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情報解禁! 新型アウディTTのファーストインプレッションをお届け

2015-8-20 17:00| post: biteme| view: 975| コメント: 0|著者: 文:塩見 智/写真:アウディ ジャパン

摘要: 9年ぶりのフルモデルチェンジで「TT3」へ 1998年、初代アウディTTが登場した時の衝撃たるや半端ではなかった。サークルラインを基調とし、ムダな装飾がなく機能的なことからバウハウス的とも称された初代だが、とに ...

情報解禁! 新型アウディTTのファーストインプレッションをお届け

9年ぶりのフルモデルチェンジで「TT3」へ

1998年、初代アウディTTが登場した時の衝撃たるや半端ではなかった。サークルラインを基調とし、ムダな装飾がなく機能的なことからバウハウス的とも称された初代だが、とにかく、こんなにもカッコよく、ほかの何にも似ていないデザインがあるのかと感心した。

2006年に2代目が出た時、これはこれで美しいプロポーションをしていたものの、なんだか普通のデザインに見えてがっかりした。あらゆる方面の性能は向上していたが、ずっと初代への郷愁が消えなかった。そして2015年、3代目登場。おかえり、カッコいいTT。

社内では初代から順にTT1、TT2、TT3と呼んでいるそうだが、便利なのでここでもその呼び方を使うことにする。9年ぶりにフルモデルチェンジしてTT3となった新型は、TT1、TT2から続く、下3分の2がボディ、上3分の1がキャビンというゴールデンルールが守られ、くっきりとしたフェンダーアーチも踏襲された。サイズはTT2とほぼ一緒。乗用車全体のトレンドに則って、ホイールベースが延長し、前後オーバーハングが短縮された。

R8譲りのシャープな顔つき

複数の直線をさまざまな角度で交差させることでヘッドランプやシングルフレームグリルを構成したような顔つきは、とてもシャープな印象を与える。これまでフロントグリル内に置かれていたフォーシルバーリングスがボンネットフード上に移動した。何に似ているかと言えば、新しいR8に似ている。

フロントに比べると、リアデザインは歴代を通じて変わらない。要素が少なく、すっきりシンプルなデザインだ。クルマを真横から見るとキャビン部分が非常に小さく見え、プラス2とはいえよくも定員4人分の空間を確保しているなと感心するが、実際には、リアに大人は座れない。下半身は収まるが、頭上スペースが圧倒的に足りず、首を曲げて乗ることになる。

腰から下はポルシェ911のリアよりも余裕があるが、頭上は同程度。従ってリアシートは事実上ちょっとした荷物置きとして機能するわけだが、そう考えると非常に有能だ。この空間があるとないとでは実用性がまるで異なるということが、TTロードスターと比較してみてわかった。

未来を実現した「バーチャルコックピット」

モデルごとの特徴をお伝えする前に、アウディが「バーチャルコックピット」と呼ぶ全モデルに共通するTT3最大の特徴からお伝えしたい。TT3のいわゆるメーターナセルの中(ステアリングホイール越しに観る部分)にアナログメーターは存在しない。代わりに12.3インチの高解像度液晶ディスプレイが設置されている。

クルマをエンジン始動前のオンの状態にすると、このディスプレイの左側に速度計、右側に回転計が表示され、その間の部分を埋めるように地図が表示される。これまでにもこの部分が液晶ディスプレイとなっていて、すべてをバーチャル表示するモデルは存在したが、TT3のバーチャルコックピットは圧倒的に高解像度で見やすい。

また、速度計と回転計を必要最小限のサイズに縮小して脇に追いやって大部分を地図表示に使ったり、一時的に地図の代わりにオーディオなどのMMI機能を表示させたりと、ステアリングホイールにあるスイッチやダイヤルを操作することで、さまざまに切り替えることができる。

いつかはこういう時代がくるかもしれないと漠然と予想していたものが実現された感じだ。20分ほど触って表示したい状態を自由に呼び出せるようになると、一気に気に入った。

「ベストダッシュボード周り2015」に認定

最大の功績はセンターパネルからディスプレイを排除したことだろう。年々大きくなっていたディスプレイから解放されたことで、インテリアデザイナーは小躍りしたんじゃないだろうか。

