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新型スマートフォーツー試乗。回転半径3.3m&上質な走りと質感

2015-11-25 10:15| post: biteme| view: 583| コメント: 0|著者: 文:小沢 コージ /写真:望月 浩彦

摘要: 真の姿は時代に翻弄されてきたクルマ版「おしん」!? Bravo! 相変わらずその存在だけで素晴らしい!! このクルマが再び新しく、時代に合わせて生まれ変わったことに小沢は純粋な喜びを感じております。「3代目スマ ...

新型スマートフォーツー試乗。回転半径3.3m&上質な走りと質感

真の姿は時代に翻弄されてきたクルマ版「おしん」!?

Bravo! 相変わらずその存在だけで素晴らしい!! このクルマが再び新しく、時代に合わせて生まれ変わったことに小沢は純粋な喜びを感じております。「3代目スマート フォーツー」。

自分でコイツの軽仕様「スマート フォーツー K」を所有していたせいもあるけど、フォーツーはいわゆる“走り”や“質感”だけで語れる存在ではない。可愛い見た目とはウラハラに、激しい時代の流れに翻弄されてきたクルマなのであります。そう、あの「おしん」のように(笑)

初代の「スマート シティ クーペ」が生まれたのは20年近く前の1998年。当時から都会の渋滞や排ガス問題は深刻で、思い切って全長を2.5mと短くし、エンジンも600cc直3ターボとした超割り切り2人乗りカーだったわけだけど、売れたのは主にヨーロッパ。最高で年9万台と健闘し、初代は07年までに77万台と年間7万台レベルはいってたけど、大成功とはいかなかった。

理由は日本で考えるとよく分かるが、同じ5ナンバー車としてトヨタ・ヴィッツやホンダ・フィットと税金や諸費用はさほど変わらないのにラゲッジは小さく定員2名。それでいて価格は130万円台と安くなかったから。なにしろ日本ではピークで年3000台、末期で1000台レベル。マジメな話、バカ売れダイハツ・タントの月販の約10分の1と、ざっくり100分の1ぐらいしか売れなかったのだ。

「人や社会に、迷惑をかけない」って理想は素晴らしいけど、案外安くないし「使えなくない?」ってのが普通の人の認識だったわけ。つくづく人は理想ではなく、現実に引っ張られるものでありますな。会社も最初はメルセデスと時計のスウォッチ社の合弁だったのが途中でメルセデス傘下になったりと苦労が偲ばれますし。

素晴らしいのは0.9mも短くなった3.3mの小回り性能

しかし、今回8年ぶりに新型3代目登場! これまたあの手この手でしたたかに頑張ってて、健気でステキなわけですよ。

まず素晴らしいのはよりクルマっぽくなった見た目と、2代目で拡大した骨格のトリディオンセーフティセルのさらなる強化。超高張力鋼板等の比率を51%から72%に増やし、5エアバッグやシートベルトテンショナーも標準装備。ハイテク安全も自動ブレーキこそないものの衝突警告音機能や横風でもふらつきにくくするクロスウインドアシストを装備。

見た目は賛否両論だが、ボンネットが膨らみ、クルマっぽくなったと同時にライトがデカくなって存在感を増してる。まあ逆にフツーになった面もなくはないですが。

一方、実質スマートらしさも増しててそれは取り回し。全長×全幅×全高は2755×1665×1545mmと幅は10cm伸びたが長さは2.8m弱をキープ。特にビックリしたのは最小回転半径で先代より0.9mも短い3.3m!! 元オーナーからすると「自分の魅力わかってんな!」って感じ。まさにバレリーナが自らクルクル回ってるような感覚すら味わえます。

トランスミッション刷新でスムーズかつキレ良く変速

さらなるポイントはクオリティアップで、一新したインテリアはスマートらしいカジュアルなメッシュ生地を中心に全域で質感を増しているし、インナードアハンドルにしろクルマっぽいメタリック調。

なによりも走りだ。今回はパワートレインをルノーと共同開発した新作。エンジンは71psの1L直3と、スペックこそ変わらないもののより軽く滑らかに吹け上がり、乗り心地も向上、そして嬉しいのはやっとマトモなギアボックスを備えたこと。

遂に最新の6速ダブルクラッチトランスミッションを装備。今までのかったるい間延びしたシフトチェンジはなくなり、スムーズかつキレよく変速。滑らかな坂道発進を可能にするヒルスタートアシストも備えた。

一方、この手で重要なラゲッジスペースも220L→260Lに40L拡大。その気になれば小型トランクも積める十分な広さだ。

侮れない相葉クン効果と本命4ドアの追加!

ってなわけでスマートらしい扱い易さや荷室の広さを増しつつ、クルマらしい見た目や質感を得た3代目フォーツー。いかにも売れそうだが、そこはそんなに簡単じゃない。

根本的問題は解決してないからだ。車両価格は全域クオリティアップを図った結果、199万円(フォーツー エディション1 ラバオレンジ)~と安くないし、分かり易い指標となるモード燃費は21.9km/Lとほぼ据え置き。走りは確実によくなってるけど、本格コンパクト並みの安定感や質感を備えたわけじゃない。よって販売は冷静で当初は限定バージョンの「エディション1」が440台(ラバオレンジ220台、ミッドナイトブルー220台)のみ。

だが、それでも強力なバックアップは得ていてそれは、今回晴れてメルセデスブランドの一員として強力に打ち出されるのと、CMでもご存じ嵐の相葉クンをイメージキャラに使った事。若い女の子の認知度は、小沢の想定外に上がること必至だし、スマホとのリンク性能もアップし、ナビ代わりに使える専用アプリはもちろん専用ホルダーも得た。

しかし、それ以上の本当の進化は、フォーツーに勝るとも劣らない“スマートらしい4人乗り”の登場だ。来年発売予定の新型「スマート フォーフォー」のことで、あの「VW up!」より短い全長3.5m以下ボディな上、レイアウトは個性派のリアエンジンなのだ。

走りもかなり独特なことが予想され、真のスマート革命は実質こちらが受け継ぐのかもしれない。つまり今回はよき後継者を得た“教祖スマート”の再降臨。これはこれで楽しんでください!

スペック

【スマート フォーツー エディション1】
全長×全幅×全高=2755mm×1665mm×1545mm
ホイールベース=1875mm
車両重量=940kg
駆動方式=RR
エンジン=1.0L直列3気筒DOHC
最高出力=52kW(71ps)/6000rpm
最大トルク=91Nm(9.3kg-m)/2850rpm
トランスミッション=DCT
サスペンション=前:マクファーソン・ストラット式
        後:ド・ディオン式
タイヤサイズ=前165/65R15、後185/60R15
JC08モード燃費=21.9km/L
使用燃料=プレミアムガソリン
車両本体価格=199万円(ラバオレンジ)/204万円(ミッドナイトブルー)


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