車中泊などのレジャースタイルはもはや当たり前に?コロナ禍において大いに注目された、車中泊やキャンピングカーといったレジャーのスタイル。一時の熱気は落ち着いたという声もありますが、いまや“あって当たり前”のジャンルとして定着した感があります。 ギャレイ(台所)やエアコンを設置した本格的なキャンピングカーは高価になってしまいますが、横になれるスペースを確保した車中泊仕様であれば庶民の楽しみとしても十分に予算の範囲内。軽自動車や4ナンバー/1ナンバーのワンボックスカーをベースに、自分たちが使いやすいよう仕上げていくのも楽しみのひとつになっているようです。 そうしたトレンドはメーカーも動かしています。たとえば、日産の商用ワンボックスカー「キャラバン」には、“MYROOM(マイルーム)”というモデルがカタログモデルとしてラインナップされているのをご存知でしょうか。 『部屋ごと出かけて憩うクルマ』というコンセプトのキャラバンMYROOMは、後席を展開することで、ラゲッジスペースをリビングルームにしたり、ベッドルームにしたりできるようになっています。 オプションのロールスクリーンとプロジェクターを使えば、シアタールームとしても利用できるといいますから、まさに“移動できるくつろぎ空間”を実現する一台となっています。 そんなキャラバンに今回、車中泊やキャンピングカーのベースとして“最強”ともいえる機能が追加さました。 <次のページへ続く> #日産 #キャラバン #マイナーチェンジ #ハイエース #車中泊 「ハイエース」には設定されないACCが装備された2025年8月25日に発売た最新のキャラバン(一部改良モデル)、そのガソリンエンジン車の一部グレードには「インテリジェントクルーズコントロール」が標準装備されています。一般名称でいうとACC(アダプティブクルーズコントロール)が備わったのです。 軽商用車のダイハツ「アトレー」にもACCは装備されていますので、商用ワンボックスカーとしては初ではないものの、小型貨物車(4ナンバー)としては初めての採用となります。 同カテゴリーにおける人気モデル、トヨタ「ハイエース」には設定されていないACC機能を、キャラバンは手に入れたというわけです。 「リアルに働くクルマとしての商用ワンボックスカーにACCはいらない!」という声もありますが、車中泊仕様やキャンピングカーとしてはACCが魅力的な装備なのは間違いありません。 先行車両に速度を合わせて走ることのできるACCを利用すれば、高速道路でのアクセルペダルやブレーキ操作が減ってドライバーの疲労が軽減、加減速をクルマがスムーズにコントロールしてくれることで他の乗員の快適性が向上することも期待できます。 キャラバンのインテリジェントクルーズコントロールは停止までカバーするタイプですから、渋滞にはまった際にも有効で、いわゆる衝突被害軽減ブレーキも備わっているので、安全運転への貢献も期待できます。 <次のページへ続く> 今回の仕様向上で「キャラバン」の評価が高まる?キャンピングカーはセカンドカーとして所有するユーザーが多いはずですが、「メインのファーストカーにはACCがあるのに、キャンピングカーには同様の機能がない」という不満も、進化したキャラバンをベースにすれば解消でき、ACC付きキャンピングカーを仕立てられるのです。 働くワンボックスカーとしての人気は、長年の実績からハイエースがリードしているのはご存知の通りですが、ACCという魅力的な機能を得たことで、少なくともレジャーユースにおいてはキャラバンの価値がグッと上がったと感じるのは筆者だけでしょうか。 ホビーユーザー向けの「プレミアムGX」系グレードで、ACCを標準装備する2.0Lガソリンエンジン車の価格帯は、334万5100円~351万3400円(2WD)。 巨大なラゲッジスペースを備える多目的ムーバーとして考えると、リーズナブルといえるコスパの良さも注目ポイントです。 なお、前半で紹介したキャラバンMYROOMのACC装備などの仕様向上も秋ごろに発表される予定となっていて、車中泊ユーザーにとっては、こちらが大本命となりそうです。 (終わり) (写真:日産、トヨタ、ダイハツ) |
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