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マツダ i-ACTIV AWD、究極の狙いは「FFより燃費のいい4WD」

2016-1-6 13:30| post: biteme| view: 980| コメント: 0|著者: 文:小沢 コージ /写真:望月 浩彦

摘要: 4WDの特性を活かして燃費向上!? もうビックリだわ。いまだヒョウタンから駒というか「痩せてる人より太った人の方が軽い!?」みたいなオキテ破りを本気で追求するメーカーがあったとは。それはかの常識外エンジン圧縮 ...

マツダ i-ACTIV AWD、究極の狙いは「FFより燃費のいい4WD」

4WDの特性を活かして燃費向上!?

もうビックリだわ。いまだヒョウタンから駒というか「痩せてる人より太った人の方が軽い!?」みたいなオキテ破りを本気で追求するメーカーがあったとは。それはかの常識外エンジン圧縮比を追求したマツダであり、今回の非常識テーマは「FF(2WD)より燃費のいい4WDを作れ」というものだ。

世の中、2輪駆動より4輪駆動の方が燃費が悪いのは当たり前。真ん中にドライブシャフトを置かない電動4WDの新型プリウスですら、SグレードのFF仕様が37.2km/Lなのに同グレードの4WDモデルは34.0km/Lと落ちるし、ドライブシャフトを持つシエンタのガソリン仕様はFFのX Vパッケージが20.6km/Lなのに、その4WDモデルは15.4km/Lと大幅に落ちる。つまり4WDシステム自体が余計な摩擦になっているのは明白で、論理的思考をモットーのエンジニアがそこを追求するとはちょっと思えない。

が、今回伺ったマツダの北海道雪上試乗会で4WD開発担当の八木康エンジニアは言う。「スカイアクティブの開発が始まった頃は2WDと4WDの差を限りなく無くすと言っていました。ところがそれを聞いた今の藤原常務に『タイヤを含めて考えてみて』と言われて考え直したんです」。そこで想像したのが、タイヤ抵抗まで考えた時の4WDの利点だ。

逆転の発想で全体効率をアップ

八木エンジニア曰く「タイヤは常に人間がわからないレベルで滑っている」そうで、それは悪路ほど大きくなるという。そりゃそうだ。雪道じゃ普通に走るだけでタイヤに抵抗を感じるし、滑りも大きくなる。

そこで一つのヒントだが、もしも2輪駆動で走っていた時にイチ駆動輪にかかっていた抵抗を2として、同じ状態で4輪駆動で走ってみたところイチ駆動輪への抵抗が1に減るとしたらどうだろう? 駆動力をタイヤ4つに細かく分けることで一つ一つのタイヤをよりラクに回せる。となると総合駆動抵抗は2×2で4だったのが、1×4の4で同じになるどころか、4輪の方が短い加速時間で済むので総合抵抗が小さくなる。

分かりにくい話だが、駆動力を4つに分配することで、タイヤ1つの仕事量や抵抗を減らせて逆に全体効率が良くならないか? という発想の開発をしたのだ。

で、実際にスカイアクティブ世代になって生まれた新世代4WDシステム「i-ACTIV AWD」搭載のCX-5で比べたところ、一部の雪道上りに限ってはFFのCX-5より4WDのCX-5の方が3%燃費が良くなったという。条件は限られるが、常識破りの「FFより燃費がいい4WD」が生まれたのである。

徹底した予知能力と徹底したムダ省き

というわけで不躾オザワも今回i-ACTIV AWDシステムを搭載するCX-5、デミオ、アテンザに旭川で乗ってみたが、率直に言うと燃費削減レベルは体感としてはわからない。ほんの少し効率がよくなっただけだからだ。ただ、それ以上に予め27種類の情報を処理し、レスポンス良く発進する4WD性能は体感できた。特に凍結路の上りの発進はFFと4WDじゃ大違い。

しかし今回のマツダのi-ACTIV AWDの本当の凄さはそれだけじゃない。まずは今回のスカイアクティブ世代の4WDシステムを考える時、八木エンジニアは徹底的にムダを無くすことにした。まずデミオからCX-5からアテンザまで基本同じ考えで作り、実際のユニットも強度別に2種類しかつくらないこと。比較するとスバルの4WDシステムはおそらく4種類もある。

それと使える4WDを考えた時、絶対パワーではなく、本当に必要とするパワーを最適タイミングで繊細に伝えた方がよいとなり、4WDシステムの強度や負担を徹底的に減らした。ビックリするが今回のシステムはリアデフにしろ、フロントのパワーテイクオフにしろ、ドライブシャフトにしろ、ほぼ軽のキャロル用程度。結果、旧型アテンザと比べ、新AWDシステムは損失を82%も低減できた。

最適な前後駆動力バランスが良燃費を生みだす

そしてここからが本当の白眉だが、このi-ACTIV AWDは4輪車速やエンジン駆動力はもちろん、ステアリング角からブレーキ液圧まで27種類の情報センシングで「予測」している。

具体的にはコーナリング中に突如ドライから雪面に入る! となると瞬時でリア駆動を増やしてアンダーステアを消すような制御をしている。それも1秒間で200回レベルの高速演算でだ。それらの制御は人間の感覚として自然に感じる方向なので、運転して分かり易かったりはしない。ただ、最終的には雪道もドライとさほど変わりないフィーリングで走れるわけだから凄い。

それと面白いのは、当初の「FFより燃費のいい4WD」の話だが、いくら4WDシステムを軽くし、柔らかい専用オイルを使って機械抵抗を減らしてもドライ路では、FF状態の方が燃費がいいという。そりゃそうだ。ドライは全体の抵抗が小さくなるからだ。

ところが悪路では、確実にタイヤ抵抗が重くなるので4WDにした方が燃費が向上する。そこでi-ACTIV AWDでは、その損得を計算し、常に“燃費的に最適なトルク配分”で走れる。

そしてこれを突き詰め、さらに駆動ロスを減らしていけば「ドライ路面でもFFより燃費のいいAWD」を作れると八木エンジニアは言う。なんというマンガっぽいほどの理想主義だけどこれぞマツダ! またまたその1人突き進む姿勢に参ったオザワなのである。

スペック

【 CX-5 XD プロアクティブ(4WD) 】
全長×全幅×全高=4540mm×1840mm×1705mm
ホイールベース=2700mm
車両重量=1620kg
駆動方式=4WD
エンジン=2.2リッター直列4気筒DOHC・直噴ターボディーゼル
最高出力=129kW(175ps)/4500rpm
最大トルク=420Nm(42.8kg-m)/2000rpm
トランスミッション=6速AT
タイヤサイズ=225/65R17
JC08モード燃費=18.0km/L
使用燃料=軽油
車両本体価格=316万4400円


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