聞いても、驚く時代ではないのだ。

3列シートでミニバン風の使い方ができる上に、所帯じみて見えないどころか、20代のモデルさんにだってウケちゃう、というオマケ付きなのだ。予算さえ許せば、ゴージャスで大きなSUVに乗りたい! と思う男性諸氏が増えるのも頷ける。

フラッグシップに相応しい威圧感と存在感

さて、このあたりで20代のモデルさんの意見を聞いてみよう!…という企画ではないので、残念ながら、170cm超と身長だけはモデル並の私がリポートしていく。

新型「LX」は、最近のレクサス・ファミリーに共通する台形を上下に重ねたような大型のスピンドルグリルと3連のLEDランプが、レクサスのフラッグシップSUVに相応しい押し出し感の強さを醸し出している。小さめなモデルでも威圧感を感じるくらいの顔出ちだから、当然このサイズになると、ドドーンと前に押し出されてくるような印象だ。

また、アウディA8のようなシーケンシャルに点灯するターンシグナルランプを採用していて、鋭角にえぐられたような形のポジションランプとあわせて独自の顔立ちを作り上げている。加えて、前後のタイヤに沿った力強いアーチと21インチの大径アルミホイール、それを結ぶ張りのある面によって、サイドビューからも強い存在感を感じる。

全長5065×全幅1980×全高1910mmのスリーサイズは、見上げるほどの大柄である。さすが、アメリカ育ちである。ドアを開けるとステップが出て、運転席へと誘ってくれる。さらに乗降性を高めたい場合には、4輪アクティブ・ハイト・コントロール機能(AHC)の設定からLoモードを選べばいい。フロント60mm&リア40mm低められた車高は、乗り降りを歓迎してくれるかのようだ。オフロードでの走破性を重視して最低地上高は225mmも確保されているが、Hiモードを選ぶと、さらに60mmも上昇する。

フレーム構造のクルマとしては乗り心地が良い

運転席からの眺めは、外観から想像する期待を超えるものだった。レザーやウッドといった素材をふんだんに奢り、さらにメタルのような異素材を使って、高級車然とした仕立てだ。装備面も、レクサスのフラッグシップSUVと呼ぶべきもの。パッドで操作するタイプのナビゲーションシステムはタッチパネル式と比べると操作に慣れを要するものの、慣れてしまえば案外使いやすい。なによりも、ナビ画面が奥まったところにレイアウトされることにより、運転席からの眺めがすっきりしている。

車高調整に加えて、走行モードの設定やオーディオやカーナビなどの機能が充実しており、あちこちにボタンやノブがあって触ってみたくなるのだが、なにはともあれ走りだしてみよう。

シフトヘッドをDレンジに入れてアクセルを踏み込むと、最高出力377ps/5600rpm、最大トルク534Nm/3200rpmを発揮する5.7リッターV8ユニットならではの力強さで、ボディをぐいっと押し出してくれる。スーパーインテリジェント8速ATなるオートマティックトランスミッションの躾がよく、低速域から高速域まで滑らかな加速をしてくれる。いざ、加速が欲しいときにも、さっとシフトダウンして適正なギアを選んでくれる。

「エコ」「コンフォート」「ノーマル」「スポーツS」「スポーツ S+」という5つのモードが用意される「ドライブモード・セレクト」の中から、乗り心地重視のコンフォートを選んで走り出してみる。オフロードでの走破性を重視して強靭なフレーム構造を持つ一方で、キャビン部分を独立させてロードノイズや振動が伝わるのを抑えている。確かに、フレーム構造のクルマとしては乗り心地が良い方だ。アダプティブ・バリアブル・サスペンション(AVS)によって、ダンパーの減衰力を自動で制御してくれる機能も、乗り心地の向上に貢献しているようだ。

都会では風格ある走りを堪能すべし

市街地での実力を確認しつつ、お次は「スポーツS」を選んで、高速道路へ向かって舵を切った。エンジンの応答が高まる設定ゆえに、高速道路の合流でアクセルを踏み込むと、ぐわっと盛り上がるように力を発揮してくれる。2720kgと重量級のボディではあるが、あっという間に法定速度に達してしまう。「スポーツS+」では、エンジンの出力の出方はスポーツSと同様だが、サスペンションの設定がハンドリング重視の方向に制御される。

もちろん、セダンやスポーツカーと比べれば、首都高のつなぎ目のようなところでは突き上げ感が伝わってくるし、これだけの重量級で高重心ともなれば、コーナリング時の身のこなしが重々しい印象は否めない。オフロードでの走破性に思いを馳せつつ、都会ではアメリカ発祥の大型SUVらしい王者の風格ある走りを堪能すべきだろう。

