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トーヨータイヤのスタッドレス、ガリットGIZに試乗

2015-10-30 17:50| post: biteme| view: 286| コメント: 0|著者: 文:五味 康隆 /写真:トーヨータイヤ

摘要: タイヤメーカーの意地とも呼べる進化!? 「アイス路面でタイヤが鳴く音を聞いたことがあるだろうか?」。ドライ路面であれば、タイヤのグリップが限界を超えて滑りだした時に「キーーーッ」という、甲高いスキール音 ...

トーヨータイヤのスタッドレス、ガリットGIZに試乗

タイヤメーカーの意地とも呼べる進化!?

「アイス路面でタイヤが鳴く音を聞いたことがあるだろうか?」。

ドライ路面であれば、タイヤのグリップが限界を超えて滑りだした時に「キーーーッ」という、甲高いスキール音(タイヤが鳴く音)を聞いたことがある人も少なくないだろう。

この音は基本的に路面に対してタイヤのグリップ力が高い状態でなければ生じない。雨の日はスキール音が小さくなるし、歩くことさえままならないアイス路面ではスタッドレスタイヤを履いていてもスキール音などはしない…はずだった。しかし、トーヨータイヤの「GARIT GIZ(ガリットGIZ)」は比較的に水が表面に浮いていないアイス路面だと、小さく“キュキュキュッ”というスキール音が生じる。正直これには驚くとともに、タイヤメーカーの意地とも呼べるスタッドレスタイヤの進化を感じる。

振り返れば、凍った道で絶大なグリッップ力を発揮するスパイクタイヤがアスファルト路面を削り粉塵を巻き上げて人体に害を及ぼすことから使用が制限され出した1990年前後から、タイヤメーカーを問わずユーザーアンケートには絶えずアイス路面でのグリップが足りないという不満が挙がってきた。いうなれば、アイス路面でのグリップ向上はタイヤメーカーの使命。今でもアイス路面に対するスパイクタイヤのグリップレベルから考えたら最新スタッドレスタイヤは足元にも及んでいないが、それでもスキール音が出るレベルまでアイス路面でグリップ力を稼げるようになったことには拍手を送りたい。

その要になったのが、ガリットGZの場合、スパイクタイヤがグリップしていた原理と同じ、アイス路面へのひっかき効果を求めた鬼クルミの採用だ。

鬼クルミ、NEO吸水カーボニックセル、ナノゲルゴム

アスファルト路面よりも柔らかくてアイス路面よりも硬い素材でありながら、安定して入手できることに主眼を置き、トーヨータイヤが探し当てたのが「鬼クルミの殻」だ。

殻の含有量を摩耗性も踏まえながら最大まで高めてひっかき効果を高めたのがこのガリットGIZ。しかし、ただ鬼クルミを混ぜればアイス路面でスキール音が出るほどのグリップを発揮するわけではない。やはり解決すべきは、全てのスタッドレスタイヤの共通の敵である水分。見た目では氷の上に水がなくても、タイヤからの熱で溶け出すミクロの水が、氷の上でタイヤをツルツルと滑らせるのだ。

そこで前作タイヤよりも吸水性が10倍も高い、どんなに聞いても種明かしをしてくれない新素材を使った新カーボニックセルを採用。スキール音が出ることからも、まずこの新素材が水分を瞬間的に吸収してグリップするお膳立てをしているのは間違いない。

路面上の水分を排除した後は、タイヤを氷面にいかに接地させるかが重要になる。昔はスタッドレスというと、接地面圧を高めてグリップさせる狙いでサマータイヤよりも細いタイヤを選ぶ傾向があったが、今のスタッドレスタイヤの技術レベルでは、考え方は逆になっている。水分を吸い取り、ひっかき効果を最大に活かすためなるべく広い面積で接地させるのだ。そのためGIZも、アイス路面の微細な凸凹を包み込めるように柔軟性を高めるべく、低温でのグリップ低下を招くゴムの硬化を防ぐ、独自開発のナノゲルゴムを使用している。

アイス路面でスキール音が発生するレベルのグリップ力は、このように「吸水」+「密着」+「ひっかき」の合わせ技で発揮されるというわけだ。

曲がれる安心感、穏やかな限界特性に好感

アイス性能は北海道のテストコースと、アイススケートリンクで試すことができたが、驚くのはスキール音だけではない。アイス路面での制動距離が短いのだ。

ブレーキの際に主役を担うタイヤセンター部分のブロックには、ガリットGIZの場合、通常よりも広めの開口部を持ったサイプ(スタッドレスタイヤ特有の線状の溝)が刻まれている。これがどうやらブレーキに効くようだ。一般的なサイプはブレーキ時にブロックが倒れこみ、サイプの口が閉じてしまい水を吸い上げられないことがある。ガリットGIZはブレーキ時も口が閉じない新3Dサイプを採用。これは先代タイヤと呼べる「ガリットG5」時代から好評の、雪上や氷上でのグリップの源でもあるエッジ効果向上や接地圧力の均等化を果たす「3Dサイプ」をベースにした、新しいブロック構造だ。

ちなみに実際の使用環境ではグリップ力はもちろん、コントロール性も大事。具体的に言えば、曲がることに加えて、ハンドルを切った瞬間にグリップしている手応えが伝わってきて「曲がれる!」と安心できることが必要。さらには、限界まで粘ってグリップして突然滑るよりも、穏やかに徐々に限界を迎えてヒヤッとしない滑り方をしてくれることも大事だ。実はガリットG5と比べるとガリットGIZは、そこが大きく進化していた。

ハンドルを切った瞬間に伝わってくる手応え。ブレーキを踏んだ瞬間の踏み応え相応の的確な減速感。この2つがハッキリと手足に伝わってくるので、アイス路面だけでなく圧雪路面も含めた冬季路面を安心して運転できる。またG5よりも有効舵角が増えており、奥でさらに曲がり込んでいるカーブでハンドルを切り足しても、手応えもクルマの動きもそれに応じてくれる懐の深さがある。

また、ガリットG4時代から導入している全方位のグリップバランスが優れる360度スタッドレスコンセプトも継承されており、縦方向と横方向のグリップバランスが良いのも好印象。圧雪路面での排雪性能は平均的で、若干ブロックパターンが目詰まりする時があるのが気になる部分ではあるが、全体的に優れた性能を持った、お勧めスタッッドレスタイヤであることに変わりはない。

【スペック】
135/80R13~225/45R18まで全64サイズ
価格=オープン


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