TT3のインパネ中心部は、ジェット機のエンジンのようなエアコン吹き出し口が大きく3つセンターに配置されているほかは、最小限のトグル風スイッチが控えめに並んでいるだけ。MMIのロータリープッシュボタンを採用するおかげでスイッチ類が元々少ないため、インパネ全体がとてもシンプルでスッキリして、文句なく美しい。現時点での「ベストダッシュボード周り2015」に認定した。

万一、TT3で迎えにいき、彼女が助手席に乗り込んだ瞬間「テレビ観られないじゃん」などと文句を言ったとしたら、即刻その場でデートを中止すべきだ! ただし、すごくかわいい彼女ならしかたない。テレビ付きガーミンでも買ってデートの時だけダッシュボードに載っけとこう。

2.0TFSIは第3世代へ、クワトロは第5世代へ進化

日本市場に入ってくるモデルは、以下の4種類。
・TTクーペ 2.0TFSI=542万円
・TTクーペ 2.0TFSI クワトロ=589万円
・TTロードスター 2.0TFSI クワトロ=605万円
・TTSクーペ 2.0TFSI クワトロ=768万円

駆動方式はエントリーモデルの「TTクーペ 2.0TFSI」だけがFWDで、あとは車名にクワトロと付くことからわかるように4WDだ。他のエンジン横置きのクワトロモデル同様、通常はFWDで走行し、必要に迫られると瞬時にリアにもトルクが配分されるオンデマンドタイプ。「必要に迫られると」というのは「前輪のスリップを検知すると」とイコールではなく、車両の状況から前輪のスリップを予測し、あらかじめ後輪にトルクを配分するなど、アクティブな性格を与えられている。

エンジンはいずれも2リッター直4ターボ。単に「2.0TFSI」と書くと先代から変わっていないように見えるが、TT3のそれは最新の第三世代で、例えば、負荷に応じてポート噴射と直接噴射が切り替わるデュアル・フューエル・インジェクションが採用されている。TTが最高出力230ps/4500-6200rpm、最大トルク370Nm/1600-4300rpmで、ターボの過給圧が大きいTTSは同286ps/5300-6200rpm、同380Nm/1800-5700rpm。

車両重量は「TTクーペ 2.0TFSI クワトロ」が1370kg、「TTSクーペ 2.0TFSI クワトロ」が1410kg。つまり、数値面ではTT2に比べ、パワーアップを果たし、ダイエットにも成功したことになる。当然、JC08モード燃費は13.0km/Lから14.7km/Lへ向上した(新旧のTTクーペ 2.0TFSI クワトロを比較した場合)。

偉大なクワトロと獰猛なエグゾーストノート

十勝スピードウェイにて、まずは「TTS」から試乗した。ドライビングポジションを調節し、エンジンを始動させる。アイドリング時はエンジン音、排気音ともにほとんど聞こえない。雨上がりということもあり、コースインしてまずは数周、街中をイメージしてゆっくり走らせようと思っていたのだが、こんな機会はそうそうないと考えると自然にペースが上がっていく。

これまでに何度も感じたことだが、今回もしみじみ感じた。ウェット路面でのクワトロは偉大だ。わずか1800rpmから380Nmものトルクを発揮するTTSが仮にFWDだったら、この路面ではそのほとんどを使い切ることができず、コーナーからの立ち上がりでは、ほぼずっとアンチスピンデバイスの世話になりっぱなしになるはずだ。

けれども、クワトロシステムのおかげで、ヨーが残った状態でアクセルを踏みすぎても、一瞬フロントが外へ逃げたかと思いきや、その使い切れないトルクがリアへ回され、クルマはぐいぐい前へ進んでいく。

アイドリング時に静かだったTTSだが、ペースを上げると“らしい”エグゾーストノートを聞かせる。

現代のスポーツカーに相応しいパフォーマンス

我々には先にTTS、次にTTという試乗の順番が割り当てられたため、TTに乗り換えると物足りない印象になるかもしれないと危惧したが、結果的にそれはほぼ杞憂だった。ほぼ変わらぬ最大トルクを発揮するだけあって、TTも十分に速く、エキサイティングな走りを楽しむことができた。ただし、TTSには価格が高いこと以外にネガがないので、買えるならTTSをオススメする。

