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「日本のクルマといえばミニバン」と言われる日が来る? 新型「アルファード/ヴェルファイアPHEV」豪華進化の変遷をひもとく ...

2025-9-9 08:00| post: biteme| view: 763| コメント: 0|著者: 文:小林 和久(株式会社ヘンシュウシャ)

摘要: 初代「アルファード」は2代目「エスティマ」から派生 2025年初頭、「アルファード/ヴェルファイア」にプラグインハイブリッドが追加発売されました。「初代アルファード」(2002年)は、ミッドシップレイアウトだっ ...

「日本のクルマといえばミニバン」と言われる日が来る? 新型「アルファード/ヴェルファイアPHEV」豪華進化の変遷をひもとく

初代「アルファード」は2代目「エスティマ」から派生

2025年初頭、「アルファード/ヴェルファイア」にプラグインハイブリッドが追加発売されました。

「初代アルファード」(2002年)は、ミッドシップレイアウトだった初代「エスティマ」から一転、FFベースの2代目エスティマをベースに誕生した“最上級ゴージャス版ミニバン”という印象でデビューした、と記憶しています。

初代エスティマは、デビューこそマツダ「MPV」のほうが先ですが、ワンボックスバン派生ではない、純乗用多人数車の世界は初代エスティマ、つまりはトヨタが切り開いていったと言ってもいいと思います。

エスティマ誕生の裏話として、「タウンエース/ライトエースのような便利なクルマの走りを良くしたい」「開発当時、将来は2ストが主流になり3気筒で6気筒並みになるから4気筒スペースで十分」などの考えがあったといいます。

さらには「横向きエンジンのノウハウがなく、水平対向で実績のある富士重工を買う話まであった」といったエピソードも。

「歴代エスティマのすべて」を制作した際に聞いた面白い話はまた別の機会に書きたいですが──少なくともセダン以上の多人数「乗用車」を“いいクルマ”に仕立ててきた第一人者はトヨタだった、と言えるでしょう。

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#トヨタ #アルファード #ヴェルファイア #ミニバン #エスティマ

PHEVの登場までには意外な年月がかかった?

さて、2003年に登場した「アルファードハイブリッド」は、2代目エスティマのハイブリッドがベース。ハイブリッドは重量や前面投影面積のため不利になってしまうミニバンの燃費を良くする確実に有効な手段でした。

ハイブリッドモデルは、その後も2代目アルファードと初代ヴェルファイアの各モデルにラインアップされていきます。そして、2014年には、ひとつ下のサイズと言える「ノア/ヴォクシー」へとハイブリッドが展開されていきます。つまりそれは初代「プリウス」誕生から17年後となったわけです。

そんなトヨタのミニバンハイブリッドの歴史ですが、PHEV登場までには意外な年月を要したように思えます。

というのも、ミニバンはとにかく、その広大なスペースを室内に最大限に使いたいもの。バッテリーの搭載位置が問題となるのは明らかです。

初めてのハイブリッドミニバンである「エスティマハイブリッド」の駆動用Ni-MHバッテリー搭載位置は、なんと左右フロントシートの間、センターコンソール部分に進行方向前後に縦に長手方向を配置し、上下2段積みで搭載されていました。

当時、運転席と助手席の間に200V以上のバッテリーを積んでいるのは、どこか不安を覚えましたね。

もちろん、そのせいでなにかが起きた話は聞いたことがありませんが、HEV用バッテリーでも搭載位置に苦労しているわけで、PHEV用の大容量バッテリーとなるとどこに置いたらいいのやら、さらに困難になるのは必至と想像されます。

今回、PHEVモデルでは、床下にリチウムイオンバッテリーを搭載して、HEVモデルでは駆動用Ni-MHバッテリー搭載位置となる前席下にコンバーターなど補機類が搭載されています。

つまり、最初からHEVとPHEV両方の設定を前提に設計しなければ成立しないわけです。

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走りの性質でもキャラ分けされた「アル/ヴェル」

さて、当初は主にデザインでキャラクター分けされてきたアルファードとヴェルファイアですが、今回のモデルから、走りの方向性でもそのキャラクター分けがなされています。アルファードが快適性重視、ヴェルファイアが走り重視といった具合です。

もちろん、どちらも平均以上の快適性や、他のミニバンを凌駕する走りを備えて、あくまでも方向性の振り分け方の違いとなっているわけですが、これはPHEVモデルでも共通したキャラクターとなっています。

グレードと価格は「アルファードPHEVエグゼクティブラウンジ」が1065万円、「ヴェルファイアPHEVエグゼクティブラウンジ」が1085万円。

20万円の差がありますが、「アルファード エグゼクティブラウンジ」のHEVではタイヤが225/65R17なのに対し、PHEVはいずれも225/55R19で、装備に差はありません。

PHEVがもたらすメリットは、電動走行による高い静粛性とスムーズで力強い走りの良さなどに加え、後席のVIPを待機している間のドライバーがエンジンをアイドリングさせずに快適な室内温度を保って待っていられる、なども考えられます。

今どきの高級ホテルや夜の銀座でも、アル/ヴェルのシェアの高さは目を見張るモノがありますので、PHEVの機能は非常に有効だといえるでしょう。

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「日本のクルマといえばミニバン」と言われる日が来る?

さらに、アルファードにはその上をいく豪華さの「スペーシャスラウンジ」も用意されています。これは、以前のモデルにあったモデリスタが手掛けた「ロイヤルラウンジ」に相当するような2列シートのアルファードで、まさにVIP御用達のモデルとなっています。

スペーシャスラウンジは、単に3列目を外したのではなく、2列目足元をさらに広げ、全席と後席を仕切るカーテンや前席コンソール後方の冷蔵庫、さらに17基のスピーカーを装備するなど、まさに豪華絢爛。

HEVモデルとPHEVモデルが用意され、価格はHEVが1272万円、PHEVが1480万円と、これまたワンランク上を行くお値段となっています。

このモデルはトヨタ車体が企画、製造を担当し、生産台数は1日2台程度とのこと。まさに、ミニバンの王様の貫禄です。

トヨタが育てた日本流のミニバンは、東南アジアでも人気を誇り、10年ほど前に渡航したインドネシアのディーラーでは「日本円で1000万円オーバーのアルファード/ヴェルファイアがどんどん売れる。それも装備が全部付いてる高いものから売れる」と聞いたことがあります。

さらに中国はもちろん欧州でも、VIPの送迎に大きな需要が控えているようです。この流れはまさに、日本ならではの“おもてなし文化”が生んだ後席の快適さの証でしょう。

ヨーロッパに行くと、日本のアニメは大人気だと感じますが、これからは「日本のクルマといえばミニバンだ」と言われる日が来るのではないか。

新型アルファード/ヴェルファイアの完成度の高さを見ると、その日も遠くないように思えます。

(終わり)

(写真:トヨタ、マツダ)


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