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新型ソリオに試乗。まじめな改良で独自の魅力をパワーアップ

2015-9-8 10:25| post: biteme| view: 924| コメント: 0|著者: 文:塩見 智/写真:篠原 晃一

摘要: ソリオ バンディットって山賊王? スズキ・ソリオと、顔違いのソリオ バンディットがモデルチェンジした。写真を見ただけの人は「先代とどこか違うの?」と言うかもしれない。確かにシルエットは似ているし、ヴェル ...

新型ソリオに試乗。まじめな改良で独自の魅力をパワーアップ

ソリオ バンディットって山賊王?

スズキ・ソリオと、顔違いのソリオ バンディットがモデルチェンジした。写真を見ただけの人は「先代とどこか違うの?」と言うかもしれない。確かにシルエットは似ているし、ヴェルファイアみたいな顔のバンディットはともかく、ソリオは顔つきもあまり変わっているようには見えない。

だが、実際にはほぼすべて刷新された正真正銘のフルモデルチェンジだ。車名のソリオはスペイン語で「王座」や「王様」を意味する。一方のバンディットは「山賊」とか「追い剥ぎ」。となるとソリオ バンディットって山賊王? めっちゃ悪い奴じゃん。

取り回しと広い室内を両立したまじめな改良

車名はともかく、ソリオはどこをとってもまじめな背高のコンパクトカーだ。全長3710mm、全幅1625mm、全高1745mm、ホイールベース2480mmというサイズは先代とだいたい同じ。軽自動車の代表格、ワゴンRに比べ、ざっと30cm長く、15cm幅広く、8cm背高といえばイメージしていただけるだろうか。

先代とサイズが変わらないのに、室内は長さ400mm、幅5mm、高さ15mm、それぞれ増やし、広さを拡大している。全長を変えずに室内長を400mmも拡大できたのは、タイヤを四隅に追いやるとともにエンジンルームを前へ移動し、さらにエンジンルームのサイズ自体も小さくすることに成功したから。

また、全高は正確に言うと先代より20mm低いのだが、低床化によって室内高は逆に15mm高くなった。ついでに、ホイールベースが30mm延長しているにもかかわらず、最小回転半径は4.8mと、先代より0.2m短縮された。5mを切ればかなり小回りの利くクルマだ。

アルト譲りの新開発プラットフォームで100kgの軽量化

先代から100kgの軽量化を果たし、車両重量が950kg(4WDでも990kg)と1トン切りを達成。小型車用に新開発されたソリオのプラットフォームは、軽自動車のアルトと基本的なコンセプトを同じくする。アルトも車重わずか610~650kg(2WD)と、相当な軽量化を果たした。つまりこの新しいプラットフォームが軽量化にかなり貢献する代物なのだろう。もちろん、パワートレーンや内装でも軽量化に腐心したという。

軽量化の目的は一にも二にも燃費向上のため。軽量化に加え、上位モデルにマイルドハイブリッド仕様を設定し、JC08モード燃費を27.8km/Lとした。ガソリンエンジン仕様は24.8km/L。4WDの場合、マイルドハイブリッドが23.8km/L、ガソリンが22.0km/L。

発電機のオルタネーターの代わりに、モーター機能付きの発電機であるISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)を使い、減速時に発生するエネルギーを回収し、リチウムイオン・バッテリーと鉛バッテリーに分けて蓄電する。

発進時には鉛バッテリーに蓄えた電力でISGをモーターとして回すことで、エンジンをアイドリングストップから復帰させる。もうひとつのリチウムイオン・バッテリーに蓄えた電力は、加速時のモーターアシストに使われる。これがスズキのマイルドハイブリッドの仕組み。モーター出力、バッテリー容量ともにさほど大きくないため、ISGのみによる発進、加速はしない。

マイルドハイブリッド=Sエネチャージ

それでも、モーターが加速をアシストするんだから立派なハイブリッドと言ってよいはずだが、「マイルド」を付けたのには日本特有の事情による。この国のハイブリッド乗用車の歴史がごりごりのストロングハイブリッドたるプリウスからスタートしたため、スーッとモーターのみで発進しなければハイブリッドじゃないといった風潮がある。

つまり「マイルド」を付けたのはスズキの奥ゆかしさなのだ。……という説明で終われば美しいが、ホントのところは、そのうちストロングハイブリッドも出てくるのだろう、多分。

ちなみに、このマイルドハイブリッドは、すでに自社の軽自動車にSエネチャージという名前で実用化されているもの。同じ仕組みなのに採用するモデルによって異なる名前を付けたのはなぜ?