一方で、TTにはロードスターがある。50km/h未満であれば走行中も開閉可能な幌は、クローズドでサーキット走行をしてもきしみ音ひとつ立てず、クーペと変わらぬ剛性の高さを感じさせた。一般走行なら快適性もクーペとほとんど変わらないはず。完全なる2シーターでかまわないというのであれば、華やかさでクーペを圧倒するロードスターという手もある。

TTSだろうとTTだろうと、サーキットでも不満を感じさせない動力性能を発揮する。その一方で、ドライブモードで「エフィシェンシー」を選ぶこともできるのが現代のクルマっぽいところ。エフィシェンシーモードを選ぶと、積極的に高いギアを選ぶほか、アクセルオフ時にエンジンとドライブシャフトが切り離されるフリーホイーリング機能が作動するなど、燃費優先となる。当然アイドリングストップも全モデルに備わる。

ケイマン&ボクスターにも勝算アリ

今回の試乗はサーキットオンリーだったので、乗り心地については言及するのが難しいが、少なくとも、磁性ダンパーのマグネティックライドを採用するTTSに限っては、一般道でも快適な乗り心地を味わえると言い切ってしまって問題ないはず。

なぜならマグネティックライド付きのクルマで不快な乗り心地のクルマに乗ったことがないから。ノーマルダンパーのTTについても、ボディ剛性感の高さから想像するに、一般道でもスポーツカーとしては快適な部類に入るはずだ。

試乗前のレクチャーで、TT3と最大のライバルであるポルシェ・ケイマン&ボクスターの各種性能を比較した表を掲げ、いかにTT3がハイパフォーマンスで、装備が充実していて、かつ価格が安いかと強調していたのが印象的だった。

「こっちはパワースペックで上回り、4WDで、LEDヘッドランプで、オートエアコンで、100万円近く安いぜ」と、同グループのスポーツカーにけんかを売っていた。世界スポーツカー選手権でも戦い続ける両社だが、けんかを売られたポルシェがどういう反応を見せるか、すごく楽しみだ。

Audi TTクーペ&ロードスター・スペック

【 TTクーペ 2.0TFSI quattro 】
全長×全幅×全高=4177mm×1832mm×1353mm
ホイールベース=2505mm
駆動方式=クワトロ(フルタイム4WD)
エンジン=2.0リッター直列4気筒DOHC・インタークーラー付ターボ
最高出力=169kW(230ps)/4500-6200rpm
最大トルク=370Nm(37.7kg-m)/1600-4300rpm
トランスミッション=6速Sトロニック
サスペンション=前:マクファーソンストラット式
        後:4リンク式
タイヤサイズ=225/50R17
※数値はいずれも欧州仕様

発表日=2015年8月20日
車両価格=589万円

【 TTロードスター 2.0TFSI quattro 】
全長×全幅×全高=4177mm×1832mm×1355mm
ホイールベース=2505mm
駆動方式=クワトロ(フルタイム4WD)
エンジン=2.0リッター直列4気筒DOHC・インタークーラー付ターボ
最高出力=169kW(230ps)/4500-6200rpm
最大トルク=370Nm(37.7kg-m)/1600-4300rpm
トランスミッション=6速Sトロニック
サスペンション=前:マクファーソンストラット式
        後:4リンク式
タイヤサイズ=225/50R17
※数値はいずれも欧州仕様

発表日=2015年8月20日
車両価格=605万円

Audi TTSクーペ・スペック

【 TTSクーペ 2.0TFSI quattro 】
全長×全幅×全高=4191mm×1832mm×1343mm
ホイールベース=2505mm
駆動方式=クワトロ(フルタイム4WD)
エンジン=2.0リッター直列4気筒DOHC・インタークーラー付ターボ
最高出力=210kW(286ps)/5300-6200rpm
最大トルク=380Nm(38.8kg-m)/1800-5700rpm
トランスミッション=6速Sトロニック
サスペンション=前:マクファーソンストラット式
        後:4リンク式
タイヤサイズ=245/40R18
※数値はいずれも欧州仕様

発表日=2015年8月20日
車両価格=768万円


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