一般道では取り回しに苦労するかと予想していたけれど、意外にそうでもない。最小回転半径は5.9mと決して小さいわけではないし、どこをどうみても巨体ではある。機敏とはいえないものの、操舵フィールに重みがあって、シュアなハンドリングが可能で、直進安定性にも優れている。4つ角にタイヤを踏ん張ったスタイリングから前後のオーバーハングが短く、運転席からの見切りがよいことなども奏功して、5m超の長さで2m弱の幅のクルマとしては扱いやすかった。

悪路での走破性はクルマの価値につながる

今回のテストステージでは試すことはできなかったものの、このクルマの真骨頂であるオフロード性能についても言及しておくべきだろう。オーナーになってもめったに使わないかもしれないが、この手の本格クロカンの魅力はいざというときのポテンシャルの高さにあるからだ。

また、私はこれまでに転げ落ちて死ぬんじゃないかと思うような急な岩場を走破したり、ボディの半分くらいはありそうな沼を渡るといった過酷なオフロード体験を何度もしているが、そのたびに「悪路での走破性の高さはそのままクルマの価値に相当する」というアメリカ人の本格クロカンに対する価値観を肌で感じている。

レクサス「LX」には前述の通り、車高が最大60mm高められるハイト調整機構に加えて、インテリアが水平基調である点もオフロードを走るときにドライバーが車両姿勢を確認しやすいために採用されている。ダイヤル式の「マルチテレイン・セレクト」には5つのモードが設定されていて、「ロック」「ロック&ダート」「モーグル」「ルーズ・ロック」「マッド&サンド」と状況に応じたモードを選べば、自動で4輪のトルク配分やブレーキの制御を最適化してくれる。

さらに本気のオフロード走行、例えば岩場に砂が浮いたような滑りやすい路面で、なおかつアップダウンも激しいといった状況では、クロール・コントロールが役に立つはずだ。この機能を選択すると、ドライバーは操舵のみを担当して、クルマが自動でアクセルやブレーキをコントロールしながら極低速で走ってくれる。5段階で調整ができて、ホイールスピンや各輪のロックも制御できるため、スタックから脱出する能力が高い。

強力なライバルにもひけを取らない

幸いにしてお世話になることはなかったが、安全装備も最新のものが備わっている。歩行者検知機能付きのプリクラッシュセーフティに加え、レーン・ディパーチャー・アラート、対向車の眩惑を防止するアダプティブ・ハイビーム・システム、全車速追従機能付きレーダー・クルーズ・コントロールをパッケージ化した「レクサス・セーフティ・システム+」が標準で装備されている。

標準で装備されていないのは、ハーマン/カードンの最上級オーディオ・ブランドであるマークレビンソンのオーディオシステムと後席エンターテインメントシステムくらいだが、「LX」を新車で買える人であれば、マークレビンソンをオプション装備することを強くお勧めする。車室内の静粛性の高さは、さすがレクサス! と言える高基準に沿っており、車両開発時から一貫してオーディオ開発チームが関わっていることもあって、クルマのなかでこれほどの音が聞けるのかと感心するレベルにあるからだ。

装備充実、機能満載ゆえに、だいぶ説明が長引いたが、そろそろ新型「LX」を総括しよう。同クラスのライバルといえば、前述のカイエンやゲレンデヴァーゲンに加えて、レンジローバーあたりが視野に入ってくる。比べられるようで比べにくい個性を放つモデルばかりだが、この中に並べてもレクサス「LX」はひけを取らない個性派だ。

ゴージャスな室内空間に加えて、走りと安全と快適の全方位で最新の装備を搭載している。なによりも、1100万円でレクサスの最高峰SUVに乗るという満足感が得られる。もしあなたが、子どもがいる家庭を大切にしていて、1000万円超の新車を買える成功したオジサマで、若い女性にも「このクルマで迎えに来て欲しい」と思われたいなら、間違いなく選択肢に入れるべき1台だ。

スペック

【 LX570 】
全長×全幅×全高=5065mm×1980mm×1910mm
ホイールベース=2850mm
駆動方式=AWD
車両重量=2720kg
エンジン=5.7リッターV型8気筒DOHC
最高出力=277kW(377ps)/5600rpm
最大トルク=534Nm(54.5kg-m)/3200rpm
トランスミッション=8速AT
サスペンション=前:ダブルウィッシュボーン式
        後:トレーリングリンク式
タイヤサイズ=285/50R20
JC08モード燃費=6.5km/L
使用燃料=プレミアムガソリン
車両本体価格=1100万円
発売日=2015年9月14日


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