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新型アウトランダーPHEVに試乗。「驚き」は見た目の改良だけではない

2015-9-17 10:00| post: biteme| view: 128| コメント: 0|著者: 文:岡崎 五朗/写真:篠原 晃一

摘要: 日本が世界に誇るべきプロダクト これほどの技術を、これほどの完成度で、これほどの低価格で提供する。これはもうちょっと信じられないぐらいの快挙である。決して大袈裟な表現ではなく、アウトランダーPHEVは日本 ...

新型アウトランダーPHEVに試乗。「驚き」は見た目の改良だけではない

日本が世界に誇るべきプロダクト

これほどの技術を、これほどの完成度で、これほどの低価格で提供する。これはもうちょっと信じられないぐらいの快挙である。決して大袈裟な表現ではなく、アウトランダーPHEVは日本が世界に誇るべきプロダクトだ。

そんなアウトランダーPHEVの魅力がさらに大幅に高まった。今回実施されたビッグマイナーチェンジの内容と、それがもたらすものへと話題を進めていく前に、改めてPHEVとはなんぞや、という部分からレポートをスタートしよう。

PHEVとは「プラグインハイブリッド車」のこと。経済産業省はPHVという略称を使っているが、PHEVもPHVも同じもので、煎じ詰めて言うなら、充電できるハイブリッドカーということになる。

とはいえ、ハイブリッド車に充電機能を付ければPHVになるかというと、話はそう簡単じゃない。充電機能を活かすには大型バッテリーが必要だし、EV走行を実現するにはエンジンの助けを借りなくても必要にして十分な動力性能を実現する強力なモーターが必要になってくる。

バリュー・フォー・マネーは圧倒的

そう考えるとプリウスPHVの性能は中途半端で物足りない。バッテリー容量は4.4kWhと小さく、モーター出力も低いため、加速するとすぐにエンジンがかかってしまう。モーターのみで走れる距離も短めだ。実際に乗ってみると、これなら価格の安い普通のプリウスでいいなと思える。

それに対し、アウトランダーPHEVはEVであるリーフの半分にあたる12kWhの大容量バッテリーと、出力60kW(82ps)のモーターを前後に搭載。全開加速時を除けば、バッテリーが空になるまでの数10km程度をほぼEVとして走行できるのだ。

この違いは想像以上に大きい。バッテリー残量がある限り、アウトランダーPHEVはほぼ常にEVとして振る舞う。大きなボディが音もなくモーターのみでスルスルと加速していく様子は快適かつ未来的。アウトランダーPHEVのボディサイドには「EV」と記したバッジが付いているが、実際にドライブすればその意味することをたちどころに理解できるだろう。

そして極めつけが300万円台半ば~という価格だ。リチウムイオンバッテリーは依然として高価。加えて、前後のモーターを駆使した高度な駆動力配分機構付き4WDも付いている。最近はドイツ勢がPHVを次々に発売しているが、これだけの内容をこの価格で販売できるのはいまのところミツビシだけ。そういう意味で、アウトランダーPHEVは唯一無二の存在である。

大胆なイメージチェンジは成功だろう

しかし、クルマの魅力は技術と価格だけで決まるものじゃない。2013年に発売されたアウトランダーPHEVの内容を高く評価しつつ、いまひとつ心惹かれなかった責任の大部分は腰が引けたデザインにあった。SUVはいま全世界で大人気だが、ベース車のアウトランダーを含め、アウトランダーPHEVのアピアランスはあまりに保守的すぎた。

SUVを買う人の多くは、機能に加えダイナミックで力強いキャラクターに魅力を感じているはず。わざわざSUVを買うような人が「目立ちたくないから控えめなデザインがいい」などとは考えないだろう。いたとしてもごく少数派だ。そんな観点からいくと、アウトランダーはよく言えば端正でクリーン、悪く言えば凡庸なデザインだったため、SUVとしては明らかにキャラクターが弱かった。

そこに大幅なメスを入れてきたのが、今回のビッグマイナーチェンジ最大の見どころだ。全面的に変更されたフロントビューは力強く、ダイナミックな仕上がり。とても同じクルマだとは思えない精悍さに仕上がった。この顔だけで買うとは思えないが、少なくとも顔を理由に購入をためらう人は激減するに違いない。

徹底的な質感向上のターゲットは?