「『Sエネチャージ』というオリジナルの名前を貫きたいところですが、小型車同士の勝負となると、今や『ハイブリッド』というキーワードが必須になりつつあるため、こういう措置としました。ただ、社内にも議論はあります」とは、開発責任者の鈴木茂記さん。

ジャパニーズ・コンパクトの乗り味に緩やかな変革

千葉・舞浜の一般道でバンディット・ハイブリッドMV(システム名はマイルドハイブリッドだが、グレード名の場合には単にハイブリッド)を走らせた。

新型にも排気量的には先代と同じ1.2リッター直4エンジンが搭載されている。新型の場合、エンジンのパワーに加え、最高出力3.1ps、最大トルク5.1kgmのISGのパワーが加わるが、ISGがモーターアシストするのは主に発進直後で、エンジンがピークパワーを発揮している時にはアシストしないため、最高出力91ps/6000rpm、最大トルク12.0kgm/4400rpmというピークのパワースペックは先代と変わらない。

モーターアシストのない先代モデルに対し、アクセルを深く踏み込んで加速した際の力強さは明確に異なる。発進から2~3秒間、ああアシストされてグイグイ進むなぁという感覚が顕著。これはあくまで体感上の話であり、実際にはもっと広範囲で、きめ細かくアシストしているだろう。一度に最長で30秒間アシストする。なお加速性能の向上には、100kgの軽量化も大きく貢献しているはずだ。

スポーティーかどうか確かめるシチュエーションで試乗することはできなかったが、確かめる必要がある車種でもない。街乗りでのハンドリングは素直で好ましい。乗り心地もリアシートを含め快適。広いドンガラボディは剛性確保に不利なはずだが、要所を押さえているのだろう。少し前に乗ったシエンタも新しいプラットフォームの出来がよいのか、同じようにしっかりしていた。ジャパニーズ・コンパクトの乗り味に緩やかな変革が起きているような気がしないでもない。

「うちは軽だけじゃない!」キャンペーン開始

では、ソリオのターゲットはどこにあるのか? スズキ国内営業本部商品課でソリオを担当する吉田慎さんいわく、ミニバンなどの大きなクルマからのダウンサイザーが、さりとて一気に軽自動車まで小さいクルマにするのは、見栄も邪魔するのか抵抗がある。そこでソリオの出番なのだそうだ。軽自動車より少し大きいということよりも、白いナンバーであることが重要ということだろう。

高い空間効率を誇って、軽量化も果たし、ハイブリッド化をも実現した新型ソリオ。オプションではあるが、衝突軽減ブレーキはデュアルカメラの採用によって検知能力が上がった。どこまでもまじめなのだ。噂のコンパクトカー「バレーノ」はまもなく発表されるし、東京モーターショーには次の「エスクード」も見られるはず。ソリオのモデルチェンジを皮切りに、スズキの「うちは軽だけじゃない!」キャンペーンが始まったと考えていいだろう。

スペック

【 ソリオ バンディット ハイブリッド MV 】
全長×全幅×全高=3710×1625×1745mm
ホイールベース=2480mm
駆動方式=FF
車両重量=950kg
エンジン=1.2リッター直列4気筒DOHC
最高出力=67kW(91ps)/6000rpm
最大トルク=118Nm(12.0kg-m)/4400rpm
モーター最高出力=2.3kW(3.1ps)/1000rpm
モーター最大トルク=50Nm(5.1kg-m)/100rpm
トランスミッション=CVT
サスペンション=前:マクファーソンストラット式
        後:トーションビーム式
タイヤサイズ=165/65R15
JC08モード燃費=27.8km/L
使用燃料=レギュラーガソリン
車両本体価格=182万5200円


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