自動車ディーラーでのコーティングは必要か?新車購入時に、ディーラーでカーコーティングを提案されるケースは少なくありません。 インターネット上では「ディーラーでコーティングする必要はあるのか?」といった投稿も多く、値段が高く設定されていることから「割高なのではないか」「ぼったくり」といった意見もみられます。 コーティングは、クルマの塗装表面に薄い保護膜を形成することで、汚れや小さな傷、紫外線による劣化などから塗装を守り、塗装のツヤが長持ちし、洗車が容易になるといった効果があります。 ディーラーでの施工は、新車購入時や車検といったタイミングにオプションとして追加されるケースが一般的です。では、実際にディーラーでコーティングを施工することに、どのようなメリットがあるのでしょうか。 #コーティング #CPC #洗車 #メリデメ #不要 確かに高価だが…ディーラーコーティングのメリットとは費用面において、コーティング専門店を利用する方がコストを抑えられる傾向がありますが、ある販売店担当者は「販売店で施工することにも多くのメリットがある」と言います。 「新車購入時に同時に依頼できるため手間がかからず、保証期間やアフターケアがしっかり付いてくる点は大きな安心材料となります」 さらに、コーティングは数年ごとに施工するケースが多いため、そのたびに販売店に足を運ぶことになり、顧客と販売店の関係を深めるきっかけにもなります。 実際の施工価格として、トヨタの最上級コーティング「CPCスーパープレミアムコーティング」をみると、「プリウス」や「クラウン」シリーズでは新車時施工価格が23万6500円となっています。 3〜5年の保証が付与されますが、年1回の点検が必要であり、撥水や流水の効果は保証の対象に含まれていません。それでも販売店によれば「とくにブラック系のボディカラーでは傷が目立ちやすいため、コーティングを選択されるお客様が多い」とのことです。 このように、ディーラーで施工するコーティングは価格が高い一方で、保証や安心感、販売店とのつながりといった点で独自の価値を持っていると言えます。 専門店に依頼する場合のメリット・デメリット一方、コーティング専門店にもディーラー施工にはないメリットがあります。 代表的なメリットとしては、施工メニューの幅広さと価格の柔軟性が挙げられます。種類によってはディーラーよりも価格を抑えられる傾向があり、ユーザーは自分の予算や用途に応じて選択することが可能です。 例えばキーパーでは、「クリスタルキーパー」、「ダイヤモンドキーパー」、「EXキーパー」といった細かなメニューが用意されており、求める耐久性やツヤのレベルに合わせて選べる点も特徴となっています。 また、施工者が資格制度に基づいて研修を受けていることもあり、専門知識や技術を持ったスタッフが施工を担当するため、仕上がりの品質に定評があります。こうした専門性の高さが、ディーラー施工と差別化されるポイントです。 価格面に関しては、「キーパー」の最上級コーティング「EXキーパー」では、プリウスやクラウンなどLサイズモデルの場合、施工費用は15万3200円で、ノーメンテナンスでも3年間の保証が付いています。 コーティング専門店での施工にはメリットがある一方で、デメリットも存在します。まず、ディーラーであれば全国の系列店で同水準のサービスを受けられることが多いのに対し、専門店はチェーン展開していない場合も多く店舗が限られています。 そのため、引っ越しなどで居住地が変わった場合、以前と同じ水準でメンテナンスを受けられない可能性があり、長期的にクルマを利用するユーザーにとって、この点は注意が必要です。 加えて、コーティング専門店では定期的なメンテナンスを推奨されるケースが多くあります。コーティングの性能や美観を維持するためには、施工後も一定の期間ごとにチェックや再施工が必要となる場合があり、その分の費用が追加でかかることになります。 コーティングによってリセール価格は上昇するのか?以上のことから、販売店でコーティングを施工するメリットは少なくありません。新車購入時に同時に依頼できる利便性や、保証内容、販売店との継続的なつながりといった点は、専門店にはない安心感を提供してくれます。 その一方で、純粋にコーティングそのものの仕上がりや価格だけを重視するのであれば、専門店で施工するのも合理的といえます。 中古車市場に目を向けると、コーティングが直接的に査定額へ反映されるケースは多くありません。 コーティング車のリセール価値に対して中古車販売店の担当者は、次のように話します。 「中古車市場でお客様が重視するのは、おもに車両の走行距離や事故歴、整備状況などが基本的な条件として挙げられます。 そのため、コーティングしているからといって一概にリセールバリューが大幅に高くなるとは言えません。ただ、コーティングを行っていることで外観がきれいに保たれている場合、購入者からも評価されやすい点であるため、多少のリセールバリューの高さに繋がると思います」 査定額アップをもくろんで定期的にコーティングを施工してきたとしても、“状態の良い車両”として査定額がアップするというのはあまり期待しないほうが無難かもしれません。 このように、コーティング施工には販売店と専門店それぞれの特徴が存在し、ユーザーが何を重視するかが大事となってきます。 (終わり) (写真:アフロ) |
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