もう一点、驚いたのがインテリアの質感が「段違い」に向上したことだ。

とくにPHEVは新デザインの大型フロアコンソールを採用。センターコンソールパネルやステアリング、シート、ドアトリムに加え、真っ先にコスト削減の対象になりがちなルーフトリムにまで改良の手は及んだ。安手の不織布から清潔感のあるニット地に変わったルーフトリムによって、後席から眺めるインテリアの見栄えは別物になった。

なぜここまで徹底的な質感向上対策を施してきたのか? 開発者に聞くと「欧州の名だたるプレミアムSUVと戦うため」という答えが返ってきた。しかもその考え方は、内外装だけでなく走りにも適用されているという。その進化ぶりを確かめるべく、いよいよ試乗だ。

分かりやすい変化は静粛性

アウトランダーPHEVはもともと走りのいいクルマだった。前後に搭載した出力60kW(82ps)のモーター2つを使い、静かに、滑らかに、気持ちよく走る様は、SUV離れした洗練度を備えていた。

今回、細かいチューニングの変更は受けたものの、基本的なシステムや制御の考え方は踏襲している。バッテリーが残っている限り基本的にはEV状態で走り、エンジン効率が高い高速巡航時や、瞬発力が求められる急加速時、バッテリーが底をついたときのみエンジンをかける。家で充電をしておくか、外出先の普通充電器や急速充電器で充電すれば、ガソリンはほとんど消費されないということだ。

では何が変わったのかというと、いちばん分かりやすいのは静粛性だろう。遮音材や吸音材を25kg(!)も追加することで、エンジンやモーターの音だけでなく、タイヤノイズや外部騒音も徹底的に封じ込めた。さらに、フロントに採用した新構造のサブフレームや、ドアシールの改良、ダイナミックダンパーの採用など、騒音対策と振動対策は「本当に?」というレベルに達している。

実際、走り始めた直後から、もともと優秀だった静粛性がさらに高まっていることに気付いた。これはもう高級セダン並みと言っていい。ザラついた路面でもゴーッというタイヤノイズの高まりは最小限だし、高速道路での風切り音も驚くほど低い。決して小さくないサイズのSUVが、まるで風を受けたヨットのように悠々とクルージングしていく……他では味わえない、アウトランダーPHEVならではの醍醐味だ。

ツインモーター4WDによる操る楽しみ

フットワークもよくなった。ダンパー径のアップや、ばね、スタビライザーのチューニング、ボディ剛性の向上などにより、サスペンションはよりスムースに動くようになり、しなやかで上質なタッチを手に入れた。

なかでも、低速域でのスムースな足の動きが、上質感を大きく高めている。それでいて速度を上げてもフワついた動きは出ない。ばね上のフラット感はむしろ向上しているほどだ。欧州勢の乗り味を徹底的に研究した成果は明確にでている。

アウトランダーPHEVは決して軽いクルマではないが、ワインディングロードでの身のこなしは悪くない。重いバッテリーを床下に搭載しているため重心が低く、どっしりした安定感を伴いつつコーナーをクリアしていく。

ステアリング操作に対するノーズの動きは比較的穏やかだが、だからといって退屈なわけではなく、思い通りに操る楽しみをちゃんと味わえる。このあたりはツインモーターによる駆動力制御が大きく貢献している。

ガソリンモデルにも旨みアリ

軽快感を重視するなら、PHEVではないノーマルのアウトランダーもオススメだ。圧倒的に軽いウェイトが生みだすのはステアリング操作に対するビビッドな反応。PHEVならではのEV走行は味わえないが、2.4Lモデルなら動力性能にも不満はない。大幅に安い価格や、サードシートの存在を含め、魅力的なSUVとしてこちらにも要注目だ。

ハイブリッドよりも先進的で、EVよりも使い勝手に優れたパワートレーンとして注目が高まりつつあるPHEV。今後徐々に選択肢は増えていくだろうが、現状、価格性能比においてアウトランダーPHEVはダントツの実力をもっている。百聞は一見にしかず。ぜひ一度試乗してみて欲しいモデルだ。

スペック

【 アウトランダーPHEV G プレミアム パッケージ 】
全長×全幅×全高=4695×1800×1710mm
ホイールベース=2670mm
車両重量=1880kg
駆動方式=4WD
モーター最高出力(前/後)=60kW(82ps)/60kW(82ps)
モーター最大トルク(前/後)=137Nm(14.0kg-m)/195Nm(19.9kg-m)
駆動用バッテリー=リチウムイオン電池(12kWh)
エンジン=2.0リッター直列4気筒DOHC
エンジン最高出力=87kW(118ps)/4500rpm
エンジン最大トルク=186Nm(19.0kg-m)/4500rpm
ハイブリッド燃料消費率=20.0km/L
EV走行換算距離=60.2km
使用燃料=レギュラーガソリン
サスペンション=前:マクファーソンストラット
        後:マルチリンク
タイヤサイズ=前後225/55R18
車両本体価格=459万円
発売日=2015年7月9